ウレタン防水の上にウレタン防水できる?重ね塗りの条件・プライマー・費用
屋上やベランダのウレタン防水が古くなってきたとき、「今の防水をはがさずに、上からもう一度ウレタン防水を塗れないか」というご相談をよくいただきます。撤去の手間と廃材が減るため現実的な選択肢ですが、重ねてよいかどうかは、既存の防水層の状態で決まります。
この記事では、既存がウレタン防水の場合の重ね塗りについて、国土交通省の公共建築改修工事標準仕様書(令和7年版)の規定、既存層の見分け方、重ねられる状態と重ねられない状態、密着工法・通気緩衝工法・撤去の選び方、工程、費用の決まり方を、八王子市内の当社の現場写真とあわせて解説します。
先に結論をまとめます。
- 既存のウレタン防水の上には、条件が合えば新しいウレタン防水を重ねられます。国交省の改修標準仕様書でも、既存が塗膜防水の場合は既存の防水層を撤去しない「L4X工法」が示され、特記がなければ密着工法(種別X-2)で新設します
- 重ねる前提は、既存層の膨れ・浮き・破断を切除して補修し、表面を洗浄してから、乾燥後に「層間接着用プライマー」を塗ることです(仕様書3.2.6)
- 下地に水分が残るおそれがあるときは、密着工法のまま重ねず、通気緩衝工法に替えることを検討します。膨れやはがれが屋上全体に広がっている場合は、撤去して新しくつくる方法と比べます
- 費用は、既存層の補修の量(切開する範囲)、密着か通気緩衝か、脱気筒・改修用ドレンの有無、撤去の有無で決まります。見積書では「下地補修・調整」が「式」で書かれることが多いため、含まれる作業を確認すると比べやすくなります
結論:条件が合えば重ねられる|仕様書の「L4X工法」
ウレタン防水は液状の材料を塗って防水層をつくるため、既存のウレタン防水の上にも同じ系統の材料を塗り重ねられます。国交省の公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版は、3章「防水改修工事」の表3.1.1で、既存の防水の種類ごとに改修工法を分けています。既存が塗膜防水の場合の表に載っているのは「L4X工法」です。
工法名の「L」は既存がウレタンゴム系塗膜防水であること、「4」は露出防水層を撤去しないこと、「X」は新しくつくる防水がウレタンゴム系塗膜防水であることを表します。つまり仕様書の上でも、ウレタン防水の上にウレタン防水を重ねる改修は標準の工法の一つです。
| 項目 | 仕様書の規定(L4X工法) |
|---|---|
| 工程(表3.1.1) | 1 既存下地の処理、2 防水層の新設。既存の露出防水層は撤去しない(立上り部等は表3.1.1による) |
| 既存層の表面(3.2.6) | ゴミ等の異物を取り除き、水洗いを行う。表面の仕上げ塗装の除去は特記により、デッキブラシ等で水洗いを行う |
| 傷んだ部分(3.2.6) | 破断・穴あき箇所の浮き部分とふくれ部分は切除し、ポリマーセメントモルタルで平滑に補修する。劣化によるチョーキング部はデッキブラシ等で水洗いを行う |
| プライマー(3.2.6) | 損傷箇所等を補修し、乾燥後、層間接着用プライマーを塗布する |
| ルーフドレン周囲(3.2.4) | ドレン端部から300mm程度まで既存防水層を四角形に撤去する |
| 新しい防水層の種別(3.6.3) | 種別は特記による。特記がなければ、L4X工法は種別X-2(密着工法)とする |
| X-2の工程(表3.6.1) | プライマー塗り→ウレタン防水材塗り+補強布張り(0.3kg/㎡)→ウレタン防水材塗り(2回に分けて合計2.7kg/㎡)→仕上塗料塗り。L4X工法で既存防水層の表面に層間接着用プライマーを塗布した場合は、工程1(プライマー塗り)を省略する |
| 塗り方(表3.6.1の注) | ウレタン防水材は2回以上に分割して塗り付け、1工程あたりの使用量は平場2.5kg/㎡・立上り1.5kg/㎡を上限とする。立上り部はすべて種別X-2 |
公共工事の仕様書は民間の建物にそのまま適用されるものではありませんが、既存のウレタン防水をどう処理してから重ねるかの基準として参考になります。ウレタン防水そのものの仕組みと、密着工法・通気緩衝工法の違いは「ウレタン防水とは」で解説しています。
既存の防水がウレタンかを見分ける
重ね塗りの検討は、既存の防水の種類を確かめることから始まります。既存がシート防水なら、ウレタンを重ねるときの考え方もプライマーの選び方も変わるためです。現地では、表面の見た目と納まりを手がかりにしつつ、前回の工事の記録で裏を取ります。
| 既存の防水 | 現地で見る手がかり | 重ねるときの考え方 |
|---|---|---|
| ウレタン防水(塗膜) | 継ぎ目のない塗膜で、立上りやドレン・架台の根元まで同じ材料で塗り包まれている。表面はトップコートで仕上げてある | この記事の対象。既存層を処理して層間接着用プライマーを塗り、ウレタンを重ねる |
| シート防水(塩ビ・ゴム) | 一定の幅のシートの継ぎ目が直線で並ぶ。端部に押え金物やシール材がある | シートの種類に合うプライマーの選定が要になる。詳しくは別記事(下記) |
| アスファルト防水(露出) | ルーフィングの重ね目が並び、表面が砂付きのものもある | 仕様書では既存アスファルト防水を残す工法が別に定められている |
| 押えコンクリート | 防水層の上にコンクリートが打たれ、伸縮目地が格子状に入っている | 防水層は下に隠れている。押えコンクリートを残す工法が別にある |

上の写真のように、表面に直線の筋が並んで見えることがあります。シートの継ぎ目なのか、塗膜の下にある層の継ぎ目が表面に出ているのかは、見た目だけでは決めきれない場合があります。筋の有無だけで種類を判断せず、記録の確認や切開で確かめてから工法を選びます。
既存がシート防水だった場合は、「シート防水の上にウレタン防水できる?」で可否の判断と工程を解説しています。既存のゴムシート防水の上にウレタン防水を重ねた当社の工事は、「八王子の賃貸マンション屋上防水の施工事例」で紹介しています。
重ねられる状態・重ねられない状態|確認の順番
既存がウレタン防水だと分かったら、次は既存層の傷み方を確かめます。重ね塗りは、既存層を新しい防水層の「下地」として使う方法です。下地として使える状態かどうかを、次の順番で見ていきます。

| 確認すること | 重ねられる目安 | そのままでは重ねられない状態と対応 |
|---|---|---|
| 膨れ | なし、または部分的 | 部分的なら切除・補修してから重ねる。屋上全体に多数あるなら、撤去や通気緩衝工法と比べる |
| 浮き・はがれ | 既存層が下地にしっかり付いている | 浮いた部分は切除して補修。広い範囲で浮いているなら、上に塗っても既存層ごとはがれるおそれがある |
| 破断・穴あき | なし、または部分的 | 切除し、ポリマーセメントモルタルで平滑に補修してから重ねる(仕様書3.2.6) |
| 下地の水分(含水) | 雨漏りがなく、膨れの中に水がない | 水分が残るなら、切開・乾燥のうえ通気緩衝工法を検討。雨漏りがあるときは入口の確認が先 |
| 表面のすり減り・粉化 | 洗浄で落ちる程度 | チョーキング部はデッキブラシ等で水洗い(仕様書3.2.6)。汚れや油分が残ると付着が落ちる |
| 立上り・端部・ドレン | 端部の切れや立上りの浮きがない | 端部の処理を見積に入れる。ドレン周囲は既存防水層を撤去して処理する(仕様書3.2.4) |


上の2枚は、八王子市内のビルの同じ屋上の現地調査の写真です。この屋上の既存防水の種類は、この記事では断定していません。膨れや表面の見方は既存の種類にかかわらず共通のため、確認のしかたの例として載せています。当社の現地調査報告書では、この屋上の防水面について、トップコートの摩耗・変色・汚れ、水たまりの跡、複数か所の膨れを記録しました。色の濃い範囲が汚れなのか、トップコートがすり減って下の層が見えているのかは、洗浄して近くで確かめます。こうした所見の積み重ねで、重ねるか、どう処理するかを決めます。
密着工法のまま重ねるか、通気緩衝工法に替えるか
重ねられると判断したら、次は新しい防水層の工法を選びます。仕様書では、L4X工法の新しい防水層は特記がなければ密着工法(X-2)です。一方で、既存層の下に水分が残るおそれがある屋上では、密着工法で重ねると水分の逃げ場がなく、膨れの原因になります。そのような場合は、通気緩衝シートと脱気筒を使う通気緩衝工法(仕様書の種別X-1・絶縁工法)に替えることを検討します。

当社の実例を一つ紹介します。八王子市内の法人所有ビルの屋上は、約5年前に他社が施工したウレタン防水でした。床の膨れと時々出る雨漏りのご相談で、当初は膨れのある範囲だけを切開・乾燥させ、密着工法で防水をやり直す計画でした。ところが切開すると、水の回った範囲が想定より広く、排水口のまわりにも水の跡がありました。
乾燥させても下地に水分が残るおそれがあったため、仕様を通気緩衝工法に変え、改修用ドレンを追加しました。補修した範囲は、まわりに残した既存のウレタン防水とつないで仕上げています。経緯と工程の詳細は「八王子のビル屋上防水 部分補修の施工事例」にまとめています。

通気緩衝シートが下地の湿気を逃がす仕組みは「通気緩衝シートとは」、湿気の出口になる脱気筒の種類と交換の流れは「脱気筒とは」で解説しています。
層間接着用プライマー|既存のウレタンに新しい層を付けるための下塗り
ウレタンの上にウレタンを重ねるとき、要になるのがプライマーです。仕様書はL4X工法について、損傷箇所等を補修し、乾燥後に「層間接着用プライマー」を塗布すると定めています。年数がたった既存のウレタン層の表面に、新しいウレタン層をしっかり付けるための下塗りです。当社の現場では、このプライマーを「層間プライマー」と呼んでいます。
仕様書では、層間接着用プライマーは「新設する防水材の製造所の指定する製品」とされています(3.2.2・3.6.2)。つまり、上に塗るウレタン防水材のメーカーが指定するものを使うのが前提です。プライマーの種類や下地ごとの選び方、塗り方の注意は「防水プライマーとは」で詳しく解説しています。
重ね塗りの工程|洗浄・補修からトップコートまで
既存のウレタン防水に密着工法で重ねる場合の、おおまかな工程です。下の写真は、八王子市内の別のビルの屋上で、既存の防水層の上に部分的にウレタン防水を重ねた現場の工程です。脱気盤から立上り型の脱気筒への交換にあわせ、まわりの四角い範囲を防水し直しました。この現場の既存防水の種類は、この記事では断定していません。既存層の上にプライマー・ウレタン・トップコートを重ねる流れの例としてご覧ください。
1. 高圧洗浄・清掃
既存層の表面のゴミ・汚れ・コケ、劣化した表面の粉を水洗いで落とします。汚れや油分が残ると、プライマーと新しい層の付着が落ちます。洗浄後は、表面が乾くのを待ってから次の工程に進みます。
2. 膨れ・浮き・破断部の切除と補修、乾燥
膨れ・浮き・破断のある部分を切り取り、中を乾かしてから、ポリマーセメントモルタルなどで平らに補修します。切り取る範囲は、既存層をはがしてみて広がることがあります。下地補修の方法と見積書での書かれ方は「屋上防水の下地補修とは」で解説しています。
3. 層間接着用プライマー
補修した部分が乾いてから、既存層の表面に層間接着用プライマーを塗ります。仕様書は、プライマー塗りは下地が十分乾燥した後に清掃を行い、当日の施工範囲をむらなく塗布するとしています(3.6.4)。

4. ウレタン防水材を2回以上に分けて塗る
ウレタン防水材は、1回で厚く塗らず、2回以上に分けて塗り付けます(表3.6.1の注)。1層目が硬化してから2層目を塗り、決められた量を確保します。この現場の施工報告書では、8月20日にウレタン防水材の1層目と2層目を塗ったと記録しています。

5. トップコート(仕上塗料)
最後に、紫外線や摩耗から防水層を守るトップコートを塗ります。重ね塗りした範囲と既存の範囲の色や艶は、塗った直後は違って見えます。この現場では翌8月21日にトップコートを塗りました。

この現場のように脱気筒を新しく付ける場合や、既存の脱気筒・脱気盤がある屋上では、その扱いも工程に入ります。どこまでを重ね塗りの範囲にするかは、見積の段階で図や写真で確認しておくと安心です。
トップコートの塗り替えだけで済む場合との線引き
「ウレタン防水の重ね塗り」と「トップコートの塗り替え」は、見積書では似た言葉で書かれることがありますが、中身が違います。トップコートの塗り替えは、防水層を守る表面の塗料だけを塗り直すメンテナンスです。重ね塗りは、ウレタン防水材そのものを塗って、防水層をつくり直す工事です。
- トップコートの塗り替えで済む目安:トップコートの色あせやすり減りはあるが、防水層本体に膨れ・ひび割れ・破断・はがれがなく、雨漏りもない
- ウレタン防水の重ね塗りを検討する目安:防水層本体に膨れ・ひび割れ・破断が出ている、トップコートがすり減って防水層が露出している範囲が広い、前回の防水工事から年数がたっている
トップコートの種類や塗り替えの周期、塗り替えで済む場合と済まない場合の見分け方は「防水のトップコートとは」で解説しています。
重ね塗りと撤去・新設の比較
既存のウレタン防水を残して重ねるか、撤去して新しくつくるかで、工事の内容は次のように変わります。どちらが合うかは、既存層の傷みの広がりと下地の水分で決まります。
| 項目 | 既存を残して重ねる | 撤去して新しくつくる |
|---|---|---|
| 既存層の扱い | 傷んだ部分だけ切除・補修し、残りは下地として使う | 撤去して処分する |
| 撤去・処分 | 切除した部分のみ | 全面に必要 |
| 下地の確認 | 切開した部分でのみ確認できる | 全面で直接確認できる |
| プライマー | 層間接着用プライマー | 出てきた下地に合うプライマー(または通気緩衝シート) |
| 工期 | 撤去の工程が少ない分、短くなりやすい | 撤去・下地補修の工程が加わる |
| 向く状態 | 傷みが部分的で、既存層が下地にしっかり付いている | 膨れ・浮き・はがれが全体に広がっている |
費用の決まり方|見積書のどこを見るか
重ね塗りの費用は、ウレタン防水を塗る面積だけでは決まりません。金額を大きく左右するのは、次の点です。
- 既存層の補修の量:膨れ・浮き・破断を切除して補修する範囲。切開してみて広がることがある
- 密着工法か通気緩衝工法か:通気緩衝工法は通気緩衝シートと脱気筒の分が加わる
- 部材の追加:脱気筒の新設・交換、改修用ドレンの取り付け、架台やフェンスの根元の処理
- 撤去の有無と範囲:部分的な切除か、全面撤去か。撤去すれば処分と下地補修が加わる
- 立上りの長さ:平場は㎡、立上りはmで数えることが多い
参考に、既存の防水層の上に密着工法で重ねる場合の、当社の見積書の項目と単位の例を挙げます。金額・数量は掲載していません。
| 項目 | 摘要 | 単位 |
|---|---|---|
| 下地補修・調整 | 膨れ処理・カチオン部分・プライマー | 式 |
| ウレタン密着防水 平場 | プライマー+ウレタン2層+トップコート | ㎡ |
| ウレタン密着防水 立上り | 立上りの高さ(H=◯◯mm)を書く | m |
| 脱気盤→脱気筒 交換 | 既存脱気盤撤去・SUS製 脱気筒設置 | 箇所 |
| 改修ドレン 取付 | 既存排水口 | 箇所 |
| フェンス架台 ウレタン塗膜防水 | 密着工法 | 箇所 |
「下地補修・調整」は、既存層をはがしてみて量が分かる部分があるため「式」で書かれることが多い項目です。比べるときは、摘要に何が含まれるか(膨れの処理、補修材、プライマー)と、範囲が増えたときの扱いを確認すると、見積書ごとの違いが分かりやすくなります。
重ね塗りでつまずきやすい点
ウレタン防水の重ね塗りは、手順を守れば撤去を減らせる合理的な方法です。工事を頼む前に、次の点がどう扱われるかを確認しておくと、仕上がりの見通しが立てやすくなります。
1. 既存層の表面処理とプライマー
既存層の上に直接ウレタンを塗るだけでは、新しい層が十分に付かないことがあります。洗浄・チョーキング部の水洗いと、層間接着用プライマーの塗布が見積や工程に入っているかを確認します。
2. 下地の水分と工法の選択
膨れや雨漏りがある屋上で密着工法のまま重ねると、残った水分が新しい層を押し上げることがあります。水分の確認の仕方と、通気緩衝工法に替える必要があるかの説明を受けておくと安心です。
3. 膨れ・浮きを残さない
膨れや浮きの上から塗ると、新しい層もいっしょに浮いた状態になります。仕様書のとおり、膨れ・浮き・破断の部分は切除して補修してから重ねます。切除の範囲と補修の方法が見積書に書かれているかを確認します。
4. 立上り・端部・ドレンまわり
平場だけを重ねて、立上りの端部や排水口まわりの傷みが残っていると、そこが水の入口になることがあります。立上りの扱い(m数)、ドレンまわりの処理、改修用ドレンの要否が見積に入っているかを確認します。
ウレタン防水の重ね塗りのよくある質問
Q. ウレタン防水は何年ごとに重ね塗りできますか?
年数で一律には決まりません。ウレタン防水の耐用年数は一般的な目安で約10〜13年で、その間はトップコートを5〜10年ごと(当社の目安)に塗り替えて防水層を守ります。防水層本体に膨れ・ひび割れ・破断が出てきた段階や、前回の防水工事から年数がたった段階で、重ね塗りを検討します。
Q. 膨れがあっても重ね塗りできますか?
膨れが部分的なら、膨れた部分を切除し、中を乾かして補修してから重ねられます。仕様書でも、ふくれ部分は切除してポリマーセメントモルタルで平滑に補修すると定めています。膨れが屋上全体に多数あり、下地に水分が残っている場合は、通気緩衝工法に替えるか、撤去して新しくつくる方法と比べます。
Q. 雨漏りしていても重ね塗りで直りますか?
先に雨漏りの入口を確かめます。雨水の入口は、防水層の破断だけでなく、排水口まわり、脱気盤、手すりや架台の根元、パラペットの端部など、1か所とは限りません。入口を確かめないまま全体を重ねても、別の経路から水が入ることがあります。既存層の下に水が回っている場合は、切開・乾燥のうえ通気緩衝工法も検討します。
Q. 前回と違うメーカーのウレタン防水材を重ねてもよいですか?
上に塗る防水材のメーカーの仕様に従います。仕様書でも、層間接着用プライマーなどの材料は新設する防水材の製造所の指定する製品とされています。既存の防水材のメーカーが分からない場合も多いため、新しく使う防水材のメーカーが既存ウレタン面への適用をどう定めているかを確認して材料を選びます。
Q. トップコートが残っていても、その上に塗れますか?
仕様書では、既存塗膜防水層の表面の仕上げ塗装(トップコート)を除去するかどうかは「特記による」とされ、除去する場合はデッキブラシ等で水洗いを行うとしています。残すか除去するかは、トップコートの傷み方と、上に塗る防水材のメーカーの仕様で決めます。どちらの場合も、洗浄と層間接着用プライマーの塗布は欠かせません。
Q. 重ね塗りした防水にも保証はつきますか?
当社の屋上防水の保証は、平場10年・立上り5年です。屋上の一部だけを重ね塗りする部分補修の場合は、範囲と内容に合わせて、保証の有無と内容を見積時にお伝えします。
巧正のウレタン防水改修への対応
巧正株式会社は、八王子市を拠点に屋上防水・外壁塗装などの建物修繕を行う会社です。元請け一貫体制で、現地調査・見積・工程管理・完工後の点検までを当社が担当し、防水工事は協力職人と組んで施工します。
- 現地で既存の防水の種類と、膨れ・浮き・水分の状態を確かめ、密着工法で重ねるか、通気緩衝工法に替えるか、撤去するかを分けてご説明します
- この記事の法人所有ビルの現場では、切開して分かった状況をもとに、仕様の変更と理由を見積比較の資料でご説明しました
- 保証:屋上防水は平場10年・立上り5年。引き渡し後は1年・3年・5年・10年の定期点検で状態を確認します
- 工程は写真で記録し、施工報告書として引き渡し時にお渡しします。この記事の工程写真もその記録からのものです
東京都知事許可(般-7)第161006号。創業2014年4月、2023年10月に法人化し、累計1,000件超の工事を手がけてきました。「今のウレタン防水の上に重ねられるか」を知りたい段階でもご相談ください。
ウレタン防水の重ね塗り・屋上防水改修のご相談・現地調査のご依頼
執筆・監修:巧正株式会社(外壁診断士・2級建築施工管理技士補 在籍)
出典・参考資料
- 国土交通省「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」3章 防水改修工事(表3.1.1・3.2.2・3.2.4・3.2.6・3.6.2〜3.6.4・表3.6.1) https://www.mlit.go.jp/gobuild/content/001888823.pdf
- 当社の工事記録:八王子市内の法人所有ビル 見積書・見積比較(2026年9月)・施工写真(2026年10月15日)、八王子市内のビル 現地調査報告書・写真(2026年7月)、施工報告書・施工写真(2026年8〜9月)、当社の見積書の書式(項目と単位の例)
