コーキング工事
コーキングとシーリングは建築やリフォームで非常に重要な役割を持っています。初心者でも分かるように、コーキングついて詳しく解説していきます。
コーキングとは何か
コーキングの基本
コーキングとは、建物の隙間や継ぎ目にシーリング材を充填して、水や空気の侵入を防ぐ作業のことです。シーリング材は、建物の耐久性を高め、雨漏りや断熱性を向上させるために不可欠な役割を果たします。
コーキング材の種類
コーキング材には、シリコンシーラント、ウレタンシーラント、アクリルシーラント、ブチルシーラントなど、さまざまな種類があります。それぞれのシーリング材は、用途や特性が異なるため、適切なものを選ぶことが重要です。

コーキングの用途
コーキングは、建物の外壁、窓枠、サッシ、屋根、浴室、キッチンなど、さまざまな場所に使用されます。例えば、外壁のひび割れを埋めて雨水の侵入を防いだり、窓枠と壁の隙間を埋めて冷暖房効率を高めたりすることができます。
コーキング施工の手順
1. 既存のコーキング材の撤去
最初に、劣化した既存のコーキング材を取り除きます。この作業では、専用のカッターや工具を使用し、隙間に残ったコーキングをきれいに除去します。
ポイント:古いコーキング材が残っていると、新しいコーキング材がうまく密着しないため、丁寧な作業が必要です。
2. 隙間の清掃
撤去後の隙間をきれいに清掃し、ホコリや汚れを取り除きます。この工程は、プライマーや新しいコーキング材の接着力を高めるために不可欠です。
3. マスキングテープの貼り付け
隙間の両端にマスキングテープを貼り付けます。これにより、余分なコーキング材がはみ出さず、美しい仕上がりを実現できます。
ポイント:テープをまっすぐ貼ることで、均一なラインが仕上がります。
4. プライマーの塗布
次に、プライマーと呼ばれる下地材を塗布します。プライマーはコーキング材と接着面の密着性を高め、防水効果を持続させる重要な役割を果たします。
ポイント:プライマーは薄く均一に塗ることが大切です。
5. コーキング材の充填
コーキング材を専用のガンで隙間に充填します。この作業では、隙間の奥までしっかりとコーキング材が行き渡るように、均等に注入します。
ポイント:適切な量を充填することで、ひび割れや剥がれを防ぎます。
6. コーキングの均し
充填したコーキング材を専用のヘラや工具で均します。この工程では、隙間にしっかりと行き渡るよう押さえながら均一に仕上げます。
ポイント:美しい仕上がりだけでなく、隙間全体に密着させるための重要な工程です。
7. マスキングテープの剥がし
均し作業が終わったら、コーキング材が乾く前にマスキングテープを剥がします。乾燥後に剥がすとコーキング材が割れる可能性があるため、タイミングが重要です。
8. 乾燥
最後に、コーキング材を完全に乾燥させて施工が完了します。乾燥時間は使用したコーキング材の種類や気温によりますが、通常は1日以上を目安とします。
シーリング材の選び方
コーキング材を選ぶ際の基本ポイント
1. 用途に合わせて選ぶ
コーキング材には使用する場所や用途に適した製品があります。選ぶ際には以下を考慮してください。
- 外壁・サイディングボード
耐候性と防水性が高いシリコン系や変性シリコン系が一般的です。特に耐久性を重視する場合は、オートンイクシードのような高性能製品が推奨されます。 - 屋根
雨風や紫外線にさらされるため、耐候性と柔軟性に優れた変性シリコン系が適しています。 - 室内
室内で使用する場合は、防カビ性能を持つコーキング材がおすすめです。キッチンや浴室には防水性と防カビ性を兼ね備えたアクリル系やポリウレタン系が最適です。
2. 耐候性をチェック
屋外で使用するコーキング材には、紫外線や雨風への耐久性が求められます。特に八王子市のような雨量が多い地域では、耐候性の高い製品を選ぶことが建物を長持ちさせるポイントです。
- おすすめ材料:変性シリコン系やポリウレタン系
これらは耐候性が高く、外壁や屋根に適しています。
3. 防水性・気密性を確認
コーキング材の主な役割である防水性と気密性も重要な選定基準です。特に隙間が大きい場所や長期的な防水性能が求められる場合には、充填力が高い製品を選びましょう。
4. 柔軟性とひび割れ耐性
建物は時間とともに動きや伸縮が発生するため、柔軟性が高いコーキング材を選ぶことが重要です。硬化後も柔らかさを保つ製品であれば、ひび割れを防ぎ、長期間にわたり防水性能を維持できます。
5. メンテナンス性を考慮
メンテナンス頻度を減らしたい場合は、耐久性が高く、汚れが付きにくい低汚染性の製品を選ぶと良いでしょう。オートンイクシードのような製品は、低汚染性と高い耐久性を兼ね備えており、長期的なコスト削減につながります。
コーキング材の種類と特徴
種類 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
シリコン系 | 耐候性が高く、紫外線や雨風に強い | 外壁、屋根 |
変性シリコン系 | 耐候性、防水性、柔軟性に優れ、幅広い用途に対応 | 外壁、サイディング、屋根 |
ポリウレタン系 | 防水性が高く、接着力に優れているが、紫外線にやや弱い | 屋根、コンクリート部 |
アクリル系 | 室内向けで、防カビ性がありコストパフォーマンスに優れる | 室内の隙間や浴室、キッチン |

シーリング材のメンテナンス
ーキング材の劣化のサイン
以下のような症状が見られたら、コーキング材のメンテナンスが必要です。
1. ひび割れ
コーキング材の表面に細かいひびが入ると、雨水が侵入しやすくなります。この状態を放置すると、建物内部に水が染み込み、構造材が劣化する原因になります。
2. 剥がれ
コーキング材が建材から剥がれてしまうと、隙間が生じ、防水性が失われます。特にサイディングボードの目地で剥がれが見られる場合は早急な対処が必要です。
3. 硬化・弾力の低下
コーキング材が硬くなり、弾力性が失われると、建物の動きに対応できなくなります。この状態では防水性や耐久性が大幅に低下しています。
4. 汚れやカビの発生
汚れやカビが目立つ場合、防水性能が低下している可能性があります。見た目だけでなく、内部にも影響を及ぼす恐れがあります。
まとめ
コーキング(シーリング)は、建物の隙間や継ぎ目にシーリング材を充填し、水や空気の侵入を防ぐ重要な作業です。適切なコーキングは、建物の耐久性や断熱性を向上させ、雨漏りの防止にも役立ちます。
適切なシーリング材の選択と正確な施工は、建物の性能維持に不可欠です。特に外壁や窓枠などの重要な部分では、専門知識と技術が求められます。
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