マンション・アパート・ビルの修繕は、無料の建物診断から無料診断のお申込み →

シート防水の上にウレタン防水できる?工法・注意点・費用をプロが解説

マンションやビルの屋上で既存のシート防水が劣化してきたとき、「上からウレタン防水で被せることはできないか」というご相談を多くいただきます。コストや工期を抑えたい時の現実的な選択肢ですが、施工可否や注意点があります。八王子・多摩エリアで建物修繕を専門に行う巧正株式会社(2014年創業)が、シート防水→ウレタン防水のオーバーレイ工法を詳しく解説します。

目次

結論:条件次第で施工可能。ただし慎重な判断が必要

シート防水の上にウレタン防水を被せる「オーバーレイ工法」は、特定の条件を満たせば可能です。しかし、すべてのケースで適用できるわけではなく、誤った施工は逆に雨漏りリスクを高めるため、現地調査と熟練の判断が不可欠です。

オーバーレイ施工OKの条件

  • 既存シート防水の浮き・剥がれが軽微・部分的
  • 下地に大きな浮きや膨れがない
  • 既存シート防水材の種類が判別できる(塩ビ・ゴム等)
  • シート防水の継ぎ目(ジョイント)が健全
  • 勾配・水勾配が確保されている

条件を満たせば重ねられます。ただし国土交通省の公共建築改修工事標準仕様書(令和7年版)では、既存が合成高分子系シート防水の場合、同系統のシートを重ねる工法(S4S、接着または機械的固定)が標準の改修工法で、シートの上にウレタンを重ねる組み合わせは仕様書の区分にありません。公共工事の標準仕様に載っていないだけで「できない工法」ではなく、可否は仕様書ではなく、既存シートの種類・固定状態・下地の含水・プライマーの適合・勾配を現地で確認し、メーカーの仕様と試験施工で判断します。確認する順番を図にまとめました。

八王子の防水会社による図解|既存のシート防水の上にウレタン防水を重ねられるかを現地で確認する5つの順番
図解:シート防水の上にウレタンを重ねられるか、現地で確認する5つの順番(当社の整理)

八王子・多摩を中心に、屋上・ベランダ防水の現地調査(無料)を承っています。工法・費用の目安・保証のまとめは防水工事サービスページをご覧ください。

うちの屋上もシートの上にウレタンを重ねられる? 写真で見立てます

屋上の写真3枚(全体・シートの継ぎ目や立上りの端部・膨れや浮きのある箇所)と、築年数・前回の防水工事の時期をお送りください。写真と築年数をもとに、重ねられる見込みがあるか、現地調査で何を確認すべきかを担当者からご連絡します。写真だけでは判断できない場合があります。最終的な可否は現地調査(無料)で判断します。

● LINEで写真を送る:巧正の公式LINE

● フォームで依頼する:30秒のかんたん見積もり依頼(写真はこちらからのご連絡後にお送りください)

● お電話:042-508-3134(9:00〜18:00/日曜定休)

シート防水の種類と判別

シート防水は大きく分けて「塩ビシート」と「ゴムシート」の2種類があり、それぞれの特性によってウレタン防水の被覆可否が変わります。既存がウレタン防水の場合は『ウレタン防水の上にウレタン防水できる?』、ウレタンではなくもう一度シートを張る場合は『シート防水の上にシート防水はできる?』で解説しています。

塩ビシート防水

表面にコーティングがあり、ウレタン防水材の密着性は悪い。施工する際は専用プライマー(接着剤)の使用が必須。塩ビ独特の伸縮があるため、伸びる前提のウレタン材料を選ぶ必要があります。塩ビシート防水そのものの工法(機械的固定と接着)と耐用年数は塩ビシート防水とは|機械的固定と接着工法の違い・耐用年数・費用の目安で解説しています。

ゴムシート(合成ゴム)防水

表面が滑らかでウレタン防水材の密着性も比較的良好。ただし接着剤の選定は重要で、種類によっては化学反応で剥離するケースもあります。

シート防水→ウレタン防水のオーバーレイ工程

ステップ1:現地調査・既存層の状態確認

既存シートの種類、劣化度、ジョイント部、ドレン周りの確認。打音検査で浮きの有無も確認。ここで「オーバーレイ不可・全面撤去すべき」と判断されることもあります。

ステップ2:高圧洗浄・脱脂

表面の汚れ、苔、コケ、付着物を完全に除去。塩ビシートの表面コーティングが浮いている部分はワイヤーブラシで処理。

ステップ3:プライマー(接着剤)塗布

シート防水材専用のプライマーを塗布。これが密着性の決め手で、適切なプライマーを選ばないと数年で剥離する原因になります。

ステップ4:ウレタン防水材の塗布(2層)

ウレタン樹脂を2回に分けて塗布。総膜厚3mm以上を確保。気温・湿度を見ながら工程を進めます。

参考:ウレタン防水材の塗布工程(八王子市内のビル屋上・通気緩衝工法)
参考:ウレタン防水材の塗布工程(八王子市内のビル屋上・通気緩衝工法)

下地やシートの下に水分が残りやすい屋上では、既存シートに直接塗る密着工法ではなく、通気緩衝シートを張って脱気筒を設ける通気緩衝工法を選ぶことがあります。脱気筒は勾配の高い側(水上側)に置き、本数はおおむね25〜100㎡に1個(JASS 8の目安)を基準に、面積・形状と製造所の仕様で決めます。

脱気筒の設置|下地の水分を逃がす通気緩衝工法(八王子市内のビル屋上)
脱気筒の設置。下地の水分を逃がす通気緩衝工法の要(八王子市内のビル屋上)

ステップ5:トップコート仕上げ

紫外線劣化を防ぐトップコートを塗布。色は遮熱性のあるグレー・グリーンが多く採用されます。

参考:トップコート塗布の全景(八王子市内のビル屋上ウレタン防水の仕上げ工程)
参考:トップコート塗布の全景(八王子市内のビル屋上・ウレタン防水の仕上げ工程)

オーバーレイ vs 全面撤去 比較

項目オーバーレイ工法全面撤去・新設
費用(100㎡)一般的な目安 50〜120万円(密着〜通気緩衝・税込・足場・撤去費別)上記に撤去・処分費と下地補修が加わるため、同条件なら高くなるのが一般的(撤去量で変わる)
工期5〜7日10〜14日
廃材処分費ほぼ不要必要
下地確認不可可
耐用年数約10〜13年(一般的な目安)約10〜13年(ウレタン)/約13〜15年(塩ビシートで新設)

オーバーレイ施工の落とし穴

落とし穴①:プライマー不適合で数年後に剥離

シート種類に合わないプライマーを使うと、密着力が出ないか、数年後に化学反応で剥離します。実績の少ない業者では「とりあえずプライマー」で施工してしまい、後年トラブルになるケースが見られます。

落とし穴②:シート下の隠れた劣化を見落とす

シートの下に水が回って下地が腐っている場合、その上にウレタンを被せても根本解決にはなりません。打音検査・目視調査で下地の状態を確認した上でオーバーレイの可否を判断する必要があります。

落とし穴③:勾配不良の見落とし

シート防水の長年の使用で勾配が変わっている場合、ウレタンを被せても水溜まりができ、防水層を傷める原因になります。場合によっては勾配調整モルタル作業から必要です。

よくあるご質問(FAQ)

Q. オーバーレイ工法で何年持ちますか?

一般的な目安は約10〜13年です。トップコートの塗り替えを5〜10年ごと(当社の目安)に行うと、防水層を長く使えます。ただし既存シートの状態と下地によって変動します。

Q. シート防水を撤去せずにウレタン防水するメリットは?

主に費用と工期の短縮、廃材処分費の削減、住人や事業への影響最小化です。マンションでは「住みながら工事」が可能なため、住民負担も少なくて済みます。

Q. 雨漏りしている場合もオーバーレイできますか?

原則として雨漏りがある場合は、原因特定が先決です。シート下に水が回っているなら、撤去・再施工が必要なケースが多いです。当社では目視調査・散水試験で原因を特定したうえで最適な工法をご提案します。

Q. 業者選びで注意すべき点は?

「シート防水材の種類を判別できるか」「適切なプライマーを選定できるか」「下地の状態を打音検査で確認するか」の3点を必ず確認してください。この3点が確認できないまま施工すると、数年後に剥離などの不具合が出るおそれがあります。

Q. オーバーレイ工法に保証はつきますか?

当社では適切な現地調査・施工に基づいたオーバーレイ工法に、平場10年・立ち上がり5年の保証をお付けしています。書面の保証書発行、定期点検も含めた安心の体制でご提供します。

八王子・多摩エリアの防水改修は巧正へ

巧正株式会社は、八王子市・多摩市・立川市・日野市など東京西部のマンション屋上・ビル屋上・倉庫屋根の防水改修に対応しています。シート防水→ウレタン防水のオーバーレイ可否は、必ず現地調査の上で判断いたします。「うちの建物はオーバーレイできる?」というご相談、お気軽にどうぞ。

防水改修の無料診断・お見積もり受付中

打音検査・目視調査・写真付き診断、相見積もり段階のご相談 すべて無料です。

無料診断を申し込む →

実際の屋上での判断は、賃貸マンション屋上防水の施工事例とビル屋上の部分補修の事例をご覧ください。

一次資料:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版(国土交通省・PDF)|3章 防水改修工事(既存シート防水の改修工法 S4S、塗膜防水 X-1/X-2)

執筆・監修:巧正株式会社 施工管理部(外壁診断士・2級建築施工管理技士補(仕上げ)在籍)|累計1,000件超の施工実績。耐用年数と費用は一般的な相場の目安で当社の単価ではありません。可否は現地調査と試験施工で判断します。2026年10月7日時点。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. シート防水の上にウレタン防水できるケースは?

既存シート防水の劣化が軽微で、表面の浮き・剥離がない場合に可能です。劣化が進んでいる場合は既存シートの撤去が必要となります。

Q2. 既存シート防水を撤去せずに重ねるメリットは?

撤去費用・廃棄処分費が削減できます。工期も短縮できます。削減額は撤去の範囲と処分量で変わります。

Q3. 重ね張りでの耐用年数は新規施工と比べてどうですか?

一般的な目安は約10〜13年で、ウレタンで新設した場合(約10〜13年)と大きな差はありません。塩ビシートで新設すると約13〜15年が目安です。実際は既存層との密着と下地の状態で決まります。シート防水とウレタン防水を新しくつくる場合の耐用年数と費用の差はシート防水とウレタン防水の違い|どちらが安い?改修で選ぶ基準と耐用年数にまとめています。

Q4. 重ね張りで保証はもらえますか?

巧正では既存層の状態を診断後、適切な工法でご提案。重ね張りで施工可能な場合も、平場10年・立ち上がり5年の同条件で保証します。

Q5. どう判断すればいいですか?

巧正の現地調査(無料)で既存シートの状態を診断し、最適な工法をご提案します。お気軽にご相談ください。

八王子・多摩エリアの防水工事は巧正へ

2014年創業・防水保証 平場10年/立ち上がり5年。散水・目視による雨漏り調査も対応。
お見積もり・現地調査は無料です。

▼防水工事の工法を種類ごとに比較したい方は、まとめ記事もご覧ください。
防水工事の種類は4つ|ウレタン・FRP・シート・アスファルトを費用・耐用年数で比較

巧正株式会社

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次