高圧洗浄とは|外壁塗装・屋根・屋上防水で洗う理由と乾燥時間・費用
高圧洗浄は、外壁塗装・屋根塗装・屋上防水などの工事で、塗る前に建物の表面を強い水圧で洗う工程です。足場を組んだあと、塗装の前に行う作業で、この記事で紹介する現場の見積書でも、外壁塗装工事の1行目に書いている項目です。
この記事では、高圧洗浄がなぜ必要か、部位ごとの注意点、洗った後に何日乾かすのか、近隣への配慮、見積書での書かれ方を、塗料メーカーと国土交通省の公表資料、そして八王子市内の賃貸マンション1件と戸建て3件の現場写真で解説します。
先に結論をまとめます。
- 高圧洗浄は、塗料や防水材の密着を妨げる汚れ・コケ・劣化した塗膜を落とす下地づくりの工程です。関西ペイントは屋根の塗り替えについて「必ず高圧水洗・ブラシなどによる水洗を行い」と求めています
- 洗った後の乾燥時間は一律ではありません。メーカーの例では、外壁の塗り替えで「1日乾燥後塗装」、化粧スレートなどの屋根で「1日~2日程度」です。この記事の4現場では、写真の記録で見るかぎり、次の工程の写真は洗浄の翌日以降に始まっています
- 屋根は滑りやすさ、金属部は錆とケレン、屋上防水は既存の防水層を傷めないことに気をつけます。部位によって、ブラシや皮スキなどの手作業を組み合わせます
- 見積書では「外壁、外構高圧洗浄(㎡)」「屋根高圧洗浄(㎡)」「高圧洗浄 全面水洗い清掃(式)」などと書かれます。範囲(外構を含むか)・水圧・単位を確認すると比較しやすくなります
- マンション・ビルでも戸建てでも、音と水しぶきへの配慮が必要です。この記事の賃貸マンションの現場では、居住者向けのお知らせで高圧洗浄の音について事前にご案内しました
高圧洗浄とは|塗る前に表面の汚れと劣化した層を水で落とす工程
高圧洗浄は、洗浄機で水に圧力をかけ、ノズルから吹き付けて表面を洗う作業です。工事では、足場の上から外壁の高い所や屋根まで、建物の外まわりを順番に洗います。当社の見積書では、水圧を「15MPa」と記載しています(この記事で紹介する4現場も同じです)。
落とす対象は、次のようなものです。
- 砂ぼこり・排気ガスなどの汚れ、雨だれの跡
- コケ・藻・カビ
- 古い塗膜の表面が粉になったもの(外壁をこすると手に白い粉が付く状態は「チョーキング」と呼ばれます)
- 浮いたり、はがれかけたりしている劣化した塗膜
洗浄は「きれいにする掃除」ではなく、塗料や防水材をしっかり付けるための下地づくりの一部です。外壁塗装の工程全体は「八王子市の外壁塗装」のページで紹介しています。

なぜ必要か|洗わずに塗ると密着しにくい
塗料や防水材は、下の面に付いて初めて性能を発揮します。表面に汚れや粉、浮いた塗膜が残っていると、新しい塗膜はその上に乗るだけになり、下地にしっかり付きません。メーカーの資料には、次のように書かれています。
| 資料 | 洗浄・下地調整についての記載 |
|---|---|
| 関西ペイント アレスダイナミックルーフ(住宅屋根用化粧スレートなど) | 下地調整が不十分な場合は塗膜剥離や艶むらなどの仕上がり不良のおそれがある。塗り替えの際には必ず高圧水洗・ブラシなどによる水洗を行い、付着物や劣化塗膜を十分に除去する |
| 関西ペイント アレスダイナミックルーフ(化粧スレートなどの素地調整) | 劣化した旧塗膜や表面の化粧層、砂、ホコリ、汚れ、コケなどは高圧水洗浄機やワイヤーブラシなどで入念に除去する |
| 関西ペイント アレスダイナミックルーフ(金属屋根) | 錆はワイヤーブラシ・サンドペーパー等で完全に除去し、ほこり・油などは溶剤拭き・水洗い(温水)等で除去して、乾燥した清浄な面にする |
| 関西ペイント アレスダイナミックTOP(外壁) | 塗り替えで旧塗膜の劣化が著しいときは、サンダー・ワイヤーブラシ等でぜい弱な塗膜を除去し、高圧水洗を行う |
| 国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(令和7年版)7.2.1 | 塗替えのRB種では、特記がなければ劣化部分は除去し、活膜部分(健全な塗膜)は残す |
つまり、洗浄で落とすのは「弱っている部分」で、しっかり付いている塗膜まではがす作業ではありません。洗っても落ちない浮きや錆、ひび割れは、洗浄の後に別の工程(ケレン・下地補修)で処置します。外壁のひび割れや欠けの補修は、「外壁の下地補修」の記事で解説しています。
部位別の注意点|外壁・屋根・金属部・ベランダ・屋上防水
同じ高圧洗浄でも、部位によって落としたいものと気をつける点が変わります。以下は、この記事で紹介する現場の写真です。日付は写真の撮影記録によるものです。別の現場の短い記録は「屋根だけを高圧洗浄した施工事例」「外壁塗装前の高圧洗浄の施工事例」にもあります。
外壁|目地や凹凸の奥の汚れまで
サイディングの外壁は板の継ぎ目や横の溝、モルタルの外壁は吹付けの凹凸の奥まで水を当てて洗います。関西ペイントのダイナミックTOPのカタログでは、塗り替えの素地調整として、モルタルの浮き・クラック、窯業系サイディングの欠損やシーリング材の劣化部は「適切な処置を行う」とされています。洗浄で表面を出した後に、こうした傷みを確かめます。


屋根|コケと古い塗膜、滑りやすさに注意
スレート屋根では、下の写真のようにコケが広がっていたり、古い塗膜が粉になったりはがれかけたりしていることがあります。関西ペイントは、高圧水洗を行うと屋根が滑りやすくなるため足場に十分注意すること、洗浄後に屋根材の破損・役物の釘浮き・シーリング切れなどを確かめ、補修が必要なら処置することを求めています。

屋根塗装・カバー工法など、屋根工事の種類は「屋根工事」のページで紹介しています。
金属屋根・鉄部|洗浄だけでなくケレンと組み合わせる
金属の屋根や雨戸・霧除けなどの鉄部は、水で汚れを落とすだけでなく、錆や浮いた塗膜を削り落とす「ケレン」が必要になります。関西ペイントは金属屋根の素地調整として、電動工具・手工具などによる3種ケレン程度の処理を示しています。仕様書の亜鉛めっき鋼面の下地調整でも、汚れ・付着物は「素地を傷つけないようにワイヤブラシ等により」除去するとされています(表7.2.3)。

この現場の見積書では、屋根の項目を「屋根下地処理|三種ケレンおよび高圧洗浄」と1行にまとめて書いています。金属屋根では、洗浄とケレンを一つの下地処理として扱う書き方もあります。
ベランダ・外構|床の汚れと排水口まわり
ベランダの床は、砂や落ち葉、黒ずみがたまりやすい場所です。床に防水工事をする場合は、その下地づくりにもなります。洗った範囲と洗う前の範囲では、下の写真のように色がはっきり変わります。

この記事の戸建て3件の見積書では、項目名を「外壁、外構高圧洗浄」としています。塗装しない玄関まわりのタイルや土間も、同じ日に洗った現場があります。

屋上防水|既存の防水層を傷めない
屋上の防水改修でも、新しい防水材を塗る前に既存の面を洗います。国土交通省の公共建築改修工事標準仕様書(令和7年版)では、既存の防水層を残して改修する工法について「既存露出防水層の表面は、ゴミ等の異物を取り除き、水洗いを行う」(3.2.6(3)(エ)(a))、「デッキブラシ等で水洗いを行う」(同(イ)(b)・仕上げ塗装の除去を特記した場合)と定めています。
仕様書の言葉は「水洗い」で、水圧の数値はこの条文にはありません。既存の防水層を残す工法では、その防水層を傷めずに表面の汚れを落とすことが前提になります。この記事の賃貸マンションの現場では、高圧洗浄の工程の写真に、ブラシや皮スキ(ヘラ状の道具)を使う手作業も記録されています。洗浄の後に続く下地補修の工程は、「屋上防水の下地補修とは」の記事で解説しています。


高圧洗浄の流れ|養生→洗浄→乾燥
高圧洗浄は、足場を組んだ後に行います。この記事の現場の写真と見積書から、流れを整理すると次のとおりです。
- 足場とシート:足場の外側をメッシュシートなどで覆い、水しぶきが外へ飛びにくくする
- 事前の確認:使う水栓と電源の場所、車や植木、窓・換気口の位置を確かめる
- 洗浄:見積書に書かれた範囲を洗う。この記事の戸建て2件では、写真の時刻を見ると屋根を先に洗い、外壁・ベランダ・外構はその後に洗っていた
- 乾燥:塗る面に水分が残らないよう、時間をおく(次の章)
- 次の工程へ:洗浄後の面を見て、ひび割れ・浮き・錆・シーリングの傷みなどを補修してから下塗りに入る

窓まわりや換気口は、強い水を直接当て続けると、すき間から水が入ることがあります。サッシのまわりや換気フードの近くは、水の向きと距離に気をつけて洗う必要があります。
乾燥時間|メーカーの目安と、当社現場の記録
洗浄の後は、塗る面が乾くまで待ちます。濡れたまま塗ると、塗膜の膨れやはがれの原因になります。関西ペイントも、屋根材が雨・露・霜などで濡れているときは十分に乾燥させること、未乾燥で塗るとフクレ・塗膜剥離・ワレなどの原因になることを注意しています。乾燥の目安は、資料によって次のように示されています。
| 資料 | 対象 | 洗浄後の乾燥 |
|---|---|---|
| 関西ペイント アレスダイナミックTOP | 外壁の塗り替え(旧塗膜の劣化が著しいとき) | 高圧水洗を行ったのち、1日乾燥後塗装。乾燥時間が少ない場合は強化剤を使う |
| 関西ペイント アレスダイナミックルーフ | 化粧スレートなどの屋根(高圧水洗浄機やワイヤーブラシで旧塗膜・コケなどを除去した後) | 水分がなくなるまで1日~2日程度十分に乾燥 |
| 関西ペイント アレスダイナミックルーフ | 化粧スレート・波形スレートなど(雨・露・霜で濡れているとき) | 十分に乾燥させる。未乾燥で塗るとフクレ・塗膜剥離・ワレの原因 |
| 関西ペイント アレスダイナミックルーフ | 金属屋根 | ほこり・油などは溶剤拭き・水洗い(温水)等で除去し、乾燥した清浄な面にする(日数の記載なし) |
| 公共建築改修工事標準仕様書(令和7年版)3.2.6 | 既存の露出防水層 | 水洗いを行う(この条文に乾燥日数の記載なし) |
メーカーの数値は目安で、乾き方は天候によって変わります。曇りや雨が続けば延び、日当たりのよい面と北面でも差が出ます。日数だけで決めず、塗る直前に面が乾いているかを確かめることが大切です。
参考までに、この記事で紹介した4つの現場で、洗浄と次の工程の日付を写真の撮影記録から並べると次のとおりです。
| 現場(八王子市内) | 高圧洗浄 | その後の工程(写真の日付) |
|---|---|---|
| 戸建て(モルタル外壁・金属屋根) | 8月31日(午前〜昼) | 9月1日 屋根の下地処理、同日午後 屋根の下塗り |
| 戸建て(モルタル外壁・スレート屋根。屋根はのちにカバー工法) | 6月22日(午前) | 6月24日 雨樋の撤去、6月29日 外壁の下塗り |
| 戸建て(サイディング外壁・スレート屋根) | 7月17日・18日 | 7月21日 シーリングの撤去、8月1日 外壁の中塗り、8月6日 屋根の板金の下地処理 |
| 賃貸マンション(屋上防水) | 9月29日 | 以降、下地補修・防水工事へ。10月14日 完工の写真 |
写真の記録で見るかぎり、4現場とも次の工程の写真は洗浄の翌日以降に始まっています。サイディング外壁・スレート屋根の戸建ては、高圧洗浄から完工までの全工程を「八王子のサイディング外壁・スレート屋根塗装 施工事例」で紹介しています。
マンション・ビルの高圧洗浄|屋上防水・大規模修繕の工程の一部
マンションやビルでも、高圧洗浄は塗装・防水の前の工程として入ります。建物が大きい分、洗う面積が広くなり、居住者やテナントが普段どおり生活・営業するなかで作業することになります。
当社が八王子市内の賃貸マンションで行った屋上防水の改修では、居住者向けの工程表で、高圧洗浄(全面水洗い)を「下地」の作業として示し、生活への影響として音が出やすい作業であることをお知らせしました。この屋上の工事全体の流れは、「八王子市内の賃貸マンション屋上防水の施工事例」で紹介しています。
- 屋上防水:既存の防水層や排水口のまわりの汚れを落とし、下地補修とプライマーの前の面をつくる
- 外壁の塗り替え(大規模修繕を含む):足場を組んだ後、塗装や下地補修の前に外壁を洗う
- 共用廊下・階段・ベランダ:床や手すりの汚れを落とし、床の防水やシート張り、鉄部塗装の下地をつくる
マンション・ビルでは、どの部位をいつ洗うか、どの日に音や水しぶきが出るかを、工程表とお知らせで事前に共有しておくと、居住者やテナントも予定を立てやすくなります。管理会社や管理組合の方は、見積書と一緒に工程表の案を確認しておくと判断しやすくなります。
近隣・居住者への配慮と水道の使用
高圧洗浄は、塗装工事のなかでも音と水しぶきが出やすい作業です。配慮するポイントを整理します。
- 水しぶき:足場をメッシュシートで覆い、隣家との境や道路側では水の向きに気をつける。この記事の戸建て3件の見積書では、足場とあわせてメッシュシートを計上している
- 音:洗浄機の音が続く。この記事の賃貸マンションの現場では、居住者向けのお知らせに「高圧洗浄や防水材塗布の際、音・臭気が発生することがあります。窓を閉めていただくと軽減されます」と記載した
- 洗濯物・車:洗浄の日は、近くの洗濯物や駐車中の車に水がかからないよう、日程を事前に伝える
- 近隣へのあいさつ:この記事の戸建て3件の見積書では、備考に「近隣挨拶の実施」と書いている
洗浄に使う水と電気は、建物の水栓・電源から取ることがあります。この記事の戸建て3件の見積書では、備考に「電気、水道の御支給お願いいたします」と記載しています。工事の前に、使う水栓とコンセントの場所を施工店と確かめておくと安心です。
洗浄方法の違い|「バイオ洗浄」「トルネード洗浄」などの呼び名
塗装店によっては、洗浄剤を使う洗い方を「バイオ洗浄」、ノズルの種類を変えた洗い方を「トルネード洗浄」などと呼んで、通常の高圧洗浄と分けて案内していることがあります。この記事の執筆にあたって調べた範囲では、これらの名称や内容を定めた公的な規格やメーカーの基準は確認できませんでした。名前だけでは中身が分からないため、次の点を見積書や説明で確かめるのが確実です。
- 水だけで洗うのか、洗浄剤を使うのか(使うなら製品名と、すすぎの方法)
- どの部位に使うのか(コケの多い北面や屋根だけか、建物全体か)
- 水圧やノズルの種類、ブラシなどの手作業を併用するか
- 使う塗料のメーカーの注意事項(洗浄後の乾燥など)とあわせて工程が組まれているか
当社の見積書では、高圧洗浄の規格・摘要を「水圧15MPa」と記載しています(この記事の4現場も同じで、マンション屋上は「水圧15MPa 全面水洗い清掃」)。この4現場の見積書に、洗浄剤の記載はありません。
費用の決まり方|見積書で高圧洗浄はどう書かれるか
高圧洗浄の費用は、洗う面積と範囲で決まります。この記事で紹介した4現場の当社見積書から、項目名・規格・単位だけ抜き出すと次のとおりです(金額は掲載していません)。
| 見積書(八王子市内) | 項目名 | 規格・摘要 | 単位 |
|---|---|---|---|
| 戸建て(外壁塗装工事) | 外壁、外構高圧洗浄 | 水圧15MPa | ㎡ |
| 戸建て(屋根塗装工事) | 屋根高圧洗浄 | 水圧15MPa | ㎡ |
| 戸建て(金属屋根の塗装工事) | 屋根下地処理 | 三種ケレンおよび高圧洗浄 | ㎡ |
| 賃貸マンション(屋上防水改修工事) | 高圧洗浄 | 水圧15MPa 全面水洗い清掃 | 式 |
戸建て3件の外壁塗装では、工事の見出しに「高圧洗浄→下塗り→中塗り→上塗り」と工程を書き、その1行目に洗浄を置いています。賃貸マンションの屋上は、「式」でまとめています。見積書を比べるときは、次の点を見てください。
- 洗浄の行があるか(ない場合は、どの項目に含まれているか)
- 範囲:外壁だけか、屋根・ベランダ・外構(玄関まわり・土間・塀)まで含むか
- 数量:外構を含む洗浄の数量は、外壁の塗装面積と同じとは限らない(この記事の見積書にも、洗浄と外壁の下塗りで数量が違う例がある)
- 金属屋根や鉄部では、ケレンが別の行か、洗浄と一緒の行か
洗浄は工事全体から見れば一部の項目ですが、この後の下地補修や塗装の仕上がりを左右する工程です。金額だけで省いたり削ったりするのではなく、何をどこまで洗うかで比べると、見積書の違いが分かりやすくなります。
高圧洗浄のよくある質問
Q. 高圧洗浄は何時間くらいかかりますか?
建物の大きさ、汚れの程度、屋根を含むかで変わります。この記事の戸建てでは、洗浄の写真の撮影時刻が、ある現場は午前から昼まで、別の現場は2日に分かれていました。写真の時刻は作業時間そのものではないため、所要時間の目安はここでは示しません。具体的な日程は、施工店の工程表で確認してください。
Q. 洗った翌日に塗ることはありますか?
あります。関西ペイントは外壁の塗り替えで「1日乾燥後塗装」、化粧スレートなどの屋根で「1日~2日程度」の乾燥を示しています。この記事の金属屋根の戸建てでは、写真の記録では洗浄の翌日に屋根の下地処理と下塗りを行っています。ただし雨や曇りが続けば乾きにくくなるため、日数だけで決めず、塗る前に面が乾いているかを確かめます。
Q. 高圧洗浄で外壁が傷むことはありませんか?
高圧洗浄は劣化した塗膜を落とす作業なので、弱っていた塗膜がはがれることはあります。仕様書でも、塗替えでは劣化部分は除去し、健全な塗膜は残すという考え方です。はがれた部分やひび割れ、シーリングの傷みは、洗浄の後の下地補修で処置します。窓まわりや換気口は、水の向きと距離に気をつけて洗います。
Q. 自分で家庭用の洗浄機で洗っておけば、工事の洗浄は省けますか?
この記事で紹介した見積書では、高圧洗浄を外壁塗装工事の1行目の工程として入れています。洗浄は、塗る直前の面の汚れや傷みを施工側が確かめる工程でもあります。ご自身で洗う予定がある場合は、見積の段階で施工店に伝えて、工事での洗浄の扱いを確かめてください。屋根の上は濡れると滑りやすく危険なので、ご自身で上がることはおすすめしません。
Q. 洗浄の日に洗濯物は干せますか?
洗浄している面の近くでは、水しぶきがかかることがあります。洗浄の日は外に干さないか、洗浄していない側に干すようにしてください。この記事の賃貸マンションでは、工程表とお知らせで作業日を事前にお伝えしました。
Q. 屋上防水の改修でも高圧洗浄をしますか?
します。国土交通省の公共建築改修工事標準仕様書でも、既存の防水層を残す改修では、異物を取り除いて水洗いを行うと定められています。この記事の賃貸マンションの屋上防水では、見積書に「高圧洗浄|水圧15MPa 全面水洗い清掃」と書き、排水口や立上りの際をブラシや皮スキでこする手作業も写真に記録されています。
巧正の高圧洗浄・下地づくりへの対応
巧正株式会社は、八王子市を拠点に外壁塗装・屋根塗装・屋上防水などの建物修繕を行う会社です。元請け一貫体制で、現地調査・見積・工程管理・完工後の点検までを当社が担当し、工事は協力職人と組んで施工します。
- この記事で紹介した見積書4件では、高圧洗浄を独立した行(金属屋根は下地処理の行)とし、範囲と水圧を記載しています
- 戸建ての見積書3件には「近隣挨拶の実施」を記載し、この記事の賃貸マンションでは居住者向けのお知らせと工程表を配布しました
- 保証:外壁塗装は塗膜最長10年、屋上防水は平場10年・立上り5年。対象と年数は見積時にご説明します
- この記事の現場では、高圧洗浄を含む工程ごとに施工写真を記録しました(戸建ての見積書3件の備考に「施工写真工事後にご提出」と記載)
東京都知事許可(般-7)第161006号。創業2014年4月、2023年10月に法人化し、累計1,000件超の工事を手がけてきました。塗り替えや防水改修の時期、見積書の内容で迷っている段階でもご相談ください。
外壁塗装・屋根塗装・屋上防水のご相談・現地調査のご依頼
執筆・監修:巧正株式会社(外壁診断士・2級建築施工管理技士補 在籍)
出典・参考資料
- 国土交通省「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」3.2.6 既存下地の処理・7.2.1・表7.2.3 https://www.mlit.go.jp/gobuild/content/001888823.pdf
- 関西ペイント「アレスダイナミックルーフ」カタログ https://www.kansai.co.jp/alesdynamic/roof/pdf/870.pdf
- 関西ペイント「アレスダイナミックTOP」カタログ https://www.kansai.co.jp/alesdynamic/top/pdf/774.pdf
