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シリコンシーリングとは|塗装できない理由・用途・変成シリコンとの違い

シリコンシーリング(シリコーン系シーリング材)は、耐候性に優れ、窓ガラスのまわりや浴室・キッチンなどの水回りによく使われるシーリング材です。ただし、上から塗装できないため、塗り替える外壁の目地やサッシ回りには使いません。外壁塗装を考えるときに、この点を押さえておくと材料選びで迷いません。ほかのシーリング材の塗装の可否は「シーリングの上に塗装はできる?」の表にまとめています。

この記事では、シリコンシーリングとは何か、JIS A 5758での分類、塗料が付着しにくい理由と目地のまわりが汚れる仕組み、使う場所と使わない場所、変成シリコンとの違い、外壁の目地に打たれていたときの対処を、日本シーリング材工業会とメーカーの資料をもとに図解で解説します。出典は記事の最後にまとめています。

先に結論をまとめます。

  • シリコンシーリングは、JIS A 5758の記号で「SR」にあたるシリコーン系のシーリング材です。耐候性・耐熱性、ガラス越しの日射に対する接着性に優れ、ガラス回りや水回りに使われます
  • 上から塗装はできません。日本シーリング材工業会のガイドは塗料の付着性が悪いとし、セメダインも「シリコーン系シーリング材には塗装できません」と回答しています
  • 外壁の目地に使うと、目地のまわりが汚れることがあります。塗装するサイディングの目地やサッシ回りには、変成シリコン系などを使います
  • 塗装する外壁の目地にシリコーン系が打たれていた場合は、撤去して塗装できる材料で打ち替えるのが基本です。費用は目地の長さ(m)と撤去の有無、使う材料で決まります
目次

シリコンシーリングとは|シリコーン系シーリング材のこと

シーリング材は、建物の部材どうしのすき間(目地)に充填して、雨水や空気が出入りしないようにする材料です。「コーキング」と呼ばれることもあり、呼び方の違いは「コーキングとシーリングの違い」で解説しています。シリコンシーリングは、その中のシリコーン系の材料を指します。

日本シーリング材工業会のガイドでは、シリコーン系(SR)は、ケイ素と酸素が骨格になった「オルガノポリシロキサン」を主成分とするシーリング材と説明されています。耐候性・耐久性・ガラス越しの耐光接着性に特に優れ、耐熱性・耐寒性もよく、温度による性質の変化が少なく、低温でも施工しやすい材料です。

一方で同じガイドは、シリコーン系は塗料の付着性が悪く、多孔質材料(細かな穴の多い材料)の外壁目地に使うと撥水(はっすい)汚染が起きるおそれがあるとも書いています。強みと弱みがはっきりしているため、使う場所を選ぶ材料です。

「シリコン」と「シリコーン」の表記

工業会のガイドによると、半導体の材料になる無機物質は「シリコン」、高分子の有機化合物は「シリコーン」と呼び分けます。シーリング材は後者なので、規格やカタログでは「シリコーン系」と書かれます。現場や通販では「シリコン」「シリコンコーキング」「シリコンシーラント」とも呼ばれますが、指している材料は同じです。

注意したいのは、名前の似た「変成シリコン(変成シリコーン系)」です。セメダインのQ&Aは、両者は構造がまったく異なり、変成シリコーン系は塗料がのり、シリコーン系は塗料がのらない点が最も大きな違いだと説明しています。見積書やカートリッジのラベルでは「変成」の2文字があるかどうかを確かめてください。

JIS A 5758での分類と種類|記号SR・1成分形と2成分形

建築用のシーリング材はJIS A 5758で区分されています。工業会のガイドは、主成分ごとの分類をJISの分類記号とあわせて示しており、シリコーン系は「SR」、変成シリコーン系は「MS」、ポリウレタン系は「PU」、ポリサルファイド系は「PS」です。

製品のカタログには、JISのタイプ・クラス・耐久性区分を並べた記号が書かれます。たとえばセメダインの建築用シリコーンシーラント「8060プロ」は、JIS A 5758による区分が「G-30SLM-9030G、G-20LM-9030G(SR-1)」と記載されています。頭の「G」はガラス回り(グレイジング)用のタイプ、末尾の「9030G」は工業会のガイドでガラス用とされる耐久性区分です。

1成分形と2成分形

工業会のガイドの分類図では、シリコーン系には次の形があります。どれも同じ「シリコーン系」で、上から塗装できない点は変わりません。

  • 1成分形(湿気硬化):容器から出してそのまま使う。空気中の水分と反応して表面から硬化する。カートリッジやチューブ入りの製品が多い
  • 2成分形(混合反応硬化):基剤と硬化剤を現場で練り混ぜて使う。全体がほぼ均一に硬化する
  • シリコーン系マスチック(非硬化):表面の皮膜だけが硬化し、内部は硬化しないタイプ

1成分形は、硬化するときに出る成分の違いで「脱オキシム形」「脱アルコール形」などに分かれます。セメダインの8060プロは脱オキシムタイプ、8051Nは脱アルコール形です。メーカーの公式サイトで確認できた製品の例を、用途とあわせて表にまとめます。

メーカー・製品形メーカーが示す用途・特徴
セメダイン 8060プロ1成分形(脱オキシム)建物内外装・ガラス回り。用途はサッシ回り・ガラス回り・配管回り。シリコーンシーラントの標準品
セメダイン 8070プロ1成分形(脱オキシム)浴室・洗面所などの水回り。キッチン、システムバス、洗面台回りのシール。防カビ性
セメダイン 8051N1成分形(脱アルコール)多用途・低臭・防カビタイプ。同社の適材適所シートでは水回りに8051Nを指定
信越シリコーン シーラント45N/シーラント4588N1成分形45Nは一般用、4588Nは防カビ用
信越シリコーン シーラントマスター300LS1成分形ガラスカーテンウォールやトップライトなどのガラス回り。不活性シリコーンオイルを減らした低汚染タイプ
信越シリコーン シーラント70N2成分形一般用・防火戸用
各メーカーの公式サイトの製品ページ・製品一覧より(2026年10月に確認)。すべてシリコーン系で、上から塗装する用途の製品ではない

シリコンシーリングの特徴|強みと弱み

工業会のガイドには、主成分ごとの性質を記号で比べた表があります。シリコーン系の列だけを見ると、評価がはっきり分かれていることが分かります。主な4つの主成分を、表の評価を言葉に置き換えて図にしました。

八王子 図解 シリコーン系 変成シリコーン系 ポリサルファイド系 ポリウレタン系の塗装適合性と耐候性の比較
図解:主成分ごとの性質の比較。日本シーリング材工業会ガイドの表1(a)(2成分形)の評価を言葉に置き換えたもの
  • 強み:表面の耐候性、耐熱性、ガラス越しの耐光接着性が表の中で最も高い評価。信越シリコーンのQ&Aでは、硬化後の耐寒・耐熱の温度範囲は−40℃〜150℃
  • 弱み:塗装適合性、表面の非汚染性、目地周辺の非汚染性が表の中で最も低い評価。上から塗装できず、目地やそのまわりが汚れやすい
  • 水回り向けの製品がある:防カビ剤を入れた製品(セメダイン8070プロ、信越シリコーン シーラント4588Nなど)が用意されている

ガラス回りにシリコーン系が使われる理由について、セメダインのQ&Aは、ガラス目地は断面で紫外線の乱反射が起こるためシーリング材が劣化しやすく、耐候性の高いシリコーン系が採用されていると説明しています。反対に、変成シリコーン系はガラス越しの耐光接着性が劣るため、ガラス回りには使われません。

シリコンシーリングに塗装できない理由と、目地のまわりが汚れる仕組み

「シリコンの上には塗装できない」という点は、工業会・シーリング材メーカー・塗料メーカーの資料で共通しています。今回確認できた記載は次のとおりです。

  • 日本シーリング材工業会:シリコーン系は塗料の付着性が悪い。主成分別の表でも塗装適合性は最も低い評価
  • セメダイン:シリコーン系シーリング材には塗装できない。塗装する場合は変成シリコーン系を勧める
  • スズカファイン(塗料メーカー):外壁改修用の塗料「ウォールバリアNBシリーズ」の資料で、適用するシーリング材をポリウレタン系・変成シリコーン系とし、シリコーン系などのシーリング材には塗装できないと明記
八王子 図解 シリコーン系の目地で塗料がはじかれる様子と目地のまわりが汚れる仕組み
図解:シリコーン系の目地で起きやすいこと。左は塗料が付着しにくいこと、右は目地のまわりの汚れ(仕組みを単純化した模式図)

目地のまわりが汚れる仕組みは、信越シリコーンが自社製品の説明で書いています。従来のシリコーンシーリング材は、施工後に製品に含まれる不活性シリコーンオイルが目地の周辺ににじみ出し、チリやホコリを吸い寄せて汚れが発生していた、というものです。同社はこのオイルをできるだけ取り除いた低汚染タイプ(シーラントマスター300LS)を出しています。

石材でも同じ注意があります。セメダインのQ&Aは、シリコーンを大理石や御影石に使うと目地周辺を汚す可能性があるため勧められないとしています。サイディングやモルタルのように塗装で仕上げる外壁の目地では、塗料がのらないことに加えて、目地のまわりの汚れも見た目に関わります。

シリコンシーリングを使う場所・使わない場所

どの部位にどの材料を使うかは、メーカーが「適材適所表」にまとめています。セメダインの適材適所シート(1成分形)で、シリコーン系の8060プロ・8051Nがどう扱われているかを整理しました。

部位シリコーン系(8060プロ・8051N)の扱い補足
金属製建具のガラスまわり目地推奨テレケリックポリアクリレート系も推奨
キッチンキャビネット・洗面化粧台まわり推奨水回りは脱アルコール形(8051N)を使うよう注記
浴室・浴槽(耐温水性が必要な部分)適用可能同上
金属屋根の折り曲げ部のシール・瓦の押さえ適用可能変成シリコーン系なども適用可能
窯業系サイディングのパネル間目地・窓枠まわり目地表に記載なし塗装ありは変成シリコーン系(POSシールLM)・ポリウレタン系(S700NB)が適用可能
ALCパネル・RC壁・タイル目地表に記載なし変成シリコーン系などが適用可能
石目地表に記載なしQ&Aで、目地周辺を汚す可能性があるため勧めないと回答
セメダイン「適材適所シート」(1成分形)とQ&Aより当社で整理。推奨=◎、適用可能=○の記号を言葉に置き換えた。2成分形や他社製品は各社の資料を確認する

工業会のガイドの適材適所表(窯業系サイディングのパネル間目地・窓枠回り目地)でも、挙がっているのは変成シリコーン系・ポリサルファイド系・ポリウレタン系などで、シリコーン系は入っていません。サイディング外壁の目地に使う材料の選び方は「サイディング外壁のコーキング材完全ガイド」で解説しています。

八王子 図解 住宅のガラス回り サッシ回り サイディング目地 水回りとシリコーン系が向く場所 向かない場所
図解:住まいの目地と、シリコーン系が向く場所・向かない場所(セメダインの適材適所シートと工業会ガイドをもとにした模式図)

窓まわりは、ガラスと窓枠のあいだ(ガラス回り)と、窓枠と外壁のあいだ(サッシ回り)を分けて考えます。ガラス回りはシリコーン系が使われる部位ですが、サッシ回りは外壁と一緒に塗装されることが多い目地です。外壁を塗り替える予定があるなら、サッシ回りにも塗装できる材料を選びます。

変成シリコン・ウレタン・ポリサルファイドとの違い

外壁でよく比べられる主成分を、工業会のガイドの表1(a)(2成分形)の評価で並べます。上の図解と同じ内容を、表で確認できるようにしたものです。

主成分(JIS記号)塗装適合性表面の耐候性ガラス越しの耐光接着性目地周辺の汚しにくさ
シリコーン系(SR)劣る特に良い特に良い劣る
変成シリコーン系(MS)良い〜特に良い良い劣る特に良い
ポリサルファイド系(PS)良い良い良い〜劣る特に良い
ポリウレタン系(PU)良い〜特に良いやや劣る劣る特に良い
出典:日本シーリング材工業会「住宅外壁改修のためのシーリング材ガイド」表1(a)。記号(優 ◎・○・△・劣)を当社で言葉に置き換えた

シリコーン系と変成シリコーン系は、塗装とガラス回りで評価が正反対です。塗装する外壁の目地には変成シリコン系、ガラス回りにはシリコーン系、という使い分けはこの違いから来ています。変成シリコン系の特徴やノンブリード、寿命の目安は「変成シリコン系シーリング材とは」で詳しく解説しています。

ポリウレタン系は塗装できますが、表面の耐候性の評価が低く、上から塗装して保護する使い方が前提です。詳しくは「ウレタンコーキングとは」をご覧ください。ポリサルファイド系は、工業会の表では塗装適合性「○」ですが、塗料によっては適用外とする資料もあり(上記のスズカファインの資料など)、塗る塗料の資料で確認が必要です。

家庭用の製品(バスコークなど)と建築用の違い

ホームセンターでは、浴室の目地を補修する家庭用の製品も売られています。たとえばセメダインの「バスコークN」は、浴室目地補修材バスコークシリーズの製品で、マスキングテープ・ヘラ・ノズル・しぼり器がセットになっています。シリーズのページでは、浴室の目地のゴムパッキンを自分で張り替えるための製品として紹介され、業者に「シリコーンゴムの張り替え」を頼む場合との比較も書かれています。

項目家庭用(バスコークN)建築用(8060プロ)
容量・容器50mL・100mL(チューブ)330mL(カートリッジ)
メーカーが示す用途浴槽と壁(浴槽内は不可)、洗面台と壁、タイル目地、シャワーヘッドの水漏れ補修サッシ回り、ガラス回り、配管回り
JIS A 5758の記載製品ページに記載なしJIS A 5758に基づく性能と区分(G-30SLM-9030G、G-20LM-9030G)を記載
乾燥・硬化について書かれていること24時間以上放置し、完全に硬化したことを確認してから使用指触乾燥時間6分(23℃)。表面が乾くまでの時間で、完全に硬化するまでの時間ではない
セメダインの製品ページより(2026年10月に確認)。どちらの製品も、メーカーの用途に外壁の目地は挙がっていない

家庭用の製品は、浴室や洗面所の小さな補修を自分で行うための商品です。外壁の目地は用途に入っていないため、外壁の補修に使う場合は、部位に合った建築用の材料を選びます。とくに塗装する外壁では、セメダインも変成シリコーン系を勧めています。

外壁の目地にシリコンが打たれていたときの対処

過去の補修で、外壁の目地やサッシ回りにシリコーン系が打たれていることがあります。外壁を塗り替える前に見つかった場合の考え方を、確認できたメーカー資料の範囲でまとめます。

  1. 材料を確かめる:見積書・工事記録・残っているカートリッジのラベルで、主成分が「シリコーン系」か「変成シリコーン系」かを確認する
  2. 撤去して打ち替える:シリコーン系を取り除き、塗装できる材料で打ち直す。セメダインのQ&Aでは、シーリング材を簡単に除去できる溶剤はなく、カッターで切り取るのが一般的とされている
  3. 撤去と下地処理を丁寧に:工業会のガイドも、施工の要点として「旧シーリング材の撤去、下地処理は丁寧に」を挙げている

なお、信越シリコーンには「ペインター20」という、シリコーンシーラントの硬化後に表面へ塗装するための下地処理剤があります。ただし資料では、対象は同社製の1成分形・2成分形シリコーンシーラントで、水性系塗料には適さず、使う油性系塗料との相性試験を必ず行うよう書かれています。どのシリコーンの上にも使える方法ではありません。

また、「シリコーン用プライマー」という名前の製品もありますが、これはシリコーン系シーリング材を下地に接着させるためのものです。セメダインはシリコーンシーリング材専用として、多孔質部材用の「シリコーンプライマーB」と非多孔質用の「シリコーンプライマーD3」を挙げています。塗料をのせるための下塗りではない点に注意してください。

参考:変成シリコン系で打ち替えた外壁の目地

下の2枚は、八王子市内の戸建てで、塗装する外壁の目地を変成シリコン系で打ち替えたときの写真です。シリコーン系を撤去した現場ではなく、塗装する目地に使う材料の例として載せています。この現場の見積書では、材料をコニシの「ボンド MSシール」(2成分形の変成シリコーン系)と指定し、打ち替えのあとに外壁を塗装しました。

八王子市内の戸建て 窓枠と外壁の目地へ変成シリコン系シーリング材を充填する作業
変成シリコンで打ち替えた例(充填):窓枠と外壁(サイディング)のあいだの目地に、ガンでシーリング材を充填しているところ。目地の両側に青いマスキングテープ
八王子市内の戸建て 変成シリコン系で打ち替えたサイディングの縦目地
変成シリコンで打ち替えた例(施工後):サイディングの縦目地に白いシーリング材が入った状態を見上げて撮影。左に足場と養生シート

撤去・プライマー・充填・ヘラ押さえといった打ち替えの工程全体は、上でご紹介した変成シリコン系の記事で、同じ現場の別の写真とあわせて解説しています。

寿命の目安と劣化のサイン

今回確認したセメダインと信越シリコーンの資料では、シリコーン系の耐用年数を年数で示した記載は見つかりませんでした。耐久性は、JIS A 5758の耐久性区分(8060プロでは9030G)で示されています。工業会のガイドは、住宅用シーリング材の不具合のうち初期故障は施工後3年以内に集中して起きるとしています。

年数だけで判断せず、点検で次のようなサインがないかを見て、打ち替えの時期を決めます。

  • ひび割れ:シーリングの表面に亀裂が入る
  • はがれ:目地の側面からはがれて、すき間ができる
  • 破断・肉やせ:目地の中央で切れる、体積が減ってへこむ
  • 目地のまわりの汚れ:外壁や石に、目地に沿った帯状の汚れが出る
  • 水回りの黒ずみ・変色:カビや変色が出る(変色については下のFAQ)

サッシのまわりや外壁から雨水が入っている疑いがあるときは、シーリングだけでなくほかの部位も含めて原因を探ります。部位ごとの見分け方は「雨漏りの原因はどこ?部位別の見分け方」で解説しています。

費用の決まり方と見積書の読み方

シーリング工事の費用は、材料の種類だけでなく、目地の長さや撤去の手間で決まります。単価は現場の条件で変わるため、ここでは見積書で確認したい項目を整理します。

  • 目地の長さ(m):サッシ回り・サイディング目地など、部位ごとに長さで計上されているか
  • 撤去の有無:既存のシーリングを撤去する打ち替えか、上から重ねる増し打ちか。既存がシリコーン系なら撤去が前提になる
  • 材料名:「シリコン」「変成シリコン」の区別がつくように、主成分や製品名が書かれているか
  • プライマー・養生:シーリング材用のプライマー塗布やマスキングが工程に含まれているか
  • 足場:2階以上の目地は足場が必要になることが多く、外壁塗装と同時に行うと足場を共有できる

打ち替えと増し打ちの選び方、シーリング工事の費用の考え方は「八王子のシーリング工事(打ち替え・増し打ち)」のページで解説しています。

シリコンシーリングのよくある質問

Q. シリコンの上に塗装するのは、本当に無理ですか?

基本的にはできないと考えてください。工業会のガイドは塗料の付着性が悪いとし、セメダインも塗装できないと回答しています。信越シリコーンの下地処理剤「ペインター20」のように塗装を可能にする製品もありますが、同社製のシーリング材が対象で、水性系塗料には適さず、油性系塗料との相性試験が必要です。外壁の塗り替えでは、撤去して打ち替えるのが基本です。

Q. 外壁の目地にシリコンが打ってありました。どうすればいいですか?

外壁を塗り替える予定がある場合は、その目地のシリコーン系を撤去し、変成シリコン系など塗装できる材料で打ち替えるのが基本です。打たれている範囲と、目地のまわりの汚れの有無も確認します。ご相談いただければ、現地で目地の状態を見たうえで、撤去する範囲と使う材料をご説明します。

Q. シリコンと変成シリコンは、どうやって見分けますか?

確実なのは、見積書や工事記録、カートリッジのラベルで主成分の表記を確かめる方法です。見た目だけで確実に見分ける方法は、今回確認したメーカー資料には書かれていませんでした。塗装された外壁で、目地の上だけ塗膜がのっていない・はがれている、目地のまわりに帯状の汚れがあるといった様子は手がかりになりますが、判断は現地で材料を確認してから行います。

Q. 浴室のシリコンに黒カビが出るのはなぜですか?

浴室は湿気が多く、カビが発生しやすい場所です。セメダインは、目地のゴムパッキンが当初持っていた防カビ効果は時間がたつと失われているため、カビ取り剤で漂白してもまた生えてくると説明し、張り替えを勧めています。水回りには防カビ剤入りの製品が使われます。なお、同社のQ&Aでは、防カビ剤入りのシリコーンシーラントは紫外線で変色することがあるが、性能が劣化するわけではないとしています。

Q. ガラス回りのシリコンは、何年ごとに打ち替えますか?

今回確認したメーカーの資料では、打ち替えの年数は示されていませんでした。ガラス回りは紫外線を受けやすい部位なので、ひび割れやはがれがないかを定期的に点検して判断します。2階以上の窓は足場が必要になることが多いため、外壁塗装や大規模修繕で足場を組むときに、あわせて点検するのが効率的です。

Q. バスコークのような家庭用の製品を、外壁に使ってもいいですか?

おすすめしません。バスコークNのメーカーが示す用途は浴槽と壁、洗面台と壁、タイル目地などの水回りで、外壁の目地は入っていません。外壁は、部位と塗装の有無に合わせて建築用の材料を選びます。塗装する外壁なら、変成シリコン系などが候補です。

Q. シーリング工事に保証はありますか?

当社では、シーリング工事は原則として保証の対象外です。外壁塗装の塗膜(最長10年)と屋上防水(平場10年・立上り5年)が保証の対象になります。完工後は1年・3年・5年・10年の定期点検で、目地の状態も確認します。

巧正のシーリング工事への対応

巧正株式会社は、八王子市を拠点に外壁塗装・防水・シーリングを含む建物の外装修繕を行う会社です。元請け一貫体制で、現地調査・見積・工程管理・完工後の点検までを当社が担当し、施工は協力職人と組んで行います。

  • 外壁の目地の打ち替えでは、部位と塗装の有無に合わせて、変成シリコン系・ウレタン系などの材料をご提案します
  • 現地調査で、外壁の目地やサッシ回りにシリコーン系と思われる材料が見つかった場合は、撤去の範囲と打ち替えの材料をご説明します
  • 見積書には、部位ごとの長さ、撤去の有無、材料名を書き、内容を比べやすくします

東京都知事許可(般-7)第161006号。創業2014年4月、2023年10月に法人化し、累計1,000件超の工事を手がけてきました。目地に使われている材料が分からない、見積書の材料名を確認したい、という段階でもご相談ください。

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執筆・監修:巧正株式会社(外壁診断士・2級建築施工管理技士補 在籍)

出典・参考資料

巧正株式会社

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