シーリングの上に塗装はできる?先打ち・後打ちの違いと材料別の可否
外壁の塗り替えでは、目地やサッシまわりのシーリング(コーキング)の上にも塗料を塗ることがあります。上から塗装できるかどうかは、シーリング材の種類で決まります。塗装できる材料でも、シーリングを先に打つか、塗装のあとに打つかで、仕上がりと注意点が変わります。
この記事では、主成分ごとの塗装の可否、「先打ち」と「後打ち」の違い、どちらにするかを決める基準、塗膜が汚れる「ブリード」の仕組み、見積書で確認したい項目を、日本シーリング材工業会のガイドとシーリング材・塗料メーカーの資料をもとに、八王子市内の当社の現場写真と図解で解説します。出典は記事の最後にまとめています。
先に結論をまとめます。
- 上から塗装できるかは、シーリング材の主成分で決まります。ポリウレタン系・変成シリコーン系・アクリルウレタン系は塗装できる材料、ポリサルファイド系は塗料との組み合わせの確認が必要、シリコーン系と油性コーキングは塗装できません
- 先にシーリングを打って上から塗る方法を「先打ち後塗り」、先に塗装してからシーリングを打つ方法を「先塗り後打ち」と呼びます。どちらにも長所と注意点があり、一律の正解はありません
- どちらにするかは、シーリング材の種類、目地の動き、外壁材、塗る塗料、ブリードの起きやすさを見て現場ごとに決めます
- シーリングの上に塗る場合は、可塑剤が塗膜に移って汚れる「ブリード」を防ぐため、ノンブリードタイプを選び、塗料との組み合わせをメーカーの資料で確認します
結論:塗装できるかはシーリング材の種類で決まる
シーリング材は、建物の部材どうしのすき間(目地)に充填して、雨水や空気の出入りを防ぐ材料です。呼び方の違いは「コーキングとシーリングの違い」で解説しています。日本シーリング材工業会のガイドは、主成分ごとにシーリング材を分け、それぞれの性質を説明しています。主成分別に、上から塗装できるかを整理しました。

| 主成分(JIS記号) | 上から塗装 | 一次資料に書かれていること | 詳しい解説 |
|---|---|---|---|
| ポリウレタン系(PU) | できる(塗装が前提) | 工業会:塗装性が良いが、紫外線で劣化しやすく、表面に仕上げ(上塗り)塗料を施すことが必要。セメダイン:屋外で使う場合は塗装が前提 | ウレタンコーキングとは |
| 変成シリコーン系(MS) | できる(ノンブリード品を選ぶ) | 工業会:表面に塗装が可能。コニシ ボンド MSシール(ノンブリードタイプ)は、仕上塗材との密着性がよく、ほとんど汚染を生じないと記載 | 変成シリコン系シーリング材とは |
| アクリルウレタン系(UA) | できる | 工業会:表面に塗装が可能で、仕上塗料を汚染しにくい | - |
| アクリル系(AC) | できる(条件付き。屋外は塗装が前提) | 工業会:仕上塗材を汚染しにくいが、体積収縮が大きく痩せが目立つ。セメダイン:水性アクリル系は屋外では塗装を前提にALCの目地材として使われる | - |
| ポリサルファイド系(PS) | 塗料との組み合わせを確認 | 工業会:含まれる可塑剤で仕上塗料を汚染させることがあり、特に塗装された金属建具の取合いで塗膜を侵してはく離した報告がある | - |
| シリコーン系(SR) | できない | 工業会:塗料の付着性が悪い。セメダイン:シリコーン系には塗装できない | シリコンシーリングとは |
| 油性コーキング | できない | セメダイン:油性のコーキング材なので塗装できない(ポリコークのQ&A) | - |
工業会のガイドの特性表(表1)でも、「塗装適合性」はシリコーン系だけが最も低い評価で、変成シリコーン系・ポリウレタン系・アクリルウレタン系・ポリサルファイド系は塗装に適した側の評価です。ただし同じガイドは、表は一般的な性質をもとにしたもので、同じ材種でも製品によって性能差があるため製品メーカーに確認するよう書いています。
カタログに書かれるJIS A 5758の区分(たとえばボンド MSシールの「F-25LM」、セメダイン S700NBの「F-25LM-8020」)は、用途のタイプ・動きへの追従性・耐久性を表す記号です。塗装できるかどうかは区分の記号からは読み取れないため、製品資料の「塗装可」「ノンブリード」の表示や、塗料ごとの適合表で確かめます。
先打ち後塗りと先塗り後打ちの違い
工業会のガイドは、先にシーリング材を施工してから塗装する方法を「先打ち後塗り」、先に塗装してからシーリング材を施工する方法を「先塗り後打ち」と呼び、塗装とシーリングの施工でよく議論になる点だとしています。現場では短く「先打ち」「後打ち」とも呼ばれます。

ガイドが挙げている論点を、長所と注意点に分けて並べます。どちらか一方が優れているという整理ではなく、それぞれに確認することがある、という読み方をしてください。
| 項目 | 先打ち後塗り | 先塗り後打ち |
|---|---|---|
| シーリングの表面 | 塗膜で覆われ、守られる。耐候性より部材との接着耐久性が重視される場合もある | 露出したまま残る。表面の耐候性や、べたつきによる汚れの付きやすさも把握が必要 |
| 塗料との相性 | 塗料とシーリング材の相性が問題になる。ブリード汚染を防ぐため、ノンブリードタイプや塗料非汚染タイプを選ぶ | シーリングの上に塗膜が載らない |
| 目地の動き | 動く目地では、シーリング上の塗膜が割れる可能性を排除できない。同系色のシーリング材で割れを目立ちにくくする考え方がある | シーリングの上に塗膜がないため、シーリング上の塗膜割れという論点はない |
| 仕上がり | シーリングはヘラで平滑に仕上がるため、塗装後もシーリング部分が見分けられる仕上がりになる | シーリング材の色がそのまま見える |
| 改修時の段取り | 塗装の前に撤去・充填を済ませる順番になる | 劣化したシーリングを残して洗浄すると壁内に水が入るおそれがあり、撤去してから洗浄すると大量の水が入る。塗装後の撤去は塗膜を傷つけないよう慎重に行う必要があり、薄い残りが出やすい |
ガイドは論点を挙げたうえで、当事者間で事前に情報を共有し、確認しておくことが大切だと締めくくっています。先打ちか後打ちかは、工事を頼む前に確認しておきたい項目の一つです。

先打ちか後打ちかを決める基準|材料・部位・塗料・ブリード
当社では、先打ちと後打ちのどちらかを標準として決めてはいません。シーリング材の種類と部位を見て、現場ごとに決めています。判断のときに見る項目を、確認できた一次資料とあわせて表にしました(改修の段取りと仕上がりは前の表のとおりです)。
| 見ること | 確認する内容 | 判断への影響 |
|---|---|---|
| シーリング材の種類 | 塗装できる材料か、露出で使える材料か | 後打ちで露出させるなら、表面の耐候性がある材料を使う。セメダインは、変成シリコーン系は紫外線への耐候性が良好で塗装しなくてもよく、ポリウレタン系は屋外では塗装が前提としている |
| 目地の動き | 大きく動く目地(ワーキングジョイント)か、動きの小さい目地か | 動く目地を先打ちにすると、シーリング上の塗膜に割れが出る可能性を残す。上塗りと同系色のシーリング材を選ぶと目立ちにくい(工業会) |
| 塗る塗料 | 水性・溶剤・油性の別、塗料メーカーの注意書き | シーリング材メーカーの被塗装性の表で、付着性と汚染性を確認する。塗料側に「シーリング面への塗装は極力避ける」と書かれた製品もある |
| ブリード | ノンブリード品か、バリアプライマーが要るか | 先打ちではシーリングの上に塗膜が載るため、とくに重要になる |
外壁材ごとに確認できたこと
外壁材によって、目地の動き方や使われるシーリング材が違います。一次資料で確認できた範囲をまとめます。サイディング外壁に使う材料の選び方全体は「サイディング外壁のコーキング材完全ガイド」で解説しています。
| 外壁材 | 目地の例 | 一次資料で確認できたこと |
|---|---|---|
| 窯業系サイディング | パネル間目地・窓枠まわり目地 | パネル間目地は日々伸び縮みするワーキングジョイント。工業会の適材適所表では、パネル間目地の「塗装あり」に「塗装性の事前確認が必要」と注記があり、サイディング用の製品を使うとしている |
| ALC | パネルの目地 | セメダインは、水性アクリル系の「目地シール」が屋外では塗装を前提にALCの目地材として使われると説明。同社のポリウレタン系 S700NB(ノンブリード・塗装可)も用途にALC目地を挙げている |
| モルタル・コンクリート | 打ち継ぎ目地・ひび割れ補修 | オート化学のポリウレタン系「オートンシーラー101NB」は、外装塗装が必要なコンクリート目地、RCの打ち継ぎ目地、クラック補修を主な用途に挙げている |
| 金属(パネル・笠木) | 金属パネル間目地・金属笠木の目地 | 工業会は、目地の動きが特に大きい用途(金属パネル間目地や金属笠木間目地)に対応するシーリング材は2成分形のみとする場合がある、としている |
サッシまわりは、目地の片側が塗装しないアルミの窓枠になる部位です。先打ちにするなら塗料が窓枠にかからない納め方、後打ちにするなら露出に耐える材料の選定が必要になります。工業会はポリサルファイド系について、塗装された金属建具の取合いで塗膜を侵した報告があるとしているため、窓まわりでは材料の主成分も確認します。
ブリードとは|可塑剤が塗膜へ移る仕組みとノンブリード
シーリングの上に塗った塗膜が、目地に沿ってべたついたり黒ずんだりすることがあります。主な原因として知られているのが「ブリード」です。セメダインのQ&Aは、ブリードを「可塑剤などの配合成分がシーリング材の表面ににじみ出ること」と説明し、上に塗装すると塗膜を溶かしたり、シワを発生させたり、べたつきで汚れを生じさせるとしています。

- 可塑剤が入っている:可塑剤は製品に柔軟性をもたせるために配合される材料で、従来の一般的なシーリング材には含まれている(工業会)
- 触れているものへ移る:可塑剤には、触れているモノに移行する性質がある。輪ゴムをプラスチックのトレーに置いたままにするとくっつくのと同じ現象(工業会)
- 塗膜が柔らかくなる:塗膜と接していると可塑剤が移り、塗膜を柔らかくする
- 汚れが付く:柔らかくべたついた塗膜に埃などが付き、目地に沿った汚れになる
シャープ化学工業は、外壁に「ミミズ跡のように」グレーの汚れが浮き出てべたつく状態をブリードと説明し、原因はコーキング剤と塗料の相性だとしています。オート化学工業も、汎用のシーリング材は可塑剤のブリードが原因で塗装材に黒ずみなどの目地汚染を起こすと書いています。
ノンブリードタイプとは
ノンブリード(NB)は、ブリードを抑えたタイプのシーリング材です。セメダインは「塗装を前提にする場合に適しています」と説明しています。オート化学の「オートンシーラー101NB」のように、可塑剤を含まないことで目地汚染を防ぐとする製品もあります。工業会は、ノンブリードタイプは部材への可塑剤の移行(可塑抜け)が少なく、長く柔軟性を保ちやすい点もメリットに挙げています。
注意したいのは、工業会のガイドが「ノンブリード性能に関する統一的な規格は現時点ではありません」と書いている点です。製品メーカーの自主的な基準になっているため、長期の実績があり、塗料との相性試験を続けているメーカーの製品を選ぶことが必要だとしています。「NB」と書いてあれば、どの塗料でもよいという意味ではありません。
塗料との組み合わせとバリアプライマー
シーリング材メーカーは、どの塗料なら上に塗れるかを表にしています。コニシの「ボンド MSシール」(2成分形・変成シリコーン系・ノンブリードタイプ)のカタログにある被塗装性の表から、代表的な塗料の行を抜き出しました。
| 塗料・仕上塗材 | 付着性 | 汚染性 |
|---|---|---|
| 反応硬化型1液水性アクリルシリコン樹脂塗料(水性シリコン) | 良好 | 汚染なし |
| 微弾性フィラー | 良好 | 汚染なし |
| 合成樹脂エマルションペイント(アクリル水性) | 良好 | 汚染の可能性あり(実用上問題なし) |
| アクリル非水エマルション形塗料(NAD) | 可 | 汚染の可能性あり(実用上問題なし) |
| アクリル樹脂エナメル(溶剤形) | 可 | 汚染なし |
| 油性調合ペイント・合成樹脂調合ペイント・フタル酸樹脂エナメル(油性系) | 不可 | 汚染あり(バリアープライマーを使用しても不可) |
同じカタログには「油性系塗料を塗布すると、塗膜の乾燥が極めて遅くなりますので使用は避けてください」とあります。同じノンブリードの変成シリコーン系でも、塗料の種類によって結果が分かれることが分かります。
塗料メーカー側の注意書き
塗料側にも注意書きがあります。関西ペイントの「アレスダイナミックTOP」のカタログには、「シーリング面への塗装は極力避けてください。汚染や粘着、ワレの原因となります」とあります。続けて、やむをえず塗装する場合はノンブリードタイプのシーリング材を用い、「シープラ」または「マルチタイルコンクリートプライマーEPO」をバインダーとして挟むことで不具合を軽減できる、と書かれています。塗料の詳細は「ダイナミックTOPとは」で解説しています。
このように、シーリングと塗膜のあいだに挟んでブリードの影響を抑える下塗りを「バリアプライマー」と呼びます。日本ペイントの「ブリードオフプライマー」は、シーリング材の可塑剤移行による仕上げ塗材への影響を低減するバリヤープライマーで、適用下地はポリウレタン系・ポリサルファイド系・変成シリコーン系のシーリング材です。シリコーン系シーリング材と油性コーキング材には使えないと明記されています。
バリアプライマーが要るかどうか、どの製品を使うかは、塗料とシーリング材の組み合わせごとにメーカーの資料で決まります。なお、シーリング材を目地に接着させるための「シーリング用プライマー」とは役割が別のものです。
塗装までの養生時間と塗り重ねの考え方
先打ちでは、シーリングを充填してから塗装を始めるまでの時間も、仕上がりに関わります。時間はシーリング材と塗料の組み合わせで決まり、使う製品のメーカーの指定に従います。一例として、セメダインのQ&Aは同社の変成シリコーン系(1成分形)について次のように答えています。
- 水性塗料の場合、春・夏・秋は1日後、冬は4日後から、いずれも7日以内を目安に塗装する
- 表面の皮膜がある程度厚くなれば塗装できるが、その時間は湿度・温度で変わる
- 油性塗料は塗料の硬化不良を起こすことがあるため勧めない
早すぎれば硬化が進んでおらず、遅いほうにも目安の上限を示すメーカーがある、という点がポイントです。数値は製品ごとに違うため、ここで挙げた値をほかの製品に当てはめず、シーリング材と塗料の両方のカタログを確認します。塗料の塗り重ねの間隔も同様に、塗料メーカーの指定に従います。
先打ちで塗膜にひびが入る理由、後打ちでシーリングが傷みやすい理由
目地はシーリングが伸び縮みすることで建物の動きを受け止めています。どちらの方法でも起きうることを知っておくと、仕上がりを見たときに落ち着いて判断できます。
先打ち:シーリング上の塗膜に細かなひびが入ることがある
工業会のガイドは、ワーキングジョイントでシーリング材の上に塗装した場合、塗膜割れが発生する潜在的なリスクは排除できないとし、いわば「逆三面接着」ともいう状態になると説明しています。シーリング材は伸びても、上に載った塗膜が同じように伸びるとは限らないためです。現実的な対処として、上塗り塗料と同系色のシーリング材を選んでおき、割れて下地のシーリング材が見えても目立たないようにする方法を挙げています。
シャープ化学工業も、シーリング材上の塗膜割れは、弾性目地に本来求められる機能と近年の塗膜の硬質化の傾向から、完全に回避するのは難しいという見解を示しています。同社は、ブリード汚染は材料選択の問題で、塗膜割れとは性質の違う問題だと整理しています。
後打ち:シーリングが露出して紫外線を直接受ける
後打ちでは、シーリングの表面が塗膜に覆われず、紫外線や雨を直接受けます。工業会は、先塗り後打ちではシーリング材の表面耐候性能や、表面のべたつきによる汚れの付着など、シーリング材の基本の3要件以外の性能も正しく把握する必要があるとしています。紫外線で劣化しやすいポリウレタン系を露出で使わないのはこのためで、後打ちには露出に耐える材料を選びます。先打ちのシーリングは塗膜の状態に、後打ちのシーリングは材料そのものの耐候性に、寿命が左右されます。
写真で見る|シーリング打ち替え後に外壁を塗装した現場
八王子市内の戸建て(窯業系サイディングの外壁)で、サッシまわり・サイディングの目地・幕板の上端のシーリングを打ち替えたあと、外壁を下塗り・中塗り・上塗りで仕上げた現場の写真です。シーリングの上に塗膜が重なると、目地がどう見えるかの参考にしてください。材料と工程の組み合わせは現場ごとに決めるもので、この順番を当社の標準としているわけではありません。撮影日は写真のデータによります。






シーリングの上に塗装すると、このように目地にも下塗りから上塗りまでが重なります。シーリング材の打ち替えの工程(撤去・プライマー・充填・ヘラ押さえ)は、同じ現場の別の写真で「変成シリコン系シーリング材とは」の記事に載せています。
誤ってシリコン系が打たれているとき
過去の補修で、外壁の目地やサッシまわりにシリコーン系が打たれていることがあります。シリコーン系の上には塗装できないため、塗り替えの前に撤去して、塗装できる材料で打ち替えるのが基本です。セメダインのQ&Aも、シリコーン系には塗装できず、塗装する場合は変成シリコーン系を勧めるとしています。
見分け方や撤去の考え方、目地のまわりが汚れる仕組みは「シリコンシーリングとは」で詳しく解説しています。
見積書での書かれ方|確認したい5項目
シーリング工事は、部位ごとに長さ(m)で計上し、小さな部位は「式」でまとめることが多い工事です。外壁塗装と一緒に頼むときは、次の5項目を見積書や説明で確認すると、内容を比べやすくなります。
- 先打ちか後打ちか:どちらで施工するか、部位ごとに違う場合はその区別
- シーリング材の製品名と主成分:「変成シリコン」「ウレタン」などの主成分と、ノンブリードかどうか
- シーリング用プライマー:既存の撤去とプライマー塗布が工程に入っているか
- バリアプライマーの要否:先打ちで、塗料メーカーがバインダーやバリアプライマーを求める組み合わせなら、その行があるか
- 塗料の製品名と塗り回数:シーリングの上に塗る塗料と、シーリング材との組み合わせが確認できるか
打ち替えと増し打ちの選び方、シーリング工事の費用の考え方は「八王子のシーリング工事(打ち替え・増し打ち)」のページで解説しています。
シーリングの上の塗装のよくある質問
Q. コーキングの上に塗料を塗ると、剥がれますか?
材料の組み合わせ次第です。シリコーン系や油性コーキングの上には塗料が付着しにくく、塗装には向きません。塗装できる材料でも、シーリング材メーカーの被塗装性の表で油性系塗料が「不可」とされている例があります。材料と塗料の組み合わせを確認してから塗ることが大切です。
Q. ノンブリードなら、どの塗料でも塗れますか?
いいえ。工業会のガイドによると、ノンブリード性能に統一的な規格はなく、メーカーの自主的な基準です。ノンブリードタイプのボンド MSシールでも、塗料の種類によって付着性・汚染性の評価が分かれ、油性系塗料は不可とされています。塗料メーカー側でも、シーリング面への塗装にバインダーを挟むよう求める製品があります。両方のメーカーの資料で組み合わせを確認します。
Q. 後打ちのシーリングは、塗らなくてもよいのですか?
後打ちは、シーリングを露出させたまま使う方法です。そのため、露出に耐える材料を選ぶことが前提になります。セメダインは、変成シリコーン系は紫外線への耐候性が良好で塗装しなくてもよい一方、ポリウレタン系は屋外では塗装が前提と説明しています。後打ちの目地にどの材料を使うかは、見積書の材料名で確認してください。
Q. 自分で外壁を塗り替えるとき、コーキングの部分はどうすればいいですか?
まず、いま打たれている材料を確かめます。シリコーン系なら上から塗らず、塗装できる材料での打ち替えが必要です。打ち直す場合は、カートリッジに「塗装可」「ノンブリード」の表示がある建築用の製品を選び、塗るまでの時間はシーリング材と塗料のメーカーの指定に従います。油性塗料は、シーリング材メーカーが使用を避けるよう書いている例があります。2階以上の目地は足場が必要になるため、高所の作業は専門業者にご相談ください。
Q. 塗装したあと、シーリングの部分がべたつく・黒ずむのはなぜですか?
主な原因として知られているのは、シーリング材の可塑剤が塗膜へ移るブリードです。塗膜が柔らかくなってべたつき、そこに埃が付いて目地に沿った汚れになります。目地にシリコーン系が打たれている場合は、塗料が付着しにくいことや、目地のまわりの汚れが原因のこともあります。原因によって対処が変わるため、現地で材料と塗膜の状態を確認してから、打ち替えや塗り直しの範囲を決めます。
Q. シーリングの上の塗膜に細いひびが入りました。問題ですか?
動く目地の上の塗膜に入る細かなひびは、工業会のガイドやシーリング材メーカーが、先打ちでは完全には避けにくいとしている現象です。確認したいのは、ひびが塗膜だけにとどまっているか、下のシーリングまで切れたりはがれたりしていないかです。シーリングに異常がなければ見た目の問題として扱えることもありますが、判断は現地で目地の状態を見てから行います。
Q. シーリング工事に保証はありますか?
当社では、シーリング工事は原則として保証の対象外です。外壁塗装の塗膜(最長10年)と屋上防水(平場10年・立上り5年)が保証の対象になります。完工後は1年・3年・5年・10年の定期点検で、目地の状態も確認します。
巧正のシーリング・外壁塗装への対応
巧正株式会社は、八王子市を拠点に外壁塗装・防水・シーリングを含む建物の外装修繕を行う会社です。元請け一貫体制で、現地調査・見積・工程管理・完工後の点検までを当社が担当し、施工は協力職人と組んで行います。
- 先打ちか後打ちかは標準を決めず、シーリング材の種類・部位・塗る塗料を見て、現場ごとにご提案します
- シーリングの上に塗装する場合は、ノンブリードタイプの材料を選び、塗料との組み合わせをメーカーの資料で確認したうえでご提案します
- どちらで施工するかと理由をご説明し、見積書には部位ごとの長さ・撤去の有無・材料名を書いて、内容を比べやすくします
東京都知事許可(般-7)第161006号。創業2014年4月、2023年10月に法人化し、累計1,000件超の工事を手がけてきました。今の目地に何が打たれているか分からない、見積書の「先打ち」「後打ち」の意味を確認したい、という段階でもご相談ください。
シーリング工事・外壁塗装のご相談・現地調査のご依頼
執筆・監修:巧正株式会社(外壁診断士・2級建築施工管理技士補 在籍)
出典・参考資料
- 日本シーリング材工業会「住宅外壁改修のためのシーリング材ガイド」 https://www.sealant.gr.jp/wp-content/uploads/b6162eeffd79a34435548e2192927597.pdf(掲載ページ https://www.sealant.gr.jp/sealant-guide)
- 日本産業規格 JIS A 5758:2022 建築用シーリング材(日本規格協会 規格票プレビュー) https://webdesk.jsa.or.jp/preview/pre_jis_a_05758_000_000_2022_j_ed10_ch.pdf
- セメダイン Q&A「【用語】ノンブリード」 https://faq.cemedine.co.jp/architecture/detail?site=T5WB9K2B&id=37
- セメダイン Q&A「シリコーンの上に塗装はできますか?」 https://faq.cemedine.co.jp/architecture/detail?site=T5WB9K2B&id=15
- セメダイン Q&A「変成シリコーンに塗装する場合、施工後どれくらい経てば可能ですか?」 https://faq.cemedine.co.jp/architecture/detail?site=T5WB9K2B&id=16
- セメダイン Q&A「ポリコークの上に塗装できますか?」 https://faq.cemedine.co.jp/architecture/detail?site=T5WB9K2B&id=17
- セメダイン Q&A「ポリウレタン系シーリング材と変成シリコーン系シーリング材の違いは何ですか?」 https://faq.cemedine.co.jp/architecture/detail?site=T5WB9K2B&id=40
- セメダイン Q&A「目地シールにはどんな特長がありますか?」 https://faq.cemedine.co.jp/architecture/detail?site=T5WB9K2B&id=10
- セメダイン「S700NB」製品情報 https://www.cemedine.co.jp/architecture/products/s700nb.html
- コニシ「ボンド MSシール」カタログ https://www.bond.co.jp/bond/catalog/search/pdf/download/141
- コニシ「ボンド MSコーク ノンブリードLM」製品情報 https://www.bond.co.jp/bond/detail/item/info/productcd/10504/root/7
- シャープ化学工業「ブリード現象とは」 https://www.sharpchem.co.jp/caulking/how_breed.html
- シャープ化学工業「塗料非汚染保証システム・ペイントシリーズ」(シーリング材上の塗膜割れについての同社見解) https://www.sharpchem.co.jp/info/paint.html
- オート化学工業「オートンシーラー101NB」製品情報 https://autochem.co.jp/958/
- 関西ペイント「アレスダイナミックTOP」カタログ https://www.kansai.co.jp/alesdynamic/top/pdf/774.pdf
- 日本ペイント「ブリードオフプライマー」製品情報 https://www.nipponpaint.co.jp/products/building/126/
- 当社の工事記録:八王子市内の戸建て 施工写真(シーリング打ち替え・外壁塗装)
