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ダイナミックTOPとは|ラジカル制御の特徴・耐用年数・下塗りの選び方

ダイナミックTOP(正式名:アレスダイナミックTOP)は、関西ペイントの外壁用の上塗り塗料です。カタログでは「水性反応硬化形ハルスハイリッチシリコン樹脂塗料」と分類され、紫外線による塗膜の劣化を抑える「ラジカル制御技術」を採用しています。

この記事では、関西ペイントのカタログと製品説明書で確認できた内容(塗料の種類・つや・適用下地・下塗り・塗り方)と、八王子市内の戸建て3件で当社が行った外壁塗装の写真をもとに、ダイナミックTOPの特徴と使い方を解説します。評判や口コミではなく、メーカーの公表資料と当社の現場で確かめたことだけを書いています。外壁塗装の進め方や費用の全体は「八王子市の外壁塗装」のページで紹介しています。

この記事の要点

  • 分類:関西ペイントのラジカル制御形の水性シリコン塗料。通常は1液(主材のみ)で使う
  • 耐用年数:カタログ・製品説明書に年数の公表はない。当社は見積書に期待耐久年数15年を目安として記載している(メーカー保証ではない。塗膜の保証は最長10年)
  • シリーズ内の位置:同じシリーズの外壁用では、シリコン系の位置づけで、上位に無機有機ハイブリッドのMUKIがある。名前の似たTOPマイルドは鉄部用
  • 費用:当社での目安は「外壁塗装のラジカル塗料プラン」で紹介している
  • 実例:評判の代わりに、当社が八王子市内の戸建て3件で塗った工程写真で確かめられる
目次

ダイナミックTOPとは|関西ペイントのラジカル制御形の水性塗料

ダイナミックTOPは、関西ペイントが住宅向けに展開する「アレスダイナミックシリーズ」の外壁用上塗りです。同社のニュースリリースによると、このシリーズは2015年に販売が始まり、外壁・屋根・軒裏など住宅外部の塗り替えに使う22のシリーズ品がそろっています(2024年3月時点)。見積書や色見本では「アレス」を省いて「ダイナミックTOP」と書かれることが多く、当社の見積書もこの表記です。

名前にある「ラジカル」について、カタログは「塗料の主成分のひとつ『酸化チタン』に紫外線が当ることにより発生する物質で、塗膜を破壊し劣化を促進させます」と説明しています。ダイナミックTOPは、このラジカルの発生と働きを抑える仕組みを塗料に組み込んでいる、というのがメーカーの説明です。カタログに書かれている特長は次のとおりです。

  • ラジカル制御技術:次の4つの技術で紫外線から塗膜を守る(カタログの説明)
  • HALSラジカルキャッチャー:発生したラジカルを捕獲して無害化する
  • ラジカルバリヤコート:酸化チタンに紫外線が届くのを防ぎ、ラジカルの発生を抑える
  • 高性能シリコンレジン:結合エネルギーの強い国産のシリコン樹脂で、紫外線による劣化を防ぐ
  • UVトラップ:シリコン樹脂をすり抜けた紫外線を無害化する
  • 耐候性:「最上位品フッソに迫る高耐候性」と表現している
  • 汚れ・カビ・藻:「超低汚染」で、カビ・藻が付着しにくい
  • 水性:「臭気の少ない水性塗料」。薄めるのは水(上水)
  • 付着力:強化剤を加えると、湿った面や湿度の高い環境でも塗装できる

カタログと製品説明書から、製品の基本データを表にまとめます。

項目アレスダイナミックTOP(メーカー公表)
塗料の種類水性反応硬化形ハルスハイリッチシリコン樹脂塗料(カタログNo.774)。製品説明書では「水性反応硬化形ハルスハイリッチアクリルシリコン樹脂塗料」、系統は「アクリルシリコン樹脂塗料」
液の数1液(主材のみ)。湿潤面・高湿度環境では強化剤を加える(主材/強化剤=100/1.1。製品説明書)
つや艶有り・7分つや・5分つや・3分つや・艶消し(艶消しは強化剤を使えない。カタログNo.774)
適用下地コンクリート・モルタル・窯業系サイディングボード・ALC・各種旧塗膜(カタログNo.774)
標準の塗り方下塗り(アレスダイナミックフィラー)1回+上塗り2回
上塗りの所要量0.12〜0.14kg/㎡/回(ハケ・ローラー)
希釈上水で3〜5%
標準色カタログの色見本は35色(KP番号。当社で数えた数)
ホルムアルデヒド放散等級F★★★★
出典:関西ペイント アレスダイナミックTOP カタログNo.774・製品説明書(記事末の出典一覧)。製品説明書の適用下地はコンクリート・モルタル・スレート板・窯業サイディングボード・鉄・亜鉛めっき、つやは4種(艶消しなし)で、カタログと一部異なる
八王子 図解 アレスダイナミックTOPの3回塗りの層の重なり
図解:標準仕様の3回塗り。下塗り(フィラー)1回の上に、ダイナミックTOPを2回塗り重ねる(関西ペイントのカタログをもとにした模式図)

ダイナミックTOPのつやと色|5段階のつや・35色の色見本・派生品

つやはカタログで5段階から選べます。つやを抑えるほど落ち着いた見た目になりますが、艶消しについてはカタログに注意書きがあります。強化剤を使うとつやムラが出るため使えないこと、そして結露や降雨、低温・高湿度・風通しの悪い環境では膨れや白化などが起きるおそれがあるため塗装を避けることです。

カタログの色見本は35色(当社で数えた数)で、KP-337 のように「KP-番号」で示されます。このうち5色(KP-170・KP-368・KP-379・KP-385・KP-185)は濃彩色で、材料費が割高になるとカタログに書かれています。カタログの色見本は印刷のため、実際の仕上がりと異なる場合があるとの注記もあります。

同じ「ダイナミックTOP」の名前を持つ製品は、ほかにもあります。用途が違うので、見積書に書かれた名前を正確に確認してください。

  • アレスダイナミックTOP遮熱:外壁用の遮熱タイプ(2024年3月発表)
  • アレスダイナミックTOPクリーン:外壁用の汚染防止タイプ(2024年3月発表)
  • アレスダイナミックTOPマイルド:弱溶剤型の1液塗料。製品説明書の適用下地は鉄部

使われる外壁と下塗りの組み合わせ|当社の3件の実例

カタログが示す適用下地は、コンクリート・モルタル・窯業系サイディングボード・ALC・各種旧塗膜です。一般的な戸建ての外壁の多くが含まれますが、同じ塗料でも、下塗りに何を使うかは外壁の種類と傷み方で変わります。

カタログの標準の下塗りは「アレスダイナミックフィラー」です。製品説明書では「水性微弾性下地調整材」と分類され、晴天時は主剤だけで微弾性フィラーとして使えること、強化剤を加えると濡れた面にも付着すること、充填性(細かな凹凸を埋める力)に優れることが特長とされています。下塗りの代わりに使える製品として、カタログにはアレスダイナミック防水フィラー・アレスダイナミックプラサフ・アレスダイナミックシーラーアクアなども挙げられています。

カタログNo.774 の通常仕様は、窯業系サイディングを含む適用下地に共通の標準下塗りとしてアレスダイナミックフィラーを示しています(フィラー単体の製品説明書の適用下地はコンクリート・モルタル・ALC板)。

下塗りの前の下地づくりについても、アレスダイナミックフィラーの製品説明書に条件があります。新しい素材面や旧塗膜の吸い込みが著しい場合は適したシーラーを塗ること、漏水やひび割れ(クラック)は塗装前に処理すること、目違い・段差は樹脂モルタルなどで補修し、補修後にシーラーを塗ることです。フィラーは細かな凹凸を埋める材料で、下地の傷みそのものを直す工程は別に必要です。

当社がダイナミックTOPで外壁を塗った八王子市内の戸建てから、3件の組み合わせを紹介します。製品名は見積書の表記で、3件とも「下塗り1回+ダイナミックTOP 2回塗り」の計3回塗りです。

現場外壁下塗り(見積書の表記)上塗り色施工時期
A邸窯業系サイディング関西ペイント ダイナミックフィラーダイナミックTOP 2回塗りKP-3372026年7〜8月
B邸モルタル(吹付け仕上げ)関西ペイント 微弾性フィラーダイナミックTOP 2回塗り写真ではクリーム系2026年8〜9月
C邸モルタル(吹付け仕上げ)関西ペイント 微弾性フィラー(マスチック工法)ダイナミックTOP 2回塗り写真では青緑系2026年6〜7月
いずれも八王子市内の戸建て。B邸・C邸の色番号は資料で確認できなかったため、写真の見た目で記載

C邸の「マスチック工法」は、穴の多い多孔質ローラー(砂骨ローラー)で下塗り材を厚く付け、表面に模様をつける塗り方です。カタログでは、アレスダイナミックフィラーの所要量は中毛ローラーで0.30〜0.50kg/㎡/回、砂骨ローラーで0.80〜1.50kg/㎡/回とされ、砂骨ローラーのほうが1回に付ける量が多くなります。仕上がりの模様が以前と変わるため、当社の見積書では「マスチック工法の場合外壁パターンが変わることをご了承下さい」と注記しています。

ダイナミックTOPの施工の流れ|八王子市内の戸建て3件の写真

3件とも、高圧洗浄などの準備を終えてから、下塗り→上塗り1回目→上塗り2回目の順で塗っています。工程名は写真フォルダの区分によるもので、A邸・C邸のフォルダでは上塗り1回目を「中塗り」としています。日付は写真の撮影記録で確認できたものだけを書いています。

A邸:窯業系サイディング(ダイナミックフィラー+ダイナミックTOP KP-337)

窯業系サイディングの外壁です。下塗りにダイナミックフィラーを塗り、その上にダイナミックTOP(KP-337)を2回塗り重ねました。この現場の高圧洗浄からシーリングの打ち替え、屋根・付帯部までの全工程は「八王子のサイディング外壁・スレート屋根塗装 施工事例」で紹介しています。

八王子市内の戸建て サイディング外壁へのダイナミックフィラーの下塗り
下塗り:ベージュ系の既存のサイディングに、明るいグレーの下塗り材をローラーで塗っているところ(上半分が塗り終えた範囲)
八王子市内の戸建て サイディング外壁のダイナミックTOP中塗り
中塗り(上塗り1回目):明るいグレーの下塗りの上に、ベージュ系のダイナミックTOPを塗り広げているところ(8月1日)
八王子市内の戸建て サイディング外壁のダイナミックTOP上塗り
上塗り(2回目):中塗りの上から、同じベージュ系のダイナミックTOPをローラーで重ねているところ(8月5日)

B邸:モルタル外壁・吹付け仕上げ(微弾性フィラー+ダイナミックTOP)

モルタルの外壁で、表面に吹付けの凹凸模様があります。下塗りに微弾性フィラーを塗り、その上にダイナミックTOPを2回塗りました。下の上塗りの2枚は、頭上にある下向きの面(同じ吹付け模様の面)を塗っているところです。

八王子市内の戸建て 吹付け模様の外壁への微弾性フィラーの下塗り
下塗り:黄土色の既存の吹付け面に、白い微弾性フィラーをローラーで塗っているところ。左は養生した窓
八王子市内の戸建て 吹付け模様の面へのダイナミックTOP上塗り1回目
上塗り1回目:白い下塗りの上に、クリーム系のダイナミックTOPを塗り広げているところ(右側が塗った範囲)
八王子市内の戸建て 吹付け模様の面へのダイナミックTOP上塗り2回目
上塗り2回目:同じ面に2回目を塗り、全体が均一なクリーム系になった状態

C邸:モルタル外壁・マスチック工法の下塗り(微弾性フィラー+ダイナミックTOP)

黄土色の吹付け仕上げだったモルタル外壁を、青緑系に塗り替えた現場です。下塗りは多孔質ローラーで微弾性フィラーを厚く付けるマスチック工法で、6月29日に下塗り、6月30日に上塗り1回目(写真フォルダでは「中塗り」)、7月1日に上塗り2回目を塗っています。

八王子市内の戸建て マスチック工法の多孔質ローラーによる下塗り
下塗り(マスチック工法):穴の多いローラーで、白い微弾性フィラーを黄土色の既存の壁に厚く付けているところ(6月29日)
八王子市内の戸建て マスチック工法の下塗りの上へのダイナミックTOP上塗り1回目
上塗り1回目:白い下塗りの上に、青緑系のダイナミックTOPを塗り始めたところ(6月30日)
八王子市内の戸建て 青緑系のダイナミックTOP上塗り2回目
上塗り2回目:1回目の上から2回目を重ねているところ。左は養生した玄関ドア(7月1日)
八王子市内の戸建て ダイナミックTOPで塗り替えた外壁の完工
完工:足場を外したあとの外壁。窓まわりまで青緑系にそろった外壁(7月23日)

期待耐用年数と塗り替えの目安|メーカーの公表値と当社の目安

今回確認した関西ペイントのカタログ(No.774)と製品説明書には、アレスダイナミックTOPの期待耐用年数を示す数値は書かれていませんでした。耐候性については「最上位品フッソに迫る高耐候性」と表現され、促進耐候性試験のグラフが載っています。年数を知りたい場合は、メーカーの公表値なのか、施工店の目安なのか、出どころを確認するのが確実です。

当社では、この記事の3件のように、見積書で期待耐久年数を15年の目安として記載しています(見積書の表記は「期待耐久年数」)。これは当社の見積書に記載している目安で、メーカーの保証ではありません。

当社の外壁塗装の保証は、塗膜について最長10年です。保証の年数は仕様や外壁の状態によって変わるため、見積の段階でお伝えしています。塗り替えの時期は塗料の種類だけで決まるものではなく、次のような変化があらわれていないかで判断します。

  • 壁を手でこすると白い粉がつく(チョーキング)
  • 色あせ・つやの低下が目立つ
  • 北側や日陰の面に、カビ・藻・コケが広がっている
  • 外壁にひび割れがある、サイディングの目地のシーリングが切れている

築年数ごとに外壁で何を見て、どこまで直すかは「築20年・25年・30年で必要な外壁メンテナンス」で解説しています。

費用の決まり方|見積書でダイナミックTOPはどう書かれるか

外壁塗装の費用のうち、塗料のグレードが占めるのは一部です。総額は、塗る面積、下地補修やシーリングの量、下塗り材の種類、付帯部(雨樋・破風・雨戸など)の範囲、足場の条件で大きく変わります。当社の見積書では、ダイナミックTOPは次のように書いています。

  1. 外壁、外構高圧洗浄(㎡)
  2. 外壁下塗り 関西ペイント ダイナミックフィラー(または微弾性フィラー)(㎡)
  3. 外壁上塗り 関西ペイント ダイナミックTOP2回塗り(㎡)

「ダイナミックTOP2回塗り」の1行に、中塗り(上塗り1回目)と上塗り(2回目)がまとめて入っている書き方です。下塗りの行と合わせて計3回塗りになります。ほかの見積書と比べるときは、次の点が書かれているかを見ると比較しやすくなります。

  • 上塗りの製品名(「ダイナミックTOP」か、遮熱・クリーン・マイルドなど別の製品か)
  • 下塗り材の製品名と工法(フィラーか、シーラーか、マスチック工法か)
  • 塗り回数(下塗り1回+上塗り2回になっているか)
  • 下塗りと上塗りの面積(㎡)がそろっているか
  • 色番号とつや(濃彩色は材料費が割高になるとメーカーが示している)

マスチック工法は、カタログの所要量でも中毛ローラーより1回に付ける下塗り材が多く、同じ面積でも下塗りの材料と手間が増えます。当社でダイナミックTOPを使った場合の費用の目安は「外壁塗装のラジカル塗料プラン|ダイナミックTOPの費用・耐久」で紹介しています。

他の塗料との違い|同じシリーズの製品とどう使い分けるか

アレスダイナミックシリーズには、ダイナミックTOPのほかにも外壁や鉄部に使う上塗りがあります。メーカーの資料で確認できた範囲で、違いをまとめます。

製品塗料の種類(メーカー表記)液・溶媒適用下地(資料の記載)
アレスダイナミックTOP水性反応硬化形ハルスハイリッチシリコン樹脂塗料水性・1液(強化剤を加えることもある)コンクリート・モルタル・窯業系サイディングボード・ALC・各種旧塗膜
アレスダイナミックMUKI超耐候性超低汚染 無機有機ハイブリッド塗料水性・1液コンクリート・モルタル・ALC・窯業系サイディングボード・各種旧塗膜(湿潤面には対応しない)
アレスダイナミックTOPマイルド弱溶剤型1液高耐候性ハルスハイリッチシリコン樹脂塗料弱溶剤・1液鉄部
出典:関西ペイント カタログNo.774・No.820、製品説明書(アレスダイナミックTOP・TOPマイルド)

ダイナミックTOPとMUKIの違いは樹脂の種類で、MUKIは無機成分を含むハイブリッド塗料です。シリコン・フッ素・無機など塗料の種類ごとの特徴や、他のメーカーの代表的な製品との比べ方は「外壁塗料の種類と選び方」の記事で解説しています。

よくある失敗と注意点|カタログの条件を守る

ダイナミックTOPの性能は、カタログの条件どおりに塗ってはじめて発揮されます。塗った後では確かめにくい点が多いため、工程の段階で守ることが大切です。カタログで求められている主な条件は次のとおりです。

  • 塗り重ねの間隔:23℃で下塗りから8時間以上・上塗り同士は2時間以上あけ、どちらも7日以内に塗る。2回目は1回目が乾いてから塗る
  • 薄めすぎない:希釈は規定の範囲(艶有り〜3分つやは3〜5%、艶消しは0〜10%)を守る
  • 艶消し仕上げの天候:乾燥が不十分な状態での降雨・結露や、低温・高湿度・通風のない環境では、膨れ・はがれ・白化のおそれがある(カタログ)
  • 気温・湿度:気温5℃以下、湿度85%以上の多湿時の塗装は避ける(アレスダイナミックフィラーの製品説明書。気温5℃以下はダイナミックTOPの製品説明書にも記載)
  • 使用時限:上塗り(ダイナミックTOP)は強化剤を使ったとき23℃で6時間以内、下塗り(ダイナミックフィラー)は強化剤を使ったとき2時間以内(主剤のみなら時限なし)
  • カビ・藻の下処理:防藻・防かびは繁殖を抑えるもので、すでに生えている場合は除去・殺菌してから塗る

当社では工程ごとに施工写真を記録しており、この記事の写真もその記録から選んでいます。塗り回数や下塗りの種類が見積書どおりに進んでいるかは、工程写真で確かめられます。

ダイナミックTOPのよくある質問

Q. ダイナミックTOPは1液ですか、2液ですか?

通常は主材だけで使う1液の水性塗料です。湿った面や湿度の高い環境で塗るときは、強化剤を加えて使います(製品説明書では主材/強化剤=100/1.1)。艶消しの場合は、つやムラが出るため強化剤を使えません。

Q. 期待耐用年数は何年ですか?

カタログ・製品説明書に年数の公表はありません(メーカーは耐候性を「最上位品フッソに迫る高耐候性」と表現しています)。当社では、この記事の3件のように見積書で期待耐久年数を15年の目安として記載しています。当社の見積書記載の目安で、メーカー保証ではありません。塗膜の保証は最長10年です。

Q. 窯業系サイディングにも塗れますか?

カタログの適用下地に窯業系サイディングボードが含まれています。この記事のA邸も窯業系サイディングで、下塗りにダイナミックフィラーを使いました。サイディングの欠けや目地のシーリングの傷みは、塗る前に処置しておく必要があります。

Q. 下塗りはダイナミックフィラー以外でもよいですか?

カタログの標準はアレスダイナミックフィラーですが、代わりに使える下塗りとして防水フィラー・プラサフ・シーラーアクアなどが挙げられています。PC板・押出成形板などの緻密な素材には溶剤系エポキシシーラーを使うなど、下地による指定もあります。当社のB邸・C邸では、見積書に「微弾性フィラー」と記載して下塗りをしています。

Q. 見積書の「ダイナミックTOP2回塗り」は、全部で何回塗りですか?

下塗りが別の行にあれば、下塗り1回+ダイナミックTOP 2回の計3回塗りです。カタログの標準の塗り方も、下塗り1回・上塗り2回です。2回の上塗りのうち1回目を「中塗り」と呼ぶことがあります。

Q. 塗装中の臭いは気になりますか?

メーカーは「臭気の少ない水性塗料」としています。ただし、付帯部の鉄部や屋根に溶剤系の塗料を使う場合など、工事全体では臭いが出る工程もあります。気になる方は、どの工程でどの塗料を使うかを着工前に確認してください。

巧正の外壁塗装の対応

巧正株式会社は、八王子市を拠点に外壁塗装・屋根塗装・防水などの建物修繕を行う会社です。元請け一貫体制で、現地調査・見積・色決め・工程管理・完工後の点検までを当社が担当し、塗装は協力職人と組んで施工します。

  • 外壁の種類と傷み方を見て、下塗り材と工法(フィラー・マスチック工法など)を選びます
  • 見積書には、下塗り・上塗りの製品名と塗り回数を記載します
  • 色は色番号とつやを確認しながら決めます
  • 保証:外壁塗装の塗膜は最長10年。年数は仕様に応じて見積時にお伝えします

東京都知事許可(般-7)第161006号。創業2014年4月、2023年10月に法人化し、累計1,000件超の工事を手がけてきました。塗料の選び方や下塗りの違いで迷っている段階でもご相談ください。

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執筆・監修:巧正株式会社(外壁診断士・2級建築施工管理技士補 在籍)

出典・参考資料

巧正株式会社

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