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パラペットとは|あご・笠木など各部の名称と防水の納め方・雨漏り箇所

パラペットは、屋上や陸屋根の外周に立ち上がる低い壁のことです。人や物の落下を防ぐだけでなく、屋上の雨水を排水口へ導き、防水層の端部を納める場所でもあります。そのぶん、天端・笠木・立上り・入隅などの継ぎ目が集まり、屋上の雨漏りを調べるときに必ず確認する部位です。

この記事では、パラペットという「部位」に絞り、各部の名称、防水層の納め方、雨漏りが起きやすい箇所、改修のときの判断と見積書での書かれ方を、国土交通省の仕様書・標準詳細図と、八王子市内の屋上で当社が撮った写真で解説します。立上りに使うウレタン防水の工法そのものは「ウレタン防水とは」の記事で扱っています。

目次

パラペットとは|屋上の縁に立ち上がる壁

パラペットは、屋上(陸屋根)の床(スラブ)の外周から立ち上がる壁です。屋上側の面は防水層が張り上げられる「立上り」になり、いちばん上の面を天端といいます。天端には笠木がかぶせられることが多く、天端の下に「あご」と呼ばれる張り出しがつくられる形もあります。主な役割は次の3つです。

  • 落下を防ぐ:屋上の縁に立つ壁として、人や物が外へ落ちるのを防ぐ(手すりを立てる土台になることもある)
  • 雨水の流れを決める:屋上に降った雨を外壁側へ流さず、勾配に沿って排水口(ドレン)へ集める
  • 防水層の端部を納める:平場の防水層を壁に張り上げ、その先端(末端)を止める場所になる

笠木メーカーの理研軽金属工業は、笠木を取り付けるパラペットの頂部について「防水層の端部が位置することから端部の仕舞を破壊し、雨水など水分の構造躯体への侵入により悪い影響を及ぼさないように保護するもの」と説明しています。パラペットは、防水層の終わりを受け止める部位だと考えると、点検や改修で見るべき場所が分かりやすくなります。

八王子 図解 パラペット各部の名称(天端・笠木・あご・立上り・入隅・水切り)
図解:パラペットの断面の模式図。Aはあごの下で防水層の末端を止める形、Bは防水層を天端まで上げて笠木で覆う形。Bは当社事例の納まり。Aは表の①、Bは表の③にあたり、②(笠木の直下で押え金物で止める形)は図にしていない

パラペット各部の名称|天端・笠木・あご・立上り・入隅・水切り

見積書や調査報告書には、パラペットの部位名がそのまま出てきます。上の図解と合わせて、名称と役割、点検で見るところを整理します。

名称どこのことか役割・点検で見るところ
天端(てんば)パラペットのいちばん上の面雨と日射を直接受ける面。笠木がない場合は、ひび割れや防水の切れを見る
笠木(かさぎ)天端にかぶせる部材(アルミ・板金・コンクリートなど)天端と防水層の端部を覆って守る。笠木どうしの継ぎ目と固定部を見る
あご(水切りあご)立上りの上部から屋上側へ張り出した部分防水層の末端を上から覆い、雨水が末端に直接当たらないようにする。下端(あご裏)の汚れ・ひびを見る
立上りパラペットの屋上側の垂直面(防水層を張り上げた部分)平場の防水層とつながる面。はがれ・浮き・割れを見る
入隅(いりすみ)平場と立上りが出会う角、壁と壁が内側に折れる角防水層が折れ曲がる部分。割れやすき間を見る
出隅(ですみ)壁が外側に折れる角防水層が角をまたぐ部分。こすれや切れを見る
水切りあごの下端や笠木の外側にある、雨水を壁から離して落とす形壁を伝う雨水を切る。笠木では外側の垂れ部分がこの役割を持つ
末端部(端末)立上りの防水層の先端押え金物やシーリングで止める部分。シーリングの切れを見る
排水口(ドレン)・オーバーフロー管平場や立上りの根元にある排水の出口、詰まったときの逃げ道(ある建物のみ)落ち葉や土の詰まり、まわりの防水層の切れを見る
名称の呼び方は、資料や業者によって少しずつ異なる

「水切り」については、建材メーカーのABC商会が、笠木の「突起形状の水切り機能により、外壁を雨水の汚れから守ります」と説明しています。国土交通省の建築工事標準詳細図(令和4年版)の屋上パラペットの図にも、アルミニウム製笠木やアルミニウム製水切が部材として描かれています。

八王子市内の賃貸マンション屋上 パラペットの立上り・笠木・入隅(着工前)
着工前:八王子市内の賃貸マンション(屋上)。立上りの上に笠木がかぶさり、上部に笠木どうしの継ぎ目が見える。足元は平場との入隅と排水口

パラペットの種類|あご付きと笠木付き、防水層の末端の位置

パラペットは、防水層の末端をどこで止めるかによって、次の3つの形に分けて考えると整理しやすくなります。

形防水層の末端の位置天端の守り方改修で確認すること
①あご付きあごの下(押え金物とシーリングで止める)天端は防水層の外側になり、ひび割れ補修・塗装・笠木などで守るあごの下端、末端のシーリング、天端のひび割れ
②笠木付き(標準詳細図の基本形)立上りの上端・笠木の直下(押え金物とシーリングで止める)天端は塗膜防水か指定仕上材で別途処理し(国の標準図の特記)、その上に笠木をかぶせる末端の押え金物とシーリング、天端の防水、笠木の継ぎ目と固定部
③笠木付き(当社事例の納まり)天端まで巻き上げ、笠木で覆う(笠木の脱着が前提)防水層ごと笠木で覆う笠木を外したときの天端の状態、笠木の継ぎ目と固定部
出典:②は国土交通省 建築工事標準詳細図(令和4年版)図5-01〜5-05(特記「天端の防水層の種類」「塗膜防水又は指定仕上材」)。実際の納まりは、建物の設計と防水の種類によって異なる

笠木は防水層の代わりではなく、防水層の端部を守るカバーです(理研軽金属工業は「躯体には必ず防水処理が必要」としています)。笠木の材質や乾式・湿式の違い、アルミ笠木の構造、防水改修での一時取り外しと交換の判断は「アルミ笠木とは」の記事で詳しく解説しています。

パラペットの防水|立上りの高さ・入隅・末端の納め方

パラペットの防水で大切なのは、平場から立上りへ防水層をどう折り曲げ、どの高さまで上げ、先端をどう止めるかです。国の基準類で確認できた内容を、項目ごとにまとめます。

項目基準類の記載出所
寸法表記(露出防水の図)屋上パラペットの図に「水上300以上」の寸法表記がある(mm。水上は屋上の勾配の高い側)建築工事標準詳細図(令和4年版)図5-03〜5-05
寸法表記(保護防水の図)屋上パラペットの図に「水上400以上」の寸法表記がある(mm)建築工事標準詳細図(令和4年版)図5-01・5-02
入隅(5-01〜5-05 の図の仕様欄)立上り入隅は45度に仕上げる建築工事標準詳細図(令和4年版)5-01〜5-05
入隅・出隅(ウレタン塗膜防水)出隅は通りよく45°の面取り、入隅は通りよく直角とする公共建築工事標準仕様書(令和7年版)9.5.4
立上りの工法(ウレタン塗膜防水)立上り部はすべて密着工法(X-2)。1回に塗る量の上限は平場2.5kg/㎡、立上り1.5kg/㎡公共建築工事標準仕様書(令和7年版)表9.5.1 注2・注5
改修での既存防水層の撤去平場及び立上り部の既存防水層は、既存下地に損傷を与えないように撤去する公共建築改修工事標準仕様書(令和7年版)3.2.4
出典:国土交通省 建築工事標準詳細図(令和4年版)、公共建築工事標準仕様書(令和7年版)9.5、公共建築改修工事標準仕様書(令和7年版)3章(記事末の出典一覧)

標準詳細図は公共建築の標準的な納まりを示した図で、すべての建物がこの寸法でつくられているわけではありません。既存の建物では、図どおりの寸法でないこともあります。改修では、いまの高さと末端の位置を現地で測り、どこまで防水層を上げるかを決めます。

入隅の下地の形は防水の種類で変わり、アスファルト・シート防水では45度に、ウレタン塗膜防水では直角に仕上げます。ウレタンの密着工法(X-2)では、工程の中に補強布張りが含まれ、仕様書では補強布の重ね幅を50mm以上、ルーフドレンや配管との取合いは幅100mm以上の補強布で補強塗りをすると定めています(9.5.4)。下の写真は、立上りの下部から平場にかけて補強布を張り、その上から防水材を塗っているところです。

八王子市内の賃貸マンション屋上 パラペット立上りの補強布とウレタン防水1層目
ウレタン1層目:立上りの下部から平場にかけて白いメッシュ状の補強布を張り、その上から青い防水材を塗り進めている。上は笠木、左下は排水口

末端の止め方は、パラペットの形によって変わります。あご付きでは、防水層をあごの下まで上げ、押え金物とシーリングで止めます。笠木付きでは、笠木の直下で押え金物とシーリングで止める納まり(標準詳細図)と、笠木を外して天端まで連続させる納まりがあります。当社の事例では後者で、笠木を一時的に外し、防水層を天端まで連続させてから笠木を戻しました。

八王子市内の賃貸マンション屋上 笠木を外したパラペットの天端と立上りのウレタン防水
ウレタン1層目:笠木を外したパラペット。天端に笠木の固定金具が残り、天端から立上りにかけて青い防水材を塗っている

雨漏りが起きやすいパラペットの箇所

パラペットまわりで水が入りやすいのは、部材と部材の継ぎ目、防水層の先端、防水層が折れ曲がる角です。当社が屋上の雨漏り調査で確認している箇所は次のとおりです。

  1. 笠木の継ぎ目・固定部:笠木どうしのジョイントや、ビスで留めた部分
  2. 天端のひび割れ:笠木がない、またはモルタル・コンクリートの天端で、上面にできたひび
  3. 立上りの末端:防水層の先端を止めたシーリングの切れ、押え金物の浮き
  4. あごの下端(あご裏):あごと立上りの取り合い、あごの下端のひびやシーリングの切れ
  5. 入隅・出隅:防水層が折れ曲がる角の割れやすき間
  6. 立上りの根元の排水口:横向きの排水口(横引きドレン)まわりの防水層の切れ

メーカーの資料でも、シーリングに頼る密閉式の笠木について、理研軽金属工業は「継ぎ目や天端接点にひび割れや剥離が発生します」、ABC商会はシーリングの亀裂から毛細管現象で笠木の内部に雨水がたまるおそれを挙げています。室内のどこにシミが出るかと、部位との対応は「雨漏りの原因はどこ?部位別の見分け方」で整理しています。

八王子市内の賃貸マンション屋上 立上りの入隅に見える既存防水の割れ(着工前)
着工前(2026年7月撮影):八王子市内の賃貸マンション(屋上)。立上りの入隅で、既存防水の縦の継ぎ目の下端が割れてすき間が開いている。左は金属のカバー
八王子市内のビル屋上 パラペットのあごの下端(雨漏り調査)
雨漏り調査(2026年7月):八王子市内のビル(屋上)。立上りの上部に張り出したあごの下端に沿って、黒い筋状の汚れが続いている(矢印は調査時の書き込み)

上の写真のビルでは、室内の天井に出た雨漏りの浸入経路の候補として、排水口や脱気盤、防水層の劣化などとあわせて、パラペットのあごの下端のシーリングも確認しました。雨漏りは入口が1か所とは限らないため、パラペットだけでなく屋上全体の候補を並べて調べます。

八王子市内のビル屋上 立上りの根元にある横向きの排水口(改修用ドレン取付前)
改修用ドレンの取付前(2026年10月):八王子市内のビル(屋上)。立上りの根元にある横向きの排水口。まわりの既存防水層がはがれ、黒い下地と排水管の口が見える

劣化サインと点検のポイント

パラペットは屋上の縁にあるため、日常的に近くで見る機会が少ない部位です。点検のときは、上から順に次のような変化がないかを確認します。

  • 笠木の浮き・ずれ、継ぎ目のすき間、固定部のビスの浮き
  • 天端やあごのひび割れ、あごの下端の黒い筋状の汚れ
  • 立上りの防水層のはがれ・浮き・しわ、末端のシーリングの切れ
  • 入隅・出隅の割れ、防水層の継ぎ目の口開き
  • 排水口まわりの土・苔・落ち葉、水たまりの跡

屋上に上がれる建物でも、パラペットの外側(外壁側)や高い位置の笠木は、安全に近づけないことがあります。外から見える範囲で気になる点を写真に残しておくと、現地調査のときに確認する場所を絞り込めます。立上りは平場より紫外線や温度変化の影響を受けやすく、当社の屋上防水の保証も平場10年に対して立上り5年としています。

パラペットの防水改修の流れ|八王子市内の賃貸マンション

ここからは、八王子市内の賃貸マンションの屋上で、パラペットの立上りと天端をウレタン塗膜防水の密着工法で改修した工程を写真で追います。既存の防水層を撤去せずに上からかぶせる改修で、工事全体の流れは「八王子の賃貸マンション屋上防水 施工事例」で紹介しています。

1. プライマー

高圧洗浄と下地補修のあと、立上りにプライマー(下塗りの接着材)を塗ります。防水材を下地や既存の防水層に密着させるための工程です。

八王子市内の賃貸マンション屋上 パラペット立上りのプライマー塗布
プライマー:笠木の下の立上りに、ローラーでプライマーを塗っている。手前はストレーナーを外した排水口

2. ウレタン1層目・2層目

立上りと平場の全面に補強布を張り込みながら(入隅はその上から防水材を塗り重ね)ウレタン防水材の1層目を塗り、乾いてから2層目を重ねます。ウレタン防水材は2回以上に分けて塗る決まりで、立上りは1回に塗る量の上限が平場より少ない(1.5kg/㎡)ため、回数を分けて厚みをつくります(公共建築工事標準仕様書 表9.5.1 X-2・注4、9.5.4(4)(イ))。笠木を外した区間では、天端まで防水層を連続させています(前の章の写真)。

3. トップコート

最後に、紫外線から防水層を守るトップコート(仕上塗料)を、立上り・天端・平場に塗ります。

八王子市内の賃貸マンション屋上 パラペット立上りと天端のトップコート塗布
トップコート:立上りと天端にグレーのトップコートを重ねている(青い部分はウレタン防水層)。天端には笠木の固定金具が残っている

4. 笠木の復旧・完工

トップコートまで仕上げた天端に、外しておいたアルミ笠木を元の位置に戻して完工です。

八王子市内の賃貸マンション屋上 防水改修後のパラペットの角と笠木(完工)
完工:立上りと平場をトップコートで仕上げ、天端に笠木が戻ったパラペットの角。笠木の継ぎ目と、排水口の新しいストレーナーが見える

改修のときの判断|笠木の扱いと防水の範囲

パラペットの改修では、主に2つのことを決めます。笠木をどう扱うかと、防水をどこまでやり直すかです。

決めること選択肢判断の材料
笠木の扱いそのまま/一時取り外して復旧(脱着)/交換笠木の変形・腐食の有無、固定金具の状態、防水層を天端まで上げるか
防水の範囲立上り・天端のみ/平場とあわせて全面平場の防水層の状態、雨漏りの原因の位置、保証の範囲
既存防水層上からかぶせる/撤去してやり直す既存防水層の浮き・はがれ、下地の水分、立上りの高さ
あご・天端ひび割れ補修とシーリング/天端の防水ひび割れの幅と数、あごの下端の状態
どの組み合わせにするかは、現地調査で建物ごとに判断する

公共建築改修工事標準仕様書でも、立上り部の既存防水層を撤去しない場合は特記(設計図書の指定)による(表3.1.1 注1)とされ、既存のものを撤去した結果、下地の状況によって当初の施工方法が合わない場合は協議すると定めています(3.1.3)。パラペットは開けてみて分かることがある部位なので、見積の段階で「開けた後に仕様が変わる場合の扱い」を確認しておくと判断しやすくなります。

立上りだけを先に直すこともできますが、平場の防水層とのつなぎ目が新しい弱点にならないよう、取り合いの処理を工程に入れることが前提です。平場の防水層の残りの寿命が短い場合は、全面でまとめたほうが足場や養生などの段取りを一度で済ませられます。

費用の決まり方|見積書でパラペットはどう書かれるか

屋上防水の見積書では、平場は面積(㎡)、パラペットの立上りや天端は長さ(m)で計上されることが多くなります。パラペットに関わる行は、次のような書き方です。

  • 立上り・天端の防水(工法名と工程、◯m、立上りの高さ)
  • 笠木 脱着(一時取外+復旧 ◯m)、または笠木 交換(◯m)
  • シーリング(笠木の継ぎ目・防水層の末端・あごの下端 ◯m)
  • 下地補修(天端・あごのひび割れ ◯m または一式)
  • 改修用ドレン(◯か所)、仮設・足場(必要な場合)

上の賃貸マンションでは、立上り・天端の防水を43m、アルミ笠木の一時取り外しと復旧を27.8mとして計上しました。金額を左右するのは、立上りの長さと高さ、笠木を外すか交換するか、ひび割れ補修の量、外壁側の作業に足場が要るかどうかです。

見積書を比べるときは、立上りが平場と分けて書かれているか、笠木の扱いが明記されているか、保証に立上りが含まれるかを確認してください。屋上防水全体の費用の考え方と見積書の見方は「マンション屋上防水工事の費用相場と見積の見方」で解説しています。

よくある失敗と注意点

パラペットの工事は、完成すると笠木の下や防水層の中に隠れる部分が多くなります。工事を頼む前に、次の点を確かめておくと判断しやすくなります。

  • 平場だけの見積になっていないか:立上り・天端・末端の処理が見積の範囲に入っているか
  • 笠木の継ぎ目のシーリングだけで済ませていないか:雨漏りの原因が防水層の末端や入隅にある場合、笠木だけ直しても止まらないことがある
  • 笠木を外した後の扱いが決まっているか:外したときに変形や固定金具の傷みが見つかった場合、交換するのか戻すのか
  • 工程の写真が残るか:補強布、天端の防水、末端の処理など、完成後に見えなくなる工程

パラペットのよくある質問

Q. パラペットと笠木は何が違いますか?

パラペットは屋上の外周に立ち上がる壁という「部位」で、笠木はその天端にかぶせる「部材」です。笠木は天端を守るカバーで、防水層の末端は押え金物やシーリングで別に止めます(当社事例のように、防水層を天端まで上げて笠木で覆う納まりもあります)。笠木は防水層の代わりにはなりません。

Q. パラペットの「あご」とは何ですか?

立上りの上部から屋上側へ張り出した部分で、「水切りあご」とも呼ばれます。立上りの防水層の先端をあごの下で止め、上から覆うことで、先端に雨水が直接当たらないようにする形です。あごの下端は汚れやひびが出やすいので、点検で確認します。

Q. 防水層の立上りの高さに決まりはありますか?

国土交通省の建築工事標準詳細図(令和4年版)の屋上パラペットの図には、「水上300以上」(露出防水の図)、「水上400以上」(保護防水の図)の寸法表記があります(図5-01〜5-05、単位mm)。既存の建物では図と違う高さのこともあるため、改修では現地で高さと末端の位置を測ってから仕様を決めます。

Q. パラペットの雨漏りは、笠木だけ直せば止まりますか?

雨水の入口が、笠木の継ぎ目・防水層の末端・あごの下端(あご裏)・入隅・排水口のどこにあるかで変わります。入口が笠木の継ぎ目なら笠木の補修で止まることがありますが、ほかの部位が入口なら、その部位を直さないと止まりません。まず入口の位置を調べてから補修の範囲を決めます。笠木の構造や、継ぎ目にシーリングを使うかどうかは、前の章で紹介した「アルミ笠木とは」の記事で解説しています。

Q. 立上りだけ防水をやり直すことはできますか?

できます。ただし、平場の防水層とのつなぎ目の処理が工程に含まれていることが前提です。平場の防水層の状態や雨漏りの原因の位置によっては、全面でまとめたほうが段取りが一度で済みます。どちらが合うかは現地調査で判断します。

Q. パラペットの改修に足場は必要ですか?

足場や仮設の要否は、作業が屋上側で済むか、笠木の外側や外壁側にまで及ぶか、屋上の縁での安全対策に何が必要かで変わります。現地調査で作業の範囲を確かめてから、見積に含めるかどうかをお伝えします。

巧正のパラペット・屋上防水への対応

巧正株式会社は、八王子市を拠点に屋上防水・外壁塗装などの建物修繕を行う会社です。元請け一貫体制で、現地調査・見積・工程管理・完工後の点検までを当社が担当し、防水工事は協力職人と組んで施工します。

  • 屋上は平場だけでなく、パラペットの天端・笠木・あご・立上り・入隅・排水口まで確認します
  • 見積書では、平場(㎡)と立上り・天端(m)、笠木の脱着や交換を分けて記載します
  • 保証:屋上防水は平場10年・立上り5年
  • 工程ごとに施工写真を記録しています

東京都知事許可(般-7)第161006号。創業2014年4月、2023年10月に法人化し、累計1,000件超の工事を手がけてきました。パラペットまわりの雨漏りや、笠木を含めた改修方法で迷っている段階でもご相談ください。

屋上・パラペットの防水のご相談・現地調査のご依頼

お電話:042-508-3134(9:00〜18:00/日曜定休)

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執筆・監修:巧正株式会社(外壁診断士・2級建築施工管理技士補 在籍)

出典・参考資料

巧正株式会社

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