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スーパーガルテクトで屋根カバー工法|全工程の写真・保証・費用の決まり方

スーパーガルテクトは、アイジー工業の断熱材一体型の金属屋根材です。メーカーは改修用の施工説明書を用意しており、既存の化粧スレートを撤去せずに上から重ねる「カバー工法」に使えます。

この記事では、2026年7月に八王子市内の戸建て(寄棟のスレート屋根)で当社が行った屋根カバー工事を、既存の棟板金の撤去から完工まで写真で追います。あわせて、メーカーが公表している仕様と保証、カバー工法が向く屋根・向かない屋根、見積書の項目の見方を解説します。屋根工事全体の選び方は「八王子市の屋根塗装・屋根工事」のページにまとめています。

先に結論をまとめます。

  • スーパーガルテクトは、表面の鋼板(超高耐久ガルバ)と断熱材が一体になった屋根材で、重さは1㎡あたり5.0kg(メーカー公表)です
  • カバー工法が向くのは、下地(垂木・野地板)がしっかりしている化粧スレートなどの屋根です。メーカーの施工説明書では、下地の反りや腐朽がひどい屋根は施工不可、和瓦などは葺き替えの対象とされています
  • メーカー保証は塗膜15年・赤さび20年・穴あき25年です。保証登録をした物件だけが対象で、海岸線から500m以内などは対象外です
  • この記事の現場では、7月13日に着手し、18日に下屋根まで完了しました(6日間。写真が残る作業日は4日)。棟板金の取り付け日は記録にありません
  • 費用は屋根の面積だけでなく、板金の長さ(m)・雪止めや換気棟の数・足場で決まります。見積書では項目ごとの単位を確認します
目次

スーパーガルテクトとは|アイジー工業の断熱材一体型の金属屋根材

スーパーガルテクトは、アイジー工業の金属屋根材「アイジールーフ」シリーズの商品です。メーカーは「屋根材と断熱材をひとつにした材料構成」の金属屋根材と説明しており、表面の鋼板の裏に断熱材(ポリイソシアヌレートフォーム)が一体になっています。

表面の鋼板には、メーカーが「超高耐久ガルバ」と呼ぶ、さびにくさを高めたガルバリウム鋼板を使っています。メーカーの説明では、めっき層に含まれるアルミ・亜鉛・マグネシウムが下の鋼板を守り、めっき層の厚みは一般的なガルバリウム鋼板の約1.25倍です。

項目アイジー工業の公表内容
表面材超高耐久ガルバ(めっき層にアルミ・亜鉛・マグネシウム。めっき層の厚みは一般的なガルバリウム鋼板の約1.25倍=メーカー説明)
断熱材ポリイソシアヌレートフォーム(本体と一体)
表面の仕上げ遮熱性ポリエステル樹脂塗装。質感を出す「ちぢみ塗装」
寸法働き幅265mm・総幅310mm・厚さ最大16mm・働き長さ2,960mm
重さ1㎡あたり5.0kg(スレート屋根の約1/4、和瓦屋根の約1/10)
色6色(Sシェイドブラック/Sシェイドブラウン/Sシェイドブルー/Sシェイドモスグリーン/Sシェイドチャコール/Sシェイドワインレッド)
使える勾配2.5寸以上。流れ長さは2.5寸以上3.5寸未満で7m以下、3.5寸以上で20m以下
使える地域一般地域(最深積雪量の平均がおおむね30cm以下)。積雪量の多い地域、沖縄県及び離島(一部を除く)は施工不可。準一般地域の扱いは施工説明書による
出典:アイジー工業「スーパーガルテクト」製品ページ、「アイジールーフ 商品の特長」、スーパーガルテクト特設ページ、改修用アイジールーフ施工説明書(2025年12月版)

同じシリーズには「スーパーガルテクト フッ素」(メーカー保証は塗膜変褪色20年・赤さび20年・穴あき25年で、塗膜の保証内容が異なる)と、働き長さが1,820mmの「スーパーガルテクトC」もあります。この記事の現場で使ったのは、見積書の表記どおり「スーパーガルテクト」です。

カバー工法の仕組み|既存のスレートの上に重ねる層構成

カバー工法(重ね葺き)は、既存の屋根材を撤去せず、その上に新しい防水シート(ルーフィング)と屋根材を重ねる工法です。アイジー工業の改修用施工説明書では、住宅屋根用化粧スレート・アスファルトシングル・鉄板平葺きなどの屋根を、既存屋根材の上に施工する対象としています。

八王子 図解 屋根カバー工法の層構成 既存スレートの上に粘着ルーフィングとスーパーガルテクトを重ねる
図解:カバー工法では既存のスレートと野地板を残し、その上に粘着式ルーフィングとスーパーガルテクト本体を重ねる。棟は既存の板金と貫板を外して付け直す(分解した模式図)

棟(屋根のいちばん高い稜線)と隅棟(屋根面どうしが出合う斜めの稜線)は、既存の板金と、その下地の木材を外してから新しい屋根を葺きます。メーカーの施工説明書でも、既存の棟包み・隅棟包み・受木(貫板)はすべて取り外すことになっています。

カバー工法が向く屋根・向かない屋根

カバー工法は、既存の屋根を下地として使う工法です。そのため、屋根材の表面より、その下の野地板や垂木の状態で向き・不向きが決まります。メーカーの改修用施工説明書をもとに整理します。

  • 向く屋根:化粧スレートなど平らな屋根材で、既存の下地(垂木・野地板)に不具合がなく、新しい屋根材をしっかり留められる屋根
  • 石綿を含む可能性があるスレート:既存スレートを撤去しないため、解体・破砕を伴う作業が最小限になる(切断が出る場合は、メーカーが石綿障害予防規則に従って作業するよう求めている)
  • 下地の補強が必要な屋根:既存の野地板の強度が足りない場合、メーカーは既存屋根の上に合板を張ってから葺く「合板下地工法」を指定している
  • 向かない屋根:既存下地の反りや腐朽がひどく、補修が難しい屋根は施工不可。和瓦など凹凸の大きい屋根材や、劣化がひどく補修が難しい屋根材は葺き替えの対象
  • 条件で使えない屋根:勾配が2.5寸未満の屋根、積雪量の多い地域、沖縄県及び離島(一部を除く)

雨漏りしている屋根では、原因がルーフィングや野地板の傷みにあることがあります。カバー工法で上から重ねる前に、どこから水が入っているか、野地板が傷んでいないかを確かめる必要があります。塗装・カバー工法・葺き替えのどれが先になるかの考え方は「屋根塗装で雨漏りは直る?」の記事で解説しています。

スーパーガルテクトのカバー工法|全工程を写真で(八王子市内の戸建て)

ここからは、八王子市内の戸建てで行った屋根カバー工事の工程を、施工写真で順に追います。日付は写真の記録によるものです。この現場の見積書では、防水シートは「粘着式タディスセルフ」、屋根本体は「アイジー工業 スーパーガルテクト」、棟板金などの役物は「純正品」と記載しています。

1. 既存の棟板金を外す(2026年7月13日)

最初に、既存の屋根の棟と隅棟にかぶせてあった板金を外します。スレートそのものは撤去せず、そのまま新しい屋根の下地になります。

八王子市内の戸建て 棟板金を外した既存のスレート屋根
既存撤去:棟と隅棟の板金を外した既存のスレート屋根。Y字に見える帯が、板金がかぶっていた部分。スレートは表面の塗膜がはがれて白っぽくなっている(7月13日)

2. 粘着式ルーフィングを全面に張る(7月13日)

既存のスレートの上に、新しい防水シートを全面に張ります。この現場では、裏面に粘着層がある田島ルーフィングの「タディスセルフ」を使いました。メーカーの施工説明書でも、下葺き材は全面に施工し、指定の下葺き材の一つに粘着層付きの改質アスファルトルーフィングを挙げています。

八王子市内の戸建て 下屋根の既存スレートの上に張った粘着式ルーフィング タディスセルフ
防水シート新設:既存のスレートの上に、粘着式ルーフィング「タディスセルフ」を張った下屋根。シートに「TAJIMA」「TADIS Self」の印字があり、屋根の端にはグレーの板金が見える(7月13日)

施工説明書では、下葺き材は流れ方向100mm以上・水平方向200mm以上重ね、棟の部分は棟を越えて片側250mm以上重ねるとしています。メーカーの施工手順では、軒先の唐草(軒先の水切り板金)を付けてから下葺き材を張り、そのあとケラバ(屋根の側面の端)の水切りを付けます。粘着式ルーフィングの仕組みや張り方は「タディスセルフとは」の記事で詳しく解説しています。

3. スーパーガルテクトの本体を葺く(7月15日)

防水シートの上に、横長の本体を葺いていきます。メーカーは、垂木の位置と本体の働き幅で墨出し(位置の印付け)をし、本体は垂木に留めることを推奨しています。外壁に接する下屋根も、同じ本体で葺きました。

八王子市内の戸建て 外壁際の下屋根に葺いたスーパーガルテクト
本体葺き:外壁に接する下屋根にスーパーガルテクトを葺いたところ。横長の本体が段になって重なり、外壁際と右の端部は板金で納めている(7月15日)

大きな屋根面も同じ本体で葺き、ドーマー(屋根の上に突き出た小窓の部分)のまわりは外壁の角に合わせて納めます。この現場では雪止め金具を軒側に列で取り付けました。数は見積書の「雪止め」の行の「箇所」で確認できます。

八王子市内の戸建て ドーマー脇に葺いたスーパーガルテクトと雪止め金具
本体葺き:真上から見下ろしたドーマーの脇の屋根面。外壁の角の足元に黒い部材が取り付けてあり、手前の本体には雪止め金具が付いている(7月15日)
八王子市内の戸建て 隅棟の両側に葺いたスーパーガルテクトと雪止め金具
本体葺き:隅棟(屋根面どうしが出合う斜めの稜線)の両側に本体を葺いたところ。稜線の部分はあとから板金でふさぐ。切断面に見える黄色い部分は本体の断熱材。上部はまだ粘着式ルーフィングの面(7月15日)

屋根の上に突き出た小窓(ドーマー)のまわりは、外壁の立ち上がりと屋根が接する「取り合い」です。雨水が入りやすい部分なので、立ち上がりに沿って板金を入れてから本体を納めます。

八王子市内の戸建て ドーマー前の外壁際に納めた板金とスーパーガルテクト
本体葺き:屋根の上に突き出た小窓(ドーマー)の前。外壁の立ち上がりに沿って板金を入れ、手前に本体を葺いている(7月15日)

4. 貫板を新設し、棟板金をかぶせる(7月16日〜)

棟と隅棟には、棟板金を留める下地として新しい貫板を取り付け、その上から棟板金をかぶせます。外壁との取り合いにも同じ貫板を取り付け、雨押え板金をかぶせます。この現場の見積書では、棟板金・雨押え板金・換気棟の仕様を「樹脂製貫板」「純正品」としています。

換気棟は、棟の部分から小屋裏(屋根裏)の空気を逃がすための部材で、この現場の見積書には1か所含まれています。メーカーの施工説明書では、換気棟の位置に開口を設けてから下葺き材を施工する手順になっています。

八王子市内の戸建て 外壁との取り合いに取り付けた新しい貫板(雨押え板金の下地)
貫板新設:屋根面が外壁に突き当たる取り合いの部分に、雨押え板金の下地となる新しい貫板(黒い部材)をビスで留めたところ。この上に雨押え板金をかぶせる。右下は取り付け途中の板金(7月16日)

棟板金の取り付け日は、写真の記録からは特定できませんでした。完工写真(7月20日撮影)では、棟と隅棟が板金で覆われています。既存の屋根のまま棟板金を塗装で保つ場合の手順は「棟板金の塗装」の記事で扱っています。

5. 下屋根を施工する(7月18日)

下屋根は、2階の外壁に接して低い位置にある屋根です。この家には外壁に接する下屋根が複数あり、ここでは7月18日に施工したものを示します。大きな屋根と同じく、既存のスレートの上に防水シートと本体を重ね、外壁との取り合いと端部を板金で納めます。この現場では、7月18日に施工前と施工完了の両方の写真が残っています。

八王子市内の戸建て カバー工法の施工前の下屋根のスレート
下屋根の施工前:外壁に接する下屋根。スレートの塗装が色あせ、白い欠けが点々と見える(7月18日)
八王子市内の戸建て カバー工法で仕上げた下屋根と外壁際の板金
下屋根の施工完了:本体を葺き、外壁との取り合いと端部を板金で納めた下屋根(7月18日)

6. 完工(7月20日撮影)

棟・隅棟の板金、雪止め、外壁際の板金まで取り付けて完工です。表面の細かなざらつきは、メーカーが「ちぢみ塗装」と呼ぶ仕上げで、メーカーは表面の意匠に差が見える場合があると注記しています。

八王子市内の戸建て 完工したスーパーガルテクトの屋根と隅棟の板金
完工:隅棟を板金で覆い、雪止め金具が並ぶ屋根面。表面の細かなざらつきは「ちぢみ塗装」の仕上げ(7月20日撮影)

工期|この現場は屋根の作業が4日分(写真の記録)

この現場の屋根カバー工事の写真記録を日付で並べると、次のとおりです。写真のない7月14日・17日は、屋根の作業の記録がありません。この現場は外壁塗装・雨樋交換と同時に進めたため、ほかの工事の工程に充てた日の可能性があります。

  • 7月13日:既存の棟・隅棟の板金の撤去、粘着式ルーフィングの施工
  • 7月15日:本体葺き(雪止め・ドーマーまわりの板金を含む)
  • 7月16日:貫板の新設
  • 7月18日:下屋根の施工(施工前・施工完了)
  • 7月20日:完工写真の撮影

この現場では、外壁塗装と雨樋の交換も同じ足場で行いました。屋根の形(寄棟・ドーマー・下屋根の数)、天候、ほかの工事との段取りで日数は変わるため、工程表で屋根の作業日を確認しておくと進み具合が分かりやすくなります。

メーカー保証|塗膜15年・赤さび20年・穴あき25年の条件

アイジー工業は、スーパーガルテクトとスーパーガルテクトCに、塗膜15年・赤さび20年・穴あき25年の製品保証を設けています。見積書の屋根カバー工事の欄には、メーカー保証の年数として同じ数値を記載しました。保証の中身は次のとおりです。

保証項目期間保証の内容(メーカーの規定)
塗膜15年2m離れて見たとき、塗膜のひび・われ・はがれ・ふくれが著しく目立たないこと(変褪色は対象外)
赤さび20年赤さびの発生面積が、全施工面積の5%以下であること
穴あき25年塗膜の劣化や腐食によって、鋼板表面に明らかな穴あきが認められないこと
出典:アイジー工業「アイジールーフ 塗膜15年保証、赤さび20年保証、穴あき25年保証」(製品保証・専門業者様向け資料)

保証には条件があります。メーカーのページで確認できた主な条件は次のとおりです。

  • 保証の対象は屋根材本体(アイジー工業の製品本体)のみで、棟板金などの部材(役物)は対象外
  • 保証のための手続きを行い、登録された物件が対象
  • 施工説明書に従わなかったことによる損傷は対象外
  • 期間は施工完了後から数える(製造日から1年を過ぎて施工した場合は製造日から)
  • 海岸線から500m以内・塩害地域、温泉や火山の地帯、酸などを出す工場の周辺などは対象外。沖縄と南西諸島は適用地域外

なお、メーカーは特設ページで「メンテナンス時期を保証するものではありません」と注記しています。保証はメーカーの製品保証なので、工事を頼むときは保証登録をするか、保証の書類を受け取れるかを確かめておきます。工事店の工事保証とメーカーの製品保証は別のものです。この記事の現場では、メーカーの保証登録を行いました。

葺き替え・屋根塗装との違い

カバー工法は、既存のスレートを残して上に重ねるので、撤去と処分が棟板金などに限られます。一方、屋根が二重になり、既存の野地板の状態は直接見られません。葺き替えは既存の屋根材を撤去するため、野地板から確認・交換できます。屋根塗装は屋根材そのものは替わらないため、割れや反りが多い屋根には向きません。

重さについては、スーパーガルテクトは1㎡あたり5.0kgで、メーカーはスレート屋根の約1/4としています。カバー工法では既存のスレートの上にこの重さが加わります。工期・費用・耐用年数を含めたカバー工法と葺き替えの比べ方は「屋根のカバー工法と葺き替えどちらを選ぶ?」の記事にまとめています。

費用の決まり方|見積書の項目と単位の見方

屋根カバー工事の費用は、屋根の面積だけでは決まりません。この現場の見積書を例に、どの項目が何の単位で計上され、数量が何で決まるかを整理します(単価・金額は掲載していません)。

見積書の項目(この現場の表記)単位数量を左右するもの
防水シート(粘着式タディスセルフ)㎡屋根の面積
屋根本体工事(アイジー工業 スーパーガルテクト)㎡屋根の面積
軒先唐草板金m軒先の長さ
ケラバ板金m屋根の側面の端の長さ
雨押え板金m外壁と屋根が接する部分の長さ(ドーマー・下屋根など)
棟板金m棟・隅棟の長さ(寄棟は隅棟が加わる)
換気棟箇所取り付ける数(この現場は1か所)
雪止め箇所取り付ける数
産廃処分費見積書による撤去した棟板金などの処分
この記事の現場(八王子市内の戸建て)の見積書の項目と単位。足場は別の項目(足場工事)で計上

同じ面積の屋根でも、寄棟で隅棟が長い、ドーマーや下屋根が多い、外壁との取り合いが長いといった形の違いで、板金のm数が変わります。野地板の補強(合板下地工法)が必要になれば、その分の項目が加わります。複数の見積書を比べるときは、次の点を確認します。

  • 屋根材と防水シートの製品名が書かれているか(「金属屋根」「ルーフィング」だけでないか)
  • 板金が軒先・ケラバ・雨押え・棟に分けてm数で書かれているか、一式にまとめられているか
  • 貫板の材質、換気棟・雪止めの有無と数
  • 既存の野地板の確認方法と、補強が必要になった場合の扱い
  • 足場と処分費が含まれているか

よくある失敗と注意点|下地・取り合い・保証登録

カバー工法は、新しい屋根材の性能だけでなく、下地の確認と端部の納まりで仕上がりが決まります。メーカーの施工説明書と保証の規定をもとに、工事の前に確かめておきたい点を挙げます。

  • 下地の状態を確かめずに重ねる:メーカーは施工前に既存の下地と野地板の確認を求め、強度に応じて工法を分けている。雨漏りの跡がある屋根は、原因と下地の傷みを先に調べる
  • 取り合いの納まり:外壁際・ドーマー・下屋根など、屋根が壁に接する部分は板金で納める。メーカーの施工説明書にも、壁との取り合いの納まりの項目がある
  • 保証登録をしていない:メーカー保証は登録した物件だけが対象。工事の後に保証の書類を受け取れるかを確認する
  • 雨樋をそのままにする:メーカーは改修用施工説明書で雨どいの取り替えを勧めている。この現場では雨樋も交換した
  • 既存スレートの扱い:メーカーは、既存の化粧スレートを解体・破砕する場合は石綿障害予防規則に従って作業するよう求めている。スレートを切る作業が出るかどうかも、事前に確認しておく

どれも、屋根が仕上がると外から確かめにくい点です。この記事の現場では、工程ごとに施工写真を記録しました。工事を頼むときは、防水シートや貫板など、仕上がると見えなくなる工程の写真が残るかも確認しておくと安心です。

スーパーガルテクトとカバー工法のよくある質問

Q. スーパーガルテクトの保証は何年ですか?

アイジー工業の製品保証は、塗膜15年・赤さび20年・穴あき25年です。対象は屋根材本体のみで、棟板金などの部材(役物)は対象外です。保証のための手続きをして登録された物件が対象で、海岸線から500m以内などの地域は対象外です。期間は施工完了後から数えます。

Q. どんなスレート屋根でもカバー工法にできますか?

できない屋根もあります。メーカーの改修用施工説明書では、既存下地の反りや腐朽がひどく補修が難しい屋根は施工不可、劣化がひどく補修が難しい屋根材は葺き替えの対象としています。勾配が2.5寸未満の屋根や、積雪量の多い地域も使えません。

Q. 屋根が重くなって建物に負担がかかりませんか?

スーパーガルテクトの重さは1㎡あたり5.0kgで、メーカーはスレート屋根の約1/4、和瓦屋根の約1/10としています。カバー工法では既存のスレートの上にこの重さが加わるので、気になる場合は葺き替えと比べて検討します。

Q. 工期はどのくらいかかりますか?

この記事の現場(寄棟・ドーマーと下屋根あり)では、7月13日に着手し、18日に下屋根まで完了しました(6日間。写真が残る作業日は4日)。屋根の形や大きさ、天候、外壁塗装などほかの工事との段取りで変わります。

Q. 雨漏りしている屋根も、カバー工法で直りますか?

原因と下地の状態によります。カバー工法では新しい防水シートと屋根材を重ねますが、野地板の傷みがひどい場合はメーカーの条件で施工できません。雨漏りの入口と野地板の状態を調べてから、カバー工法・葺き替え・部分修理のどれが合うかを判断します。

Q. スーパーガルテクトの耐用年数は何年ですか?

メーカーは耐用年数の数値を公表していません。公表されているのは保証の年数(塗膜15年・赤さび20年・穴あき25年)と、特設ページの「15年間は再塗装がいりません」という説明(メンテナンス時期を保証するものではないと注記)です。当社の屋根工事のページでは、ガルバリウム鋼板などの金属屋根材の耐用年数の目安を約20〜30年としています。

Q. カバー工法のあと、塗装などのメンテナンスは必要ですか?

メーカーは特設ページで、スーパーガルテクトなら15年間は再塗装がいらないと説明しています。同時に「メンテナンス時期を保証するものではありません」とも注記しています。棟板金や外壁際の板金は、塗装の時期とは別に点検で状態を確かめます。

巧正の屋根カバー工法への対応

巧正株式会社は、八王子市を拠点に外壁塗装・屋根工事・防水工事などの建物修繕を行う会社です。元請け一貫体制で、現地調査・見積・工程管理・完工後の点検までを当社が担当し、屋根工事は協力職人と組んで施工します。

  • この記事の現場では、見積書に防水シートと屋根材のメーカー名・製品名、板金の項目ごとの単位を記載しました
  • 屋根の傷み方を見て、塗装・カバー工法・葺き替えを比べてご説明します
  • この記事の現場では、屋根カバー工事と外壁塗装・雨樋交換を同じ足場で行いました
  • この記事の現場では、工程ごとに施工写真を記録しました

東京都知事許可(般-7)第161006号。創業2014年4月、2023年10月に法人化し、累計1,000件超の工事を手がけてきました。スレート屋根を塗り替えるかカバー工法にするか迷っている段階でもご相談ください。

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執筆・監修:巧正株式会社(外壁診断士・2級建築施工管理技士補 在籍)

出典・参考資料

巧正株式会社

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