シリコン樹脂系塗料とは?特長や利点、デメリットについて詳しく解説
外壁塗装や屋根塗装で広く使用されているシリコン樹脂系塗料は、その高い耐久性やコストパフォーマンスから、多くのプロや施主に選ばれている塗料の一つです。本記事では、シリコン樹脂系塗料の概要、特長、利点、そして注意すべきデメリットについて詳しく解説します。
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シリコン樹脂系塗料とは?
シリコン樹脂系塗料は、塗料の主成分となる樹脂にシリコンを配合した塗料です。シリコンは「ケイ素」を含む化合物で、耐候性や耐水性が高く、建築や工業分野でも幅広く利用されています。この塗料は、アクリル系やウレタン系塗料よりもワンランク上の性能を持ちながら、フッ素系塗料よりも手頃な価格で提供されています。
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シリコン樹脂系塗料の特長と利点
1. 高い耐久性
シリコン樹脂系塗料は、紫外線や雨風に強く、色褪せや劣化が起こりにくいのが特長です。耐用年数は10~15年とされており、塗り替えの頻度を減らすことができます。
2. 優れた防汚性
表面に汚れが付きにくい「低汚染性」を持っています。特に、外壁の黒ずみやコケの発生を抑える効果が期待でき、見た目を長期間美しく保てます。
3. コストパフォーマンスが高い
価格と性能のバランスが非常に良く、耐久性に対して比較的手頃な費用で施工可能です。これにより、多くの住宅や商業施設で採用されています。
4. 豊富なカラーバリエーション
シリコン塗料はカラーバリエーションが豊富で、建物のデザインや施主の好みに合わせて選べる点も魅力です。
5. ひび割れしにくい柔軟性
シリコン樹脂の特性として、適度な柔軟性を持つため、外壁や屋根の収縮や膨張にも対応し、ひび割れを防ぎます。
シリコン樹脂系塗料のデメリット
1. 完全なメンテナンスフリーではない
汚れが付きにくいとはいえ、全く汚れないわけではありません。特に立地条件や環境によっては、定期的な清掃が必要です。
2. フッ素系塗料には劣る耐久性
フッ素塗料と比較すると、耐久性や防汚性では若干劣るため、高耐久を最優先する場合には物足りないことがあります。
3. 塗膜が硬化すると劣化が進行
長期間使用すると、塗膜が硬化しやすくなり、ひび割れや剥離のリスクが増えることがあります。適切な施工と定期的な点検が重要です。
4. 施工技術に依存
シリコン樹脂系塗料は施工方法によって仕上がりや耐久性が大きく変わるため、熟練したプロの施工が求められます。
シリコン樹脂系塗と他の塗料との比較表
塗料種類 | 耐久年数 | 特徴 | メリット | デメリット | コスト |
---|---|---|---|---|---|
アクリル塗料 | 5~7年 | 初期コストが安く、DIY向きの塗料。 | 価格が非常に安い。施工が簡単。色彩のバリエーションが豊富。 | 耐久性が低く、頻繁な塗り替えが必要。紫外線に弱い。 | ★☆☆☆☆ |
ウレタン塗料 | 7~10年 | 柔軟性があり、金属や木部にも使用可能。 | 柔軟性が高くひび割れに強い。価格が手頃。 | 耐候性がシリコン塗料より劣る。防汚性が低い。 | ★★☆☆☆ |
シリコン塗料 | 10~15年 | 耐候性と防汚性に優れたバランスの良い塗料。 | 耐久性が高い。防汚性に優れる。コストパフォーマンスが良い。 | フッ素塗料や無機塗料に比べると耐久性で劣る。 | ★★★☆☆ |
フッ素塗料 | 15~20年 | 高耐久性を持ち、メンテナンス頻度を抑えたい場合に適している塗料。 | 非常に耐久性が高い。紫外線や雨風に強い。防汚性能も優秀。 | コストが高め。施工が難しく、高度な技術が必要。 | ★★★★☆ |
無機塗料 | 20~25年 | 無機物を含むため、耐久性や防火性が非常に高い高性能塗料。 | 耐久性・耐候性が最高クラス。防カビ・防藻性能も優れる。 | 非常に高価で、施工が高度な技術を要する。 | ★★★★★ |
解説
アクリル塗料
価格が安いため、低予算で塗装を行いたい方におすすめ。ただし、耐久性が低いため、頻繁な塗り替えが必要です。
ウレタン塗料
柔軟性に優れており、外壁以外の部分(鉄部や木部)にも適しています。耐久性はシリコン塗料に劣りますが、コストが手頃です。
シリコン塗料
耐久性、防汚性、価格のバランスが非常に良い塗料です。外壁や屋根などの広い面積に使用されることが多く、最も選ばれる塗料の一つです。
フッ素塗料
メンテナンス頻度を抑えたい方に最適です。耐久性が非常に高い一方、コストが高いため、予算に余裕がある場合に検討すると良いでしょう。
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無機塗料
耐久性が最も高く、長期間美観を保つことができます。ただし、非常に高価で施工も難しいため、一般住宅よりも公共施設や商業施設向きです。
![](https://kousei-tokyo-hachioji.com/wp-content/uploads/2024/06/無機塗料.webp)
この表を参考に、それぞれの塗料の特性と費用対効果を比較して、適切な塗料を選ぶことが重要です。シリコン塗料は、性能と価格のバランスが良いため、多くの住宅や施設で採用されています。
シリコン樹脂系塗料が向いている場面
- コストと耐久性のバランスを重視したい方
- 住宅やマンションなどの一般的な建築物
- 中規模から大規模な外壁塗装・屋根塗装
人気のシリコン塗料の種類と特長
![人気のシリコン塗料](https://kousei-tokyo-hachioji.com/wp-content/uploads/2023/07/人気のシリコン塗料.webp)
以下に、市場で特に人気のあるシリコン塗料とその特長をまとめました。
1. 関西ペイント「ダイナミックTOP」
特長:
- 耐久性と防汚性のバランスが非常に良いシリコン塗料。
- 防カビ・防藻性能が高く、湿気の多い地域でも安心。
- 外壁の美観を長期間保つことが可能。
おすすめポイント:
- 価格と性能のバランスが良く、住宅用外壁塗装に最適。
- カラーバリエーションが豊富で、デザイン性を重視する方にもおすすめ。
公式サイト: アレスダイナミックTOP
2. 日本ペイント「パーフェクトトップ」
特長:
- 高い耐候性を持ち、塗膜が長持ちするシリコン塗料。
- 特許技術「ラジカル制御技術」を採用し、紫外線による劣化を抑制。
- 防水性が高く、外壁や屋根の保護に優れる。
おすすめポイント:
- 耐久年数が長く、メンテナンス頻度を減らしたい方に最適。
- ラジカル制御技術により、一般的なシリコン塗料を超える耐久性を発揮。
公式サイト: パーフェクトトップ
3. エスケー化研「クリーンマイルドシリコン」
特長:
- 高い防汚性を備え、外壁の汚れを防止。
- 環境に優しい低VOC塗料(揮発性有機化合物を抑制)。
- カビや藻の発生を抑える性能が強化。
おすすめポイント:
- 環境性能を重視したい方におすすめ。
- 防汚性能が優れており、外壁を長期間美しく保てる。
公式サイト: クリーンマイルドシリコン
4. ロックペイント「ユメロック」
特長:
- 高光沢仕上げで、外壁や屋根に美しいツヤを与える。
- 耐候性が高く、色あせしにくい。
- 初心者にも施工しやすい設計。
おすすめポイント:
- ツヤのある仕上がりを求める方に最適。
- 屋根や外壁だけでなく、付帯部分の塗装にも使用可能。
公式サイト: ユメロック
5. 菊水化学工業「ビュートップSi」
特長:
- 高い防水性と耐候性を備えたプロ仕様のシリコン塗料。
- 紫外線や酸性雨から建物を守る。
- 塗膜の柔軟性が高く、ひび割れを防止。
おすすめポイント:
- 高耐久性を求める建物に適している。
- プロ仕様のため、しっかりとした施工を希望する方におすすめ。
公式サイト: ビュートップSiDX
シリコン塗料を使用すべき部分
![シリコン塗料を使用すべき部分](https://kousei-tokyo-hachioji.com/wp-content/uploads/2023/07/シリコン塗料を使用すべき部分.webp)
1. 外壁
外壁は建物の顔とも言える部分であり、シリコン塗料の性能を最大限に活かせます。
理由:
- 耐候性:雨風や紫外線による劣化を防ぎ、長期間にわたって美観を維持。
- 防汚性:汚れがつきにくく、コケやカビの発生を抑える。
- 施工の汎用性:モルタル、サイディングボード、コンクリートなど、さまざまな外壁材に対応。
2. 屋根
屋根は直射日光や雨水にさらされるため、シリコン塗料の高い耐久性が求められる部分です。
理由:
- 耐熱性・耐紫外線性:高温や紫外線による塗膜の劣化を抑える。
- 防水性:雨水の浸入を防ぎ、屋根材の腐食や劣化を保護。
- 色あせ防止:長期間鮮やかな色を保つ。
適用可能な屋根材:
- スレート瓦
- 金属屋根(トタン、ガルバリウム鋼板)
- セメント瓦
3. 雨樋や窓枠などの付帯部分
建物の付帯部分にもシリコン塗料は適しています。
理由:
- 防錆性:金属部分の腐食を防ぎ、長寿命化を実現。
- 美観維持:雨樋や窓枠の色あせや汚れを防ぐ。
- コスト効率:比較的少量の塗料で仕上がりが良い。
適用可能な付帯部分:
- 雨樋
- 窓枠
- シャッターボックス
- 軒天
- 手すり
4. 特殊環境にある部分
高湿度や塩害地域などの厳しい環境にある部分にも、シリコン塗料は有効です。
理由:
高い耐久性:厳しい気候条件でも長持ちする。
耐塩性:海沿いの建物でも塗膜の劣化を抑える。
防カビ・防藻性:高湿度環境でのカビや藻の発生を防ぐ。
![](https://kousei-tokyo-hachioji.com/wp-content/uploads/2024/09/外壁塗装3.jpg)
まとめ
シリコン樹脂系塗料は、その耐久性、防汚性、コストパフォーマンスの良さから、幅広い場面で活用されている塗料です。フッ素塗料ほどの高性能を求めないが、安価な塗料よりも長持ちする選択肢を検討している方に最適です。一方で、適切な施工と定期的なメンテナンスが必要な点も忘れてはなりません。
外壁塗装や屋根塗装の依頼をお考えの方は、ぜひ巧正株式会社にご相談ください。専門のスタッフが、シリコン樹脂系塗料を含めた最適な塗料と施工プランをご提案いたします。
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