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外壁塗装の見積もり完全ガイド|相場・比較方法・チェックポイント

外壁塗装の見積もりは、初めて家のメンテナンスを行う方にとって最も難しいポイントです。「高いのか安いのか判断できない」「どこを見れば良いかわからない」という声は非常に多く、実際に多くの方が見積もり選びでつまずいてしまいます。

しかし、外壁塗装の見積もりは正しく読み解けば、どの業者が誠実で、どれが不要な工事かまでしっかり判断できるようになります。

このページでは、専門店の立場から外壁塗装の見積もりを徹底解説し、次のような疑問に答えます。

  • 相場はどれくらい?
  • 見積書のどこを見るの?
  • 安すぎる見積もりは危険?
  • 相見積もりの正しい比較方法は?
  • 悪徳業者の見積もりはどう見抜く?

目次

外壁塗装の見積もりは“価格表”ではなく“工事計画書”である

まず最初に誤解されやすいのが、外壁塗装の見積もりを「値段の一覧表」だと思ってしまう点です。

実は、外壁塗装の見積書は“あなたの家をどう直すか”を示す工事計画書であり、次のような要素が全て詰まっています。

外壁塗装の見積もり書に記載されるべき項目一覧

  • どの範囲を塗るのか(外壁・付帯部・屋根など)
  • どの塗料を何回塗るのか(下塗り・中塗り・上塗り)
  • どれだけの人がどんな工程で作業するのか
  • 足場・高圧洗浄などの共通作業は含まれているか
  • どんな下地補修を行うのか
  • 保証内容やアフターはどうなっているのか
見積もり施工内容
見積もり施工内容2

つまり、外壁塗装の見積書には“工事後の仕上がり寿命”に影響する情報がほぼ全て記載されています。

反対に、不誠実な業者ほど見積書がこのようになります。

  • 「外壁塗装工事 一式」
  • 「足場 一式」
  • 「コーキング工事 一式」
  • 塗料名が書かれていない
  • 数量(㎡・m)が書かれていない

このような見積もりは、比較できず、あとから追加請求が発生しやすい危険なパターンです。


外壁塗装の見積もりを理解するための「基礎知識」

なぜ見積もりを取る前に“現地調査”が必要なのか

外壁塗装の見積もりは、写真や図面だけでは正確に出せません。必ず現地調査が必要です。

その理由は、次のような点が実際に現場を見ない限り判断できないからです。

  • 塗装面積の正確な計測(図面と違うケースは多い)
  • 外壁材の種類(サイディング・モルタル・ALCなど)
  • 下地の劣化状態(ひび割れ・剥がれ・爆裂など)
  • コーキングの劣化状況
  • 足場が組めるスペースはあるか
  • 高圧洗浄が可能か(近隣との距離・水道の位置など)

外壁塗装の見積もり金額は、これらの要素によって大きく変わります。正確な診断なく出された見積書は“適当な数字”でしかありません。


外壁塗装の見積書を構成する5つの主要項目

ほとんどの外壁塗装見積もりには、次の5つの項目が含まれています。

  1. 足場仮設工事
  2. 高圧洗浄
  3. 下地調整(補修工事)
  4. 外壁本体の塗装(下塗り・中塗り・上塗り)
  5. 付帯部塗装(雨樋・破風・軒天など)

これらの項目が丁寧に書かれている見積書ほど、優良業者の可能性が高いです。反対に「外壁塗装 〇〇万円(まとめて一式)」とだけ記載されている見積書は内容が不明確で比較ができません。


【1】足場仮設工事の見積もりの見方

足場費用はなぜ高い?

外壁塗装の見積もりで最初に驚かれることが多いのが、足場費用の高さです。一般的に、30坪の住宅でも足場だけで「15〜25万円」ほどかかります。

しかし、足場は次の理由で必須です。

  • 職人の安全確保に必須
  • 高所で均一に塗装するために必要
  • 足場がないと細部の作業ができない
  • 法律(労働安全衛生法)で義務化されている

つまり、足場を削ると塗装の質が大幅に落ちるため、絶対に削ってはいけません。

足場工事の金額は家ごとに違う

足場費用は「家の形」で大きく変わります。

  • 3階建て → 高くなる
  • L字型 → 足場が複雑で高くなる
  • 家の周囲が狭い → 特殊足場が必要で高くなる

足場費用が高いだけで判断せず、まずは“なぜその金額になったのか”を説明してもらいましょう。


【2】高圧洗浄の見積もりの見方

高圧洗浄は外壁塗装の“品質を左右する最重要工程”

見積書に必ずある「高圧洗浄」。実はこれが塗装の寿命を左右する超重要工程です。

洗浄の目的は次の通りです。

  • カビ・苔・汚れの除去
  • チョーキング粉の除去
  • 古い塗膜の剥離
  • 塗料の密着を最大化するための下地づくり

洗浄が疎かにする業者は、外壁の寿命を大きく縮めてしまいます。

高圧洗浄の単価目安

  • 200円/㎡前後
  • 30坪の住宅 → 約60,000円前後

異常に安い見積書は注意です。洗浄時間を極端に短縮している可能性があります。



【3】下地補修(下地調整)の見積もりの見方

外壁塗装の見積もりで最も誤解されやすいのが、「下地補修(下地調整)」です。 外壁塗装は「塗料を塗る作業」だけではなく、塗る前の下地処理こそが最重要工程です。

下地補修が不十分だと、どんなに高級な塗料を使っても、数年で剥がれ・膨れが発生します。 つまり外壁塗装の見積もりでは、“下地補修にどれだけ手間をかけるか”が寿命を左右します。

下地補修に含まれる代表的な項目

  • クラック(ひび割れ)補修 ・ヘアクラック補修(フィラー処理) ・構造クラック補修(Uカット・Vカットなど)
  • 浮き・剥がれの補修 ・剥離部分のケレン(削り落とし) ・パテ埋め、樹脂モルタル補修
  • 爆裂補修(コンクリート内部の鉄筋腐食)
  • サビ止め処理(鉄部塗装)
  • 既存塗膜の脆弱部の撤去

これらは塗装前に必ず必要な作業ですが、業者の良し悪しで内容・質に大きな差が出ます。

下地補修が“見積書に書かれていない”のは危険

悪徳業者や格安業者の見積書では、下地補修が次のようにまとめて書かれがちです。

  • 下地処理 一式
  • 補修工事 一式

このような表記では、補修の内容・数量が全くわからず、 実際にはほとんど補修せずに塗装してしまうケースが多発します。

優良業者は下地補修の内容を細かく記載します。 例:クラック補修〇箇所、爆裂補修〇箇所、鉄部ケレン〇㎡…など。


【4】外壁本体の塗装工程(下塗り・中塗り・上塗り)の見積もりの見方

外壁塗装の見積書の中心部分が、外壁本体の塗装工事です。 ここでは、多くの人が誤解している「3回塗りの本当の意味」を解説します。

外壁塗装は“3回塗り”が基本

外壁塗装では、メーカー標準が必ず次の3工程になっています。

  • 下塗り(シーラー・フィラー・プライマー)
  • 中塗り(仕上げ塗料1回目)
  • 上塗り(仕上げ塗料2回目)

もし見積書に “外壁塗装:○○塗料 2回塗り” と書かれていたら一度確認したほうがよいでしょう。 外壁や屋根は基本的に2回塗りはNGで本来の耐久年数が担保されません。塗装を行う箇所や仕様する塗料によっては二回塗りの場合もあります。

下塗りの役割(最重要工程)

下塗りは単に「最初に塗る塗料」ではありません。 次のような役割を持つ非常に重要な工程です。

  • 外壁材と塗料を密着させる“接着剤”の役割
  • 外壁の吸い込みを防止し、仕上げ塗料を均一にする
  • 下地の凹凸や微細なひび割れを調整する

下塗りを手抜きすると、中塗り・上塗りがどれだけ良い塗料でも剥がれます。 良い見積もり書には必ず、以下が記載されています。

  • 下塗り塗料の正式名称(メーカー名)
  • 使用量(㎡)
  • 下地に合った専用の下塗り材が使われているか

中塗り・上塗りの役割

中塗りと上塗りは、見た目の綺麗さと耐久性を作る仕上げ工程です。 中塗りは、上塗りの厚みを確保する役割があり、上塗りは最終仕上げになります。

注意点として、中塗りと上塗りは同じ塗料を使用するのが基本です。 (中塗り:○○シリコン塗料 → 上塗り:○○シリコン塗料)

見積書に “中塗りと上塗りの塗料名が違う” 場合は注意しましょう。 中塗り、上塗りともに同じ塗料を使用してもらいましょう。


【5】付帯部塗装(雨樋・破風板・軒天・シャッターボックスなど)の見積もりの見方

外壁塗装の見積もりで見落とされがちなのが、付帯部塗装です。

付帯部とは、外壁以外の細かな部分で、次のような箇所が含まれます。

  • 雨樋(縦樋・横樋)
  • 破風板
  • 鼻隠し
  • 軒天
  • シャッターボックス
  • 水切り
  • 鉄部(手すり・笠木など)

これらは家の外観の印象に大きく影響するため、外壁だけ塗ると逆に違和感が出ます。

付帯部塗装でよくある“手抜きパターン”

  • 見積書に付帯部が含まれていない(別料金)
  • 1回塗りで済まされる
  • 塗料名が書かれていない
  • 鉄部にサビ止めを入れずに塗る

付帯部塗装は、見積書に次の項目が明記されている業者を選ぶべきです。

  • 付帯部ごとの塗り回数(基本は2回塗り+下地処理)
  • 塗料名・メーカー名
  • 数量(m・㎡・箇所)

特に鉄部(シャッターボックス・金属部)は サビ止め → 中塗り → 上塗りの3回塗りが必須です。


【6】コーキング工事(シーリング工事)の見積もりの見方

サイディング外壁の場合、外壁塗装とセットで最重要がコーキング工事(シーリング工事)です。

コーキングの劣化は“雨漏りの入り口”

サイディング外壁の目地は、ゴム状のコーキング材で埋められています。 しかしこのコーキング材は、紫外線で硬化し、次のような劣化を起こします。

  • ひび割れ
  • 剥離(壁から離れる)
  • 肉痩せ
  • 隙間

この状態で放置すると、雨水が外壁内部に浸入 → 内部腐食 → 雨漏りにつながる非常に危険な状態になります。

コーキング工事には「増し打ち」と「打ち替え」がある

  • 増し打ち:既存のコーキングを撤去せず上から足す(耐久性×) 状況によっては増し打ちでもOKな場合もあります。サッシ周りなどは増し打ち、目地は打ち換えの場合もあります。
  • 打ち替え:既存を全部撤去し、新しいコーキングを全面充填(耐久性◎)

サイディング外壁は基本的に“打ち替え”が必須です。 にもかかわらず、粗悪な業者は「増し打ち」でごまかすケースが多いです。

見積書で必ず確認すべき項目

  • 打ち替えなのか?増し打ちなのか?
  • 使用するコーキング材の名称(メーカー名)
  • メーター数(m)
  • プライマー塗布の有無

特に見積書が「コーキング一式」となっている場合は危険です。 数量が書かれていないと、手抜きし放題になってしまいます。


外壁塗装の見積もり相場を徹底解説|坪数別・建物タイプ別の価格一覧

外壁塗装の見積もりを見たとき、多くの方が最初に気になるのが「この金額は高いのか?安いのか?」という点です。 しかし外壁塗装の金額は、家の大きさ・形状・外壁材・塗料グレードによって大きく変動するため、まずは一般的な相場を知る必要があります。

【結論】30坪の外壁塗装の相場は「70万〜150万円」

これが最も多く見られる価格帯です。 幅が広いのは以下のような条件が大きく影響するためです。

  • 塗料のグレード(ウレタン〜無機まで)
  • 外壁の劣化状態(補修量)
  • 付帯部の量
  • コーキング工事の範囲
  • 足場難易度(狭小地・3階建てなど)

相場を理解したうえで見積書を見ると、金額の妥当性が判断しやすくなります。


坪数別・建物タイプ別の外壁塗装料金相場

次に、より具体的な金額を見ていきましょう。

坪数別の平均的な相場(税込)

坪数相場価格
20坪60万〜110万円
25坪65万〜120万円
30坪(平均)70万〜150万円
35坪80万〜165万円
40坪90万〜180万円
50坪110万〜220万円

※塗料はシリコン〜ラジカル制御型を想定 ※コーキング打ち替え・付帯部塗装込みの一般的な価格

3階建ての場合の相場

3階建ては足場が複雑で、外壁面積も増えるため価格が高くなります。

  • 30坪(3階建て):120万〜180万円
  • 40坪(3階建て):140万〜200万円

L字型・凹凸が多い家の相場

L字型やデザイン性の高い家は塗装面積が増え、足場も複雑になります。

  • 通常の+10〜20%ほど高くなることが多い

塗料グレード別に見る外壁塗装の見積もりの違い

外壁塗装の見積もり金額は、塗料のグレードに非常に大きく左右されます。 一般的な塗料グレードと耐久性は以下の通りです。

塗料のグレードと耐久年数の目安

塗料グレード耐久年数相場価格帯(30坪)
ウレタン塗料7〜8年60万〜90万円
シリコン塗料10〜12年70万〜120万円
ラジカル制御型12〜15年80万〜140万円
フッ素塗料15〜20年110万〜170万円
無機塗料20〜25年120万〜190万円

塗料は耐久性=寿命です。 安い塗料は短期間で再塗装になるため、長期的に見ると割高になる場合があります。


外壁塗装の見積もりの差は“何が違うのか?”

同じ家を塗るのに、見積もりが「70万円」と「150万円」で出てくることがあります。 この差は次の要素によって生まれます。

(1)塗料のグレードが違う

最もわかりやすい差です。 ウレタンと無機では、耐久年数が3倍以上違うため、単価も大きく変わります。

(2)下地補修の量が違う

劣化が進んでいる家ほど、補修工程が多くなります。

  • ひび割れが多い
  • 爆裂補修が必要
  • 旧塗膜の剥離が多い

この場合、補修費だけで10〜30万円変わることもあります。

(3)足場難易度が違う

狭小地・3階建て・道路が狭い・隣家との距離が近いなどの条件は、足場費用に大きく影響します。

(4)付帯部塗装の範囲が違う

付帯部が多い家は金額が高くなります。 雨樋・破風・水切り・霧除け・シャッターボックスなど、多くの手間が必要です。

(5)会社の施工体制が違う

外壁塗装は次の施工体制に大きく左右されます。

  • 大手 → 下請け・孫請けに丸投げ → マージンが高くなる
  • 地元専門店 → 自社職人で一括管理 → 中間マージンなし

営業会社の場合、同じ工事でも30〜50万円割高になることがあります。


外壁塗装の見積もりの“危険なサイン”

外壁塗装の見積書で、絶対に注意すべき危険サインをまとめます。

【危険①】「塗装工事 一式」としか書かれていない

外壁塗装の内容が不明確で、何を塗るのか一切わかりません。

【危険②】塗料名が書かれていない/グレードが不明

「高耐久塗料」「シリコン相当」など曖昧な書き方は危険です。

【危険③】コーキング工事が“増し打ち”になっている

サイディング外壁は基本「打ち替え」が必要。 増し打ちはコーキングの厚みが確保できる場合などに採用されることがあります。増し打ちがいけないという常識が流布されておりますが一定の条件をクリアすれば増し打ちでも全く問題ないこともございます。

【危険④】数量(㎡・m)が書かれていない

数量が不明の見積書は、単価調整や手抜き工事の温床です。

【危険⑤】相場より極端に安い

安い見積もりには必ず理由があります。

  • 職人の人数を減らして工期短縮
  • 塗料の希釈率を上げる(水で薄める)
  • 下地補修をしない
  • 2回塗りで済ませる
  • 下請けに安く丸投げする

相場より安い見積書は、長期的には高くつくことを理解しておきましょう。


外壁塗装の相見積もりで失敗しない比較方法

相見積もりは基本的に「2〜3社」で十分です。 10社も取ると情報が多くなりすぎ、かえって混乱します。

比較する際に見るべきポイントは5つ

  • 塗料のグレードは同じか?
  • 塗り回数は3回塗りか?
  • コーキングは打ち替えか?増し打ちか?
  • 付帯部塗装の範囲は?
  • 保証内容に差はあるか?

金額を比較する前に、まずは工程・仕様が同じかをチェックします。

比較の例

例:A社 90万円 / B社 120万円 → 高いのはB社だが、内容を見ると…

  • 塗料がA社より3ランク上
  • コーキングが打ち替え(A社は増し打ち)
  • 付帯部がすべて含まれている(A社は半分)

このように、内容を揃えない比較は意味がありません。



悪徳業者の見積もりに潜む“7つの罠”

外壁塗装業界には、今でも残念ながら不誠実な業者が存在します。 その多くが「見積もりの書き方」を利用してお客様を混乱させ、 最終的に高額な請求・手抜き工事につなげています。

ここでは、実際によくある悪徳見積もりの具体的な手口をご紹介します。

罠①:一式表記で“内容をごまかす”

最も多いのがこれです。

  • 外壁塗装工事 一式
  • コーキング工事 一式
  • 下地補修 一式

一式表記は、「何をどれだけするのか」が不明なため、 手抜き工事のし放題になります。

優良業者は、必ず数量(㎡・m・箇所)を明記します。

罠②:塗料名を“書かない”

悪徳業者は次のような曖昧な書き方を使います。

  • 高耐久塗料
  • シリコン相当
  • 高品質塗料

これは、実際には安価な汎用品を使うための常套手段です。 塗料名(メーカー名・製品名)が書かれていない見積書は要注意です。

罠③:中塗りと上塗りの塗料を変える

「中塗りだけ安い塗料を使い、上塗りだけ高級塗料にする」 という手抜き方法もよくあります。

見積書には必ず以下が記載されているべきです。

  • 中塗り:○○塗料(正式名称)
  • 上塗り:○○塗料(正式名称)

罠④:コーキングを“増し打ち”にする

サイディング外壁では本来「打ち替え」が必要なのに、 安く見せるために「増し打ち」で済ませる業者が非常に多いです。

増し打ちにすると、耐久性は大幅に低下します。

罠⑤:補修工事をしない

ひび割れ(クラック)補修は、 「見積もりに書かれていないため実施しない」 というケースが多発します。

下地補修なしの外壁塗装は、 見た目だけ綺麗にして数年後に剥がれる危険な工事です。

罠⑥:足場代を異常に安く見せる

足場代はどの会社も大きくは変わりません。 「激安足場」と書かれていても、 その分のしわ寄せが必ず他の部分に来ます。

  • 足場の品質が悪い・安全性が低い
  • 短期間での強行施工で工事が荒くなる

罠⑦:キャンペーンで“契約を急がせる”

悪徳業者がよく使う言葉があります。

  • 「今日決めてくれたら3割引きにします!」
  • 「今すぐ契約しないと足場が空かない!」
  • 「近くで工事しているから安くできます!」

外壁塗装で「即決を迫る」業者は絶対に危険です。


外壁塗装の見積もりを“安くする5つの方法”

良心的な範囲で、外壁塗装の金額を抑える方法をご紹介します。

方法①:相見積もりで価格相場を知る

最も効果的なのは、2〜3社の相見積もりです。 相場を知ることで、過剰に高い業者を避けられます。

方法②:塗料を1つランクダウンする

無機 → フッ素 フッ素 → ラジカル ラジカル → シリコン

こうした小さな調整だけで、数万円〜20万円ほど安くなることもあります。

ただし、ウレタンはおすすめしません。 耐久性が低く、長期的には逆に高くつきます。

方法③:付帯部塗装を必要最低限にする

雨樋・破風などは塗装した方が良いですが、 「玄関天井のみ」「シャッターボックスのみ」など最低限に抑えることもできます。

方法④:繁忙期を避ける

春(3〜5月)と秋(9〜11月)は繁忙期のため、予約が取りづらく料金も高め。

冬(12〜2月)・夏(7〜8月)は比較的工事が取りやすいため、 割引されることもあります。

方法⑤:地域の補助金を活用する

八王子市には「居住環境整備補助金」があります。 外壁塗装・屋根塗装・防水工事などが条件次第で対象になるため、 実質負担を抑えることができます。

補助金は年度ごとに内容が変わるため、毎年確認が必要です。


八王子市の外壁塗装の特徴と見積もりが高くなりやすい理由

八王子市は多摩地域の中でも、外壁塗装が“劣化しやすい地域”として知られています。 その理由は以下の通りです。

理由①:年間の気温差が非常に大きい

八王子市は冬が寒く、夏は猛暑になりやすい気候。 この温度差は外壁に膨張・収縮を繰り返させ、ひび割れ(クラック)が発生しやすい原因になります。

理由②:湿度が高く、苔・カビが発生しやすい

特に北側の外壁は、苔や黒カビが付きやすい特徴があります。 高圧洗浄と下塗りの“密着処理”が重要です。

理由③:坂道・狭小地が多く、足場費用が高くなる

八王子市の住宅地は坂が多く、道路幅が狭い場所も多いため、 足場の難易度が高くなる傾向があります。

理由④:雪が降る地域のため屋根の劣化が早い

雪の重み・凍結による劣化・水の侵入など、 屋根も外壁もダメージを受けやすい地域性を持っています。


外壁塗装の見積もり依頼〜契約までの流れ

①お問い合わせ

外壁塗装の見積もりは、電話・メール・問い合わせフォームから簡単に依頼できます。 住所・建物情報を伝えるだけでOKです。

②現地調査

技術者が建物の状態を確認します。

  • 外壁の劣化状況
  • 塗装面積の計測
  • コーキングの状態
  • 付帯部の量
  • 足場条件

写真で現状を説明する会社なら信頼性が高いです。

③見積書の作成・説明

現地調査後、1〜3日で見積書を作成します。 優良業者は、必ず見積もり内容を丁寧に説明してくれます。

④相見積もりで比較

2〜3社で比較し、最も内容と価格のバランスがよい会社を選びましょう。

⑤ご契約

工事内容・色・塗料・保証内容を確認して契約します。

契約書は必ず書面で残し、口頭説明のみは避けましょう。



外壁塗装の見積もりに関するFAQ(よくある質問)30選

外壁塗装の見積もりに関して、多くのお客様から寄せられる質問を一覧形式でまとめました。 これを読めば、見積もりで不安に感じやすいポイントが一通り解消できます。

Q1. 外壁塗装の見積もりは本当に無料ですか?

A. 基本的に無料です。見積もりだけ依頼しても問題ありません。

Q2. 現地調査はどれくらい時間がかかりますか?

A. 約30〜60分程度です。建物の大きさによって変動します。

Q3. 見積書はどれくらいで用意されますか?

A. 早ければ当日、通常は1〜3日程度で提出されます。

Q4. 見積もりを断っても大丈夫ですか?

A. もちろん大丈夫です。気にする必要はありません。

Q5. 見積もり書は何社取るべき?

A. 2〜3社が最も適切です。多すぎると混乱します。

Q6. 相見積もりは失礼ではありませんか?

A. 全く問題ありません。どの業者も想定しています。

Q7. 見積書で必ずチェックすべき項目は?

A. 塗料名・数量・塗り回数・下地補修・保証内容です。

Q8. 塗料の名前が書かれていません。どうしたら?

A. 危険です。必ず正式名称を確認してください。

Q9. 総額が安すぎる見積書は大丈夫?

A. 手抜き・材料のグレードダウンがある可能性が高いため要注意。

Q10. 工事中に追加費用が発生することはありますか?

A. 事前に説明があればあります。説明がない追加請求はNGです。

Q11. 足場代が高い理由は?

A. 法律上必要で、安全・品質のため欠かせない工程だからです。

Q12. 足場なしで工事はできますか?

A. できません。安全上・品質上、必ず必要です。

Q13. 高圧洗浄はどれくらい重要ですか?

A. 非常に重要です。ここを手抜きされるとすぐ剥がれます。

Q14. コーキングは“打ち替え”と“増し打ち”どちらが正解?

A. サイディング外壁は「打ち替え」が基本です。

Q15. 色選びも見積もりに関係ありますか?

A. 関係します。濃色は熱を吸収しやすく、劣化しやすいため注意。

Q16. 保証期間の目安は?

A. 塗料のグレードに合わせて5〜10年程度が目安です。

Q17. 見積もりの価格差はどんな理由で起きる?

A. 塗料・下地補修・付帯部・足場・施工体制の違いです。

Q18. 工事期間はどれくらい?

A. 約2週間〜3週間が一般的です。

Q19. 雨の日は工事をする?

A. しません。仕上がりに影響するため中断します。

Q20. 支払いはいつ?

A. 契約時/中間/完工後など会社ごとに規定があります。

Q21. 値引き交渉はできますか?

A. 内容次第で可能ですが、高すぎる値引きは逆に危険です。

Q22. 外壁診断士は必要?

A. 診断力が高く、見積もり精度が上がるためメリットがあります。

Q23. 工事の写真はもらえる?

A. 優良業者は工事写真を必ず記録し、引き渡し時に渡します。

Q24. 付帯部塗装は必須?

A. 外観全体の統一感のため、基本的には必要です。

Q25. 見積書の単価は会社によって違う?

A. 違います。塗料仕入れ価格や施工体制により変動します。

Q26. “訪問販売”での見積もりはどう?

A. 即決を迫る場合が多く注意が必要です。

Q27. ハウスメーカーの見積もりは高い?

A. 下請け構造のため高くなりやすいです。

Q28. 大規模修繕と戸建て塗装の見積もりの違いは?

A. 仕様・数量・工期が大きく違います。戸建てとは別物です。

Q29. 工事中に追加でお願いしてもいい?

A. 可能ですが、必ず追加見積もりを出してもらってください。

Q30. どの会社に依頼するのが正解?

A. 「説明が丁寧・工事写真を出す・見積もり明瞭」の会社です。


外壁塗装の見積もりで“絶対に失敗しない”判断チェックリスト

外壁塗装の見積もりを比較する際、以下の項目をチェックするだけで 80%以上のトラブルを回避することができます。

▼見積もり判断チェックリスト(コピペOK)

  • □ 塗料名(メーカー名・製品名・グレード)が書かれている
  • □ 塗り回数が「3回塗り」と明記されている
  • □ 下地補修の内容が具体的(クラック補修○箇所など)
  • □ コーキングが「打ち替え」になっている
  • □ 付帯部の数量(m・㎡・箇所)が書かれている
  • □ 足場代・洗浄代が適正価格
  • □ 一式表記ばかりになっていない
  • □ 工程ごとに単価と数量が明記されている
  • □ 保証年数が明記されている
  • □ 提案内容の説明がわかりやすかった
  • □ 写真付きの調査報告があった

【まとめ】外壁塗装の見積もりは“内容”で判断するのが正解

外壁塗装の見積もりは難しく感じられますが、 大切なのは「安さ」ではなく内容の透明性です。

この記事で解説してきた通り、外壁塗装の見積もりには 次の内容が明確に書かれているかが重要です。

  • 塗料名・グレード
  • 塗り回数(3回塗り)
  • 下地補修の内容
  • コーキング工事の方式(打ち替え)
  • 付帯部の範囲と数量
  • 保証内容

どれだけ安くても、 下地補修なし・2回塗り・付帯部別料金 の見積書は絶対に選んではいけません。

逆に、丁寧な見積書・丁寧な説明・写真付きの診断がある会社は 長持ちする工事をしてくれる可能性が高いです。


外壁塗装の見積もりを依頼したい方へ

外壁塗装の見積もりは、家の状態を正しく把握し、 ご希望に合わせた最適なプランを作るための大切なステップです。

「他社の見積もり内容が正しいのかわらかない」 「何を比べればいいか不安」 という方からのご相談も大歓迎です。

▼見積もり依頼の流れ

  1. お問い合わせ(電話・メール・フォーム)
  2. 現地調査(30〜60分)
  3. 写真付きの診断報告書のご提出
  4. 複数パターンの見積書をご提案
  5. ご検討(相見積もりOK)

強引な勧誘や即決のお願いは一切行いませんので、 どうぞご安心ください。

外壁塗装の見積もり完全ガイド

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この記事を書いた人

東京都八王子市で外壁塗装、防水工事を行っております。巧正株式会社の代表取締役。親切丁寧に対応させて頂きます!施工累計1000棟以上、外壁3500棟以上診断。外壁塗装、防水、コーキングの職人歴が20年以上。外壁診断士の資格保有。

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