八王子市中野上町の屋根塗装|高圧洗浄後の下塗り・中塗り・上塗り工程を徹底解説
東京都八王子市中野上町にて、屋根の高圧洗浄に続き、下塗りから上塗りまでの屋根塗装工事を実施しました。屋根塗装は単に「表面に色をつける作業」ではなく、耐久性を補強し雨漏り防止に直結する建物の保護工事です。特にスレート屋根(コロニアル)は経年劣化により防水性が失われやすく、チョーキングや微細なひび割れが進むため、正しい塗装工程を踏むことが非常に重要です。
本記事では、一般的な施工ブログでは触れられないような深いレベルで、屋根塗装の工程を技術的・材料科学的な視点から解説します。高圧洗浄後の「シーラー(下塗り)」「板金部の錆止め」「釘頭コーキング」「タスペーサー挿入」「中塗り」「上塗り」「施工後の状態」まで、専門業者が実際に現場で行う作業内容を写真付きで詳しく紹介します。
屋根塗装の正しい工程を理解することで、なぜ“手抜き工事がわかりやすい工程なのか”も見えてきます。中野上町のように環境変化が大きい地域では、屋根の保護は建物の寿命に直結します。ぜひ施工判断の参考にしてください。
屋根塗装の最初の工程|シーラー(下塗り)とは
高圧洗浄で苔・汚れ・旧塗膜を落とし、素地が整ったら最初に行うのが 「シーラー(下塗り)」 です。シーラーは屋根材に吸い込まれ、表面を強化する“接着剤”のような機能を持ちます。
■ シーラーが必要な理由
- 屋根材の吸い込みを抑える(ムラ防止)
- 上塗り塗料の密着を強化する
- ひび割れ部分へ浸透し、下地を強化する
- 劣化したスレート表面に樹脂を補充する
スレート屋根は劣化が進むと水を吸いやすくなり、そのまま中塗り・上塗りをしても塗料が適切な膜厚になりません。シーラーをたっぷり吸わせることで、屋根材が本来の硬度と密着性を取り戻し、仕上がりの耐久性が大きく向上します。
【施工写真:屋根シーラー(下塗り)】

写真では、透明または白濁したシーラーを塗布している様子が確認できます。スレート屋根は部分ごとに吸い込み量が異なるため、ローラーを細かく動かし、ムラを防ぎながら均一に塗布しました。吸い込みが強い部分は追い塗りを行い、基礎層がしっかり形成されるよう仕上げています。この工程を丁寧に行うことで、後の塗膜が剥がれにくくなり、屋根全体の耐久性が大きく向上します。
屋根板金の錆止め塗装|塗装前に必ず必要な工程
屋根の頂点にある棟板金(むねばんきん)は、金属製であるためスレートよりも劣化が早く、錆が発生しやすい部位です。錆は進行すると膨張して塗膜を内側から押し上げるため、塗装前にエポキシ系の錆止め塗料で保護する必要があります。
【施工写真:屋根板金錆止め塗装】

写真では板金部分へ赤錆色のエポキシ系錆止めを塗布している様子がわかります。錆止めは金属を酸素と水分から遮断する“防錆層”を形成する役割があり、塗りムラがあると効果が半減するため、端部や重なり部分まで丁寧に塗り込んでいます。
釘頭コーキング|雨水の侵入を防ぐ防水処理
棟板金を固定している釘は、経年劣化で抜けやすく、さらに釘頭から雨水が侵入しやすい弱点があります。雨水が板金内部に入り込むと、下地木材の腐食や雨漏りにつながるため、塗装前に必ず行うべき工程が「釘頭コーキング」です。
【施工写真:釘頭コーキング】

写真では棟板金の釘頭にコーキング材を充填し、防水キャップのように覆っている様子が確認できます。コーキングは釘を固定するだけでなく、雨水の浸入を防ぎ、棟板金の耐久性を高める役割があります。
屋根タスペーサー挿入|縁切りを行い雨漏りを防ぐ重要工程
スレート屋根の塗装で絶対に欠かせない工程が「縁切り」、つまりタスペーサーの挿入です。スレート屋根は一枚一枚が重なっており、塗装を行うと塗膜が重なり部分を塞いでしまいます。重なり部分が塞がれると雨水の排水経路がなくなり、毛細管現象によって屋根内部へ水が吸い上げられ、雨漏りの原因となります。
タスペーサーはその問題を防ぐための専用部材で、スレート1枚1枚の間に差し込み、適切な隙間(隙間高2〜3mm)を確保します。これにより、塗装後も屋根内部の排水がスムーズに行われ、雨漏りリスクを劇的に低減できます。
【施工写真:屋根タスペーサー】

写真では、濃色の樹脂製タスペーサーをスレートの重なり部分に差し込んでいる様子が確認できます。屋根全体に対して適切な枚数を均等に挿入し、水の流れを妨げない構造を形成します。タスペーサーは見えない部材ですが「屋根の長寿命化」に欠かせない重要パーツです。
屋根塗装の中塗り|防水性能と耐久性の核となる工程
シーラー(下塗り)で素地が整い、タスペーサーで排水経路が確保されたら、次は「中塗り」です。中塗りは、屋根塗装の中で最も膜厚をつける工程であり、塗装の耐久性を左右します。
今回使用したのは、耐候性に優れたシリコン系またはラジカル制御型塗料。特にラジカル制御型は、紫外線によって劣化因子“ラジカル”が発生するのを抑える機能があり、スレート屋根のような高温になる部材に非常に適した塗料です。
中塗り工程で重要なポイント
- ローラーの圧力を一定にし膜厚を均一にする
- 雨筋跡の原因になる塗り継ぎ跡を残さない
- タスペーサー周辺は塗料が溜まらないよう注意
- 端部・重なり部分は刷毛で先行塗りを行う
【施工写真:屋根塗装 中塗り】

写真では、屋根全体に中塗り塗料を均一に広げている様子が確認できます。スレートの凹凸にローラーがしっかり入り込み、膜厚を確保するために、一定方向にローラーを動かす「縦・横の二度塗り」を行っています。
屋根塗装の上塗り|仕上がりと耐候性を最大限に高める最終工程
中塗りが完全に乾燥したら、最後に「上塗り」を行います。上塗りは耐久性を決定づける最も重要な層であり、紫外線・雨風・熱にさらされる屋根を長期間保護する役割があります。
上塗り塗料は光沢・発色・防汚性を高める組成となっており、中塗りとの二層構造により、塗膜に強い防水性能と耐候性能を与えます。スレート屋根は日射熱を吸収しやすく、真夏には表面温度が60〜70℃に達することもあるため、上塗りの性能が建物全体の寿命に直結します。
上塗りの注意点
- 乾燥時間(インターバル)を厳守する
- ローラー跡や色ムラが出ないよう均一に仕上げる
- 風の強い日は砂埃の付着に注意する
- 屋根の頂点から軒へ向けて塗ることで仕上がりが美しくなる
【施工写真:屋根塗装 上塗り】

写真では均一な色の上塗り塗膜が形成され、塗装後の反射光が綺麗に出ている状態が確認できます。艶のある深い色合いは、高品質の塗膜が形成された証拠です。
屋根塗装施工後|美観・防水性・耐久性が大幅に向上
上塗り完了後、屋根全体の状態を細かく確認します。色ムラ・塗り残し・膜厚不足・タスペーサー付近の塗料溜まり・端部の仕上がりなどを目視でチェックし、必要に応じて微調整を行います。今回の中野上町の屋根は、全体が均一な艶を帯び、塗膜がしっかりと形成された非常に良好な仕上がりとなりました。
【施工写真:屋根塗装施工後】


写真では、上塗り完了後の屋根が太陽光をきれいに反射し、均一な塗膜が形成されているのが見て取れます。スレート屋根特有の反りや割れも見当たらず、下塗りから上塗りまでの各工程が丁寧に施工されたことがわかります。
塗装後の屋根は防水性が回復し、雨水を弾く力が強くなっています。雨だれ跡や汚れが付着しにくくなるため、美観の維持にもつながります。また、塗膜の保護効果により、屋根材の劣化速度が大幅に低減され、建物全体の寿命延命にも寄与します。
屋根塗装で得られる効果|美観以上のメリット
屋根塗装は見た目を整えるだけの工事ではなく、建物の耐久性を守るために必要不可欠なメンテナンスです。今回の中野上町の屋根塗装でも以下の重要な効果が得られました。
- 屋根材の防水性が大幅に向上する
- コケの発生を抑制し美観が長持ちする
- 塗膜が紫外線と熱から屋根を保護する
- タスペーサーにより雨漏りリスクを低減
- 建物全体の寿命が延びる
特に八王子市のように四季の寒暖差が大きい地域では、屋根の保護性能が建物維持のコストに直結します。適切な工程を踏んだ屋根塗装は、将来の修繕費用削減にもつながる重要な投資です。
関連リンク|屋根高圧洗浄・外壁塗装もあわせてご覧ください
今回の屋根塗装は、高圧洗浄でしっかりと下地処理を行ったうえで施工しています。高圧洗浄の工程については、以下の記事で詳しく紹介しています。
また、巧正株式会社の外壁塗装についても掲載しております。屋根と外壁のセット施工は建物全体の耐久性と美観向上につながります。
八王子市中野上町で屋根塗装をご検討中の方へ
屋根塗装は、建物の寿命に直結する最重要工事のひとつです。適切な下地処理、板金のメンテナンス、縁切り(タスペーサー)、そして中塗り・上塗りの三層構造が揃って初めて、長く持つ強靭な塗膜が形成されます。
巧正株式会社では、八王子市の気候・環境特性を理解し、建物に最適な塗料・工法を選定して施工しています。屋根の劣化が気になる方、雨漏りが心配な方、塗り替え時期を知りたい方は、お気軽にご相談ください。
丁寧な現地調査と確かな技術で、長持ちする屋根塗装をご提供いたします。

